星組 東京建物Brillia HALL公演 「夜明けの光芒」 感想 | エイシャントドリーム 宝塚つれづれ

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宝塚観劇備忘録
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ヅカ歴30年のファン
全組観劇派。



ヅカ歴30年になるファンです。
観劇の記録をつけたいと思いはじめました。
全組観劇派。(月組・星組強め)

趣味は観劇、読書、お酒を飲むこと。

星組 

東京建物Brillia HALL公演 

「夜明けの光芒」の感想を

 

 

 

もう一か月経ったんだ、と。

 

 

感想は遅いけれどアセアセ

 

 

 

 

 

フィリップ・ピリップ

(通称:ピップ)の

ありちゃん(暁千星さん)

孤児で姉夫婦に育てられ、

時折、ミス・ハヴィシャムの邸宅に

退屈しのぎに呼ばれ、

そこで養女のエステラに憧れるのだけど、

彼女に冷たい態度をとられながらも

憧れ慕う様子が

とてもよく表れていた。

 

ある囚人を助け、

どこからか援助を申し出られ、

故郷を旅立ち、

紳士になろうともがく様が

丁寧に描かれた。

 

エステラに似合うように、と

身の丈に合わないことをして、

堕落していく様子が

ヒリヒリと伝わってきた。

 

今の暮らしを保ちたいがばかりに

あんなに慕っていた義兄のジョーを

うとましく思い、

遠ざけるのだけど、

それすらもいじましく思えた。

 

最後、何もかも失い、

ジョーに助けられ、

本当の愛情を知るピップが

愛らしく感じられた。

 

 

 

 

ヒロインのエステラ役の

るりはなちゃん(瑠璃花夏さん)

大人っぽさがあり、

どこか寂し気なのが良かった。

 

養母であるミス・ハヴィシャムの

復讐の道具として育てられ、

ピップに対しても

冷たく、高慢な態度だけど、

ラストには本当の愛情を知るのが

幸せに感じた。

 

 

 

 

 

ベントリー・ドラムル役の

かのん君(天飛華音さん)

敵役であり、

ピップの心の闇、悪魔的な部分を

演じていて、

黒い魅力が存分に出ていた。

 

 

 

 

 

ハーバート・ポケット役の

つんつん君(稀惺かずとさん)は、

ピップの同居人で

紳士ながらも

慎ましく努力家の青年というのが

清々しかった。

 

 

 

 

マグヴィッチ役の

オレキザキ氏(輝咲玲央さん)

不気味だけど、

ピップへの真っすぐな恩情が

伝わってきた。

 

 

ハヴィシャム役の

みきてぃー(七星美妃さん)

冷たく妖しく、

だけど寂しさが感じられる演技。

 

 

ジョー役の

みきちぐさん(美稀千種さん)

いつでも変わらぬ愛情を

ピップに注いでいて、

温かい人物になっていた。

 

 

 

 

 

宝塚作品として王道で、

悪へと身を滅ぼしそうになりながらも

立て直していくのが

見ていて面白かった。

 

 

波乱万丈で、

見ごたえがあって

素晴らしい公演となっていた。