夢をみているのか、現実なのかがわからない。

目を開けたまま、朝になり
理由も言えないので学校に行く。

勝手に涙が流れている。

学校のすぐそばにある、君がいるはずの
会社を、いつものように遠くから眺める。

出て来て欲しいと願いながら、しばらく立ち止まっていた。

歩き出すと、轟音とともにオートバイが走って来た。

会ったことがないのに、しっかりと
目が合った。

君の友達。

君の事態を、私に知らせるように手配してくれた人だと思った。


後悔が大きすぎて吐きそうになる。

でも、現実ではなくて夢をみているようで
ふわふわしている自分。


どうやってたどり着いたのか覚えていないけど、
お別れの日、君の家に着いた。


広い庭に、たくさんの友達であふれているのが、道路からも見えた。

道路から庭に入って行くと、
風もないのに
ふんわりと、私の上に花輪が倒れてきた。

君のお父さんと、友達が走ってきて
助けてくれた。

来てくれてありがとうなのか、
来ないで欲しいと言っているのか。

君は、本当にいなくなっちゃったんだと
少しだけわかった。

勝手に涙が流れて、声が出せなくなって、後悔の気持ちが膨らんで

息をするのもつらい日々が始まった。