キャスト 9月8日マチネ
信長の犬:凰稀かなめ
織田信長:紫吹 淳
明智光秀:甲斐田ゆき
豊臣秀吉:真琴つばさ
太田資正:彩吹真央
瑠璃丸/千利休:井上和彦
野口多門:緒方恵美
「VOICARION」とは
”VOICE”と”ARION”を組み合わせた造語。声に導かれ 心は いつしか物語の世界を駆け巡り始める。
それはギリシャ神話に登場する
天馬”ARION”の如く。
想像力の翼を広げ
どこまでも高く羽ばたいていくように。
プレミア音楽朗読劇
「VOICARION ~信長の犬~」
かつて信長の傍らには
白く 美しい犬がいた。
それこそが”信長の犬”
時は戦国から安土桃山
日本初の軍用犬
その実話を元に描かれた物語
本能寺の変において織田信長が討たれたのち、世の中をおさめているのは かつての”猿”こと豊臣秀吉だった。「貴方様のもつもの、すべてがほしい」ただひたすらに追い求めてきた秀吉。しかし欲しても満たしきれないなにか、心を巣食う闇は深まる。
そんな折、かつて信長に”風の神が如き美しさ”と呼ばれた、白き魔犬が、武蔵国の武士・太田資正の元にいるとことを聞きつけ あの犬を…”信長の犬”を手に入れたいと、遠路はるばる秀吉自らが足を運ぶ…というところから物語は始まる。
太田は無類の犬好きで その数は100匹以上にのぼる。これはモノではない、命です。秀吉が あの犬 を差し出せと命じても応じようとしない。
なぜ秀吉は あの犬 を欲するのか。本能寺に隠された真相。そして、なぜ太田資正はかつて北条家の攻撃をかわすことができたのか、それにはそこにいる”犬”に秘密があるのでは?
「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」と、スケジュールが命名され、日替わりキャストチームで上演されています。
私が観たのは「智」
宝塚OGが多く出演するチームでした。
紹介記事はコチラ↓
はぁ~。まずは眼福
カッコいい、素敵~
宝塚歌劇団のOGさんが揃うと嬉しい。
しかもナイスキャスティング
凰稀さんの月光のような眩さと繊細な声使いがとても好きだ。紫吹さんの信長は魅力的、カッコよくて惚れてしまうでしょう。彩吹さんの資正はホノボノ癒しの存在。だけど戦闘モードになった時、カッと男スイッチが入ったのが分かり、オオーやっぱり武士だと思った。そして、真琴さんの秀吉は天晴れ。物語にぐっと惹き込んで動かしていくパワーの持ち主。陰と陽を司る人だ。
甲斐田さん、井上さん、緒方さん、皆さんが素晴らしかった。声を巧みに操り、宝塚OGの皆さまともチームワークがピッタリで、その声を通して色んな場面へと誘われ 想像の中の光景がますます鮮明になっていきました。
朗読スタイルの演目。
一つ一つの衣装が凝っていて、大掛かりなセット、照明がさらに場面を彩る。何よりも生演奏が凄かったですね。
物語を”音と言葉”で繋いでいくエンターテイメント。歴史モノだけど史実を深く掘り下げるというより、いろんな「もしかして」で覆いくるみながら展開を見続けるうちに繋がってくる感じ。
時には癒しを眺めて。犬とじゃれあい可愛がる描写とか、どこかアニメーションのように感じた。言葉の掛け合いを聞いて、その様子の画を想像しながら見ていた。
元々、歴史モノが好きなので、始まった瞬間から「好きかも」とテンションが上がり、宝塚OGさんの存在に惹き込まれ、さらに皆さんから発せられる世界にのめり込んでいきました。
ほんとに豪華な舞台だな~と、これぞ声の魅力。そして、お衣装を身にまといその人物になりきって演じ抜くエネルギーを浴びながら、朗読劇の面白さをじっくりと味わいました。
いやいや、とにかく
信長さま最高
そして”信長の犬”は凛々しく美しくて最高のパートナーだ。キラキラと星のように瞬いて、なんて素敵な関係なんだろ~。紫吹さんと凰稀さん、2人のリカさん。互いの心が通じ合い高まり合っていく魂の叫びが尊かった。
全然舞台の話と関係ないけど”犬は最初につけた名前が一生の名前になる”というのは、子供の頃に聞いた話で、捨て犬を保護してペットとして飼っていた時のことをふと思い出してしまったあの犬の本当の名前はなんだったんだろう。
休憩無し・2時間15分
歴史モノの楽しみとして、家に帰ってから登場人物について検索したり史実を調べたりするのも好きです。
でも、特に歴史に興味がなくても、この舞台の独特の雰囲気と声が織りなす世界に浸るだけでも良い感じがする。最後まで見届けて圧倒され、大きな物語だった。
もしかしたら好みは人それぞれかもしれませんが、私は好きでした。
他の組み合わせで観たらどんなふうに感じるのかな
気になります。
その日その日がスペシャルキャスト
帝国劇場 9月13日まで。
プレミア音楽朗読劇
「VOICARION ~信長の犬~」