ジジイが来たりて愚痴を吹く

ジジイが来たりて愚痴を吹く

人生還暦を超えていよいよロスタイムに入りました。
いろいろ過去をふりかえりながら未来を描きたい
#MIOつくし #FC草津26期生

1979年2月6日 大阪府立体育会館

格闘技世界一決定戦

アントニオ猪木 KO3R ミスターX

猪木格闘技戦通算10勝1分け

 

異種格闘技戦初の大阪お目見え。

裏の事情なんぞ知らない当時の高校生としては

梶原一騎が劇画で煽る未知の強豪の登場!

第一ラウンドのフットワークや

猪木をぶん投げた強引なちから技を見ると

コイツ強い、と映り

インターバルでも三浦アナはセコンドの話

として「Xは虎の穴出身、喧嘩野郎」で

46戦26勝20敗で20敗はすべて反則負け!と

プロフィールを信用する。このくだりも

結構ドキドキはしたのね。

猪木を巻き込んで放り投げた怪力

投げられた猪木もおーこいつやるやんと驚く

 

しかし第二ラウンド。猪木のアリキックに腰が

引け始め、おそらく接近戦の裏技から前のめり

になったXにプロレス技の卍固めをかける。

プロレス者でないと卍固めをきちんと受けられず

このように腰砕けになってしまう。しかしそこは猪木。

グランド卍に移行する。

相手コーナーまで出向いて行って猪木を煽る藤原と小林邦明

X側のセコンドも手の打ちようがなく呆然とするさまもイイ!

第二ラウンド終了後エプロンにはさらに坂口征二も陣取り、

ストロング小林の表情にも緊張感が見える。

藤原は格闘技目線で試合を追っている感があり笑える。

 

この時の猪木の表情は

コイツひょっとして弱いのか!?
えー第3ラウンドどうしたろ?

ちょっとええとこ見せよか?

あーめんどくさい!と

グレートアントニオ思考に移行する。

一本背負いからあっという間に腕を取る。

そのままKO勝ち。

 

腕を完全に殺し絞り上げる猪木。素人には関節を取られて

意識を失う、ってのがわからないのですが

全身脱力のXは完全に大の字

場内には怒号が飛び交い、ミカンが投げられる中

そんな事はお構いなしの豪快な猪木のビクトリーポーズ。

この人やっぱりカッコイイよねえ。

 

カネ出してないので怒りモードには全然

ならなかったんですが

後年の裏事情として

契約選手が何らかの都合で来日が出来なくなり

フロントの焦りは目に見えるようで

急遽代替えを用意。

なんとか試合に間に合わせるも結果は無残。

なんだけどこれを興行として成立させてしまう

新日本プロレス!

それとこれだけの体重をいとも簡単に

コントロールさせてしまう猪木の技術に唸る。

まだボブループもツアーには参戦中。

プロレスとロマンが行きかう全盛期前夜の

新日本プロレスでありました。

さらに次戦の異種格闘技戦でも

とんでもないことを実現させます(笑)