ヘブンスそのはらに来場したお客様に、見ていただきたい私のお気に入りの木を3種紹介します。
1. ウラゲエンコウカエデ
葉の付き方に特徴があり、10年位前から気に掛けている楓。
ササ漕ぎをして葉を確認したところ、ウラゲエンコウカエデ(広義のイタヤカエデ)だと判りました。
古木であることと、5年ほど前に人的被害を受け根元の法面を削られてしまい、今後の存続を心配しておりますが、今のところなんとか命を繋いでいます。
元々はもっと手前までササに守られていたのですが ...
自然に全く興味のない人の手によって根元の法面を削られことで、確実にこの木の寿命も削られてしまいました。枯れてしまった枝が痛々しい ...
以前は、全ての枝に葉を付けもっともっとカッコ良かったのですが ..
このウラゲエンコウカエデは、ロープウエイを降り、センターハウスの方に下っていく途中、右手のキッズエリアの左側に見えてきます。
濃い緑のウラジロモミを背に目立っていますので、すぐにわかると思いますよ。
2. ダケカンバ
ダケカンバは、ヘブンスそのはらの場内では特に珍しい木ではありませんが、紹介するダケカンバは3年前にササ刈りをしていて見つけた若い木です。
紅葉の時期に特に目を引くので、その後特に注目して見ています。まだまだ若いダケカンバですが、何十年後かにはヘブンスそのはらを代表するダケカンバに成長していることでしょう。
このダケカンバは、ロープウエイを降りて左斜め前のコマクサ山を上がると、山頂の尾根に立っています。
毎年写真を撮っていけば成長過程が分かり、今後の楽しみの一つになりそうです。私は3年くらい前からしかこの木の写真を撮っていませんが、カバノキは成長が早いので10年後でもかなり違った姿になっているでしょう。
3. コハウチワカエデ
この楓も3年前の秋、コマクサ山のササ刈りをしていて見つけた木です。
コハウチワカエデは、ヘブンスそのはら場内でコミネカエデと共によく見る楓の一つですが、このカエデのように紅葉するタイプを他に見たことがないかも?
周りのカラマツ、ミズナラなどの日陰になり、貧弱な楓ですがこの時期になると写真を撮らずにはいられない一本です。
ペアリフト山頂駅のすぐ上にあるのですが、目立ちにくいので案内板でも立ててもらいましょうかましょうかね ...
これから、コマクサ山、ヘブンスアルプス縦走路の紅葉が見頃を迎えます。
ササ刈り出来ていないのが、心苦しいところですが、今後少しづつでもササ刈りを進めていくつもりです。
時間に余裕のある方は、へぶんすそのはらの秋を感じながらゆっくりと歩いていただきたい場所。
今後は、コマクサ山 ~ ヘブンスアルプス縦走路の紅葉を中心に自然のあれこれを紹介していきます。次回はキノコにしようかな ...
(ずく散歩の達人)