Modest Mouse（モデスト・マウス）の新譜（5枚目）
この前購入（こちら に購入予告）したModest Mouse（モデスト・マウス）の新作、事前に試聴もMyspaceも聴いていません｡それだけ、大好きなバンドです｡
ジャケ画をクリックで試聴可です｡
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- Modest Mouse
- We Were Dead Before the Ship Even Sank
1. March Into The Sea
2. Dashboard
3. Fire It Up
4. Florida
5. Parting Of The Sensory
6. Missed The Boat
7. We've Got Everything
8. Fly Trapped In A Jar
9. Education
10. Little Motel
11. Steam Engenius
12. Spitting Venom
13. People As Places As People
14. Invisible
Myspace
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http://www.myspace.com/modestmouse
アヴァンで硬派でながらしっかりと高揚感を生むモダンなロックを実践しているバンドです。アイザックのボーカルは歌うと言うよりも「吼える」という感じですが、適度にポップさもあるバンドです｡しかし、前作のアルバム「Good News for People Who Love Bad News 」が全米で18位に行くというこの手のバンドにしては､考えもしなかったブレイクをしました。ビビりながらもこういう「正当」な結果には喜んでいました｡
「Good News for People Who Love Bad News」には「Float On」（PV
）というキラーチューンや、ポップな「Ocean Breathes Salty」（PV
）（といっても普通にキャッチーな曲ではないですが）があったこともあり､ポップなイメージが多少賛否を呼んでいました｡
ということは今回の「We Were Dead Before the Ship Even Sank」も賛否を呼んでいるかもしれないです｡アレンジのせいか、かなり全体的には滑らかに聴こえます｡不思議な雰囲気を醸し出していた三味線のようなギター音もないですし、アルバム中でのメリハリを生んでいた「陰」の要素が強い曲も今回は少ないです｡ミドルテンポの曲か､アッパーな曲が多いです｡元スミスのジョニー・マーが新加入していますが､ それほど彼が強い磁力をこのアルバムで出しているとは思えないです｡
しかし、私個人は今回のアルバムは本当に良く出来ていると思います｡ 1曲目の「March Into The Sea」は叙情的なメロディーながらいつものようにアイザックのボーカルはテンションが高いです｡叫んでいます｡
先行シングルの「Dashboard」（PV
）は今まで聴いた事ないようなディスコ・パンク調。たたみかけるようなリズムとボーカルがとても印象的でとても好きな曲です｡
今回は曲間で陰陽の差はあんまりないですが、かわりに緩急が付いた出来です｡「Fire It Up」でのテンションの抑えたボーカル、流麗なメロディーの「Missed The Boat」などと対比的に、「Florida」でのファンキーかつ不思議な終盤のコーラス､アコースティックでブルージーな始まりから徐々に高揚感がでてくる「Parting Of The Sensory」、シンプルでジャングル感溢れる歌いっぷりの「We've Got Everything」、良い曲が並んでいます｡
後半のエレポップ風の「Little Motel」からも曲がバリエーションに富んでいます｡ハイテンション極まりない「Steam Engenius」、刻むようなギターに乗って淡々と歌う「Spitting Venom」も聴き応えがあります｡
そして最後の「Invisible」。これはのっけからアガる曲です｡曲展開もスリリングで、とても彼ららしいファンキーで不思議にキャッチーな曲です｡この曲はかなり好きです｡ちょっと冒険した「Dashboard」、「Florida」と並んで白眉だと思います｡
この作品は今までの彼らの評価の高かった作品に劣らず良い出来だと思います｡ はじめてModest Mouseを聴くヒトには聴きやすくて良いかも知れません｡とりあえず、私は何度もこのアルバムを聴くと思います｡私個人は､3年待った甲斐があったと思うアルバムです｡聴いた事のないヒトにも、是非聴いて欲しいです。