月組公演 「1789 -バスティーユの恋人たち-」 感想 その2 | エイシャントドリーム 宝塚つれづれ

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全組観劇派。(月組・星組強め)

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この日の役替わり配役は、
オランプ:海乃美月さん
ソレーヌ:晴音アキさん


実質、ヒロインというか、
主人公ロナンの相手役、
オランプ。

うみちゃん(海乃美月さん)は
王妃への忠誠心の強さが
とてもよく伝わった。

特にあの瞳の強さがいい。

ロナンと出会い、
革命を推し進める彼と、
王妃への忠誠心の間とで
揺れるが、
意思の強いオランプらしさが
出ていた。

ラスト近く、
アントワネットの元から
出て行く際のやりとりや、
アントワネットと、
オランプの抱擁が心を打つ。

二人とも情感があり、
この場面がとても良い。

身分の差があり、
これからオランプが
しようとしていることが
自分達に影響することも
知りながら送り出す
ちゃぴアントワネットの
大きさと、
恋するロナンと共に、
という、うみオランプの
素直なところが観ていて
とても温かかった。


ロナンの妹・ソレーヌ役の
はーちゃん(晴音アキさん)。

歌の上手さがこの作品で
とても発揮されていて、
今回の抜擢、
とても良かったと思う。

声がよく通るし、
今後の活躍を期待。


ロナンの友人・弁護士のダントン役は
専科のこまさん(沙央くらまさん)。

同じく友人役の
かちゃさん
(凪七瑠海さん)。

この二人、流石と思う程、
きちんと物語に溶け込みながらも、
それぞれキャラクターを確立していた。


アルトワ伯の
みやちゃん(美弥るりかさん)。

ルイ16世の弟で、
怪しい(妖しい)伯爵。


美しいみやちゃんにお似合い。
「私は神だ」と歌う姿に納得。

月組に来てからぐんぐんと
頭角を現すみやちゃんから
目が離せない。


そして、
フランス革命ではおなじみの
ロベスピエール役の
りょう君(珠城りょうさん)。

新人公演を
卒業したばかりだとは
思えない安定感。


後に恐怖政治を行い
処刑される、
あのロベスピエールではあるが、
この作品では理想の世を目差し、
革命に身を投じる青年。

庶民のロナンとはまた違う
理想を抱いて突き進む姿が
熱くて、でも爽やか。

技術も申し分なく、
歌、ダンス、芝居と三拍子揃っている。

しかも華が増して、
こういう若手がいると
組が安泰だな、と思った。