雇用保険とは、労働者の安定した雇用と雇用の促進を目的とした社会保険制度のひとつであり、政府が管掌する強制保険制度です。

 

 

雇用保険は、

  1. 労働者が失業してその所得の源泉を喪失した場合、労働者について雇用の継続が困難となる事由が生じた場合及び労働者が自ら職業に関する教育訓練を受けた場合及び労働者が子を養育するための休業をした場合に、生活及び雇用の安定並びに就職の促進のために失業等給付及び育児休業給付を支給。
     
  2. 失業の予防、雇用状態の是正及び雇用機会の増大、労働者の能力の開発及び向上その他労働者の福祉の増進を図るためのニ事業を実施する、雇用に関する総合的機能を有する制度です。

雇用保険制度の概要https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_summary.html

 

雇用保険の体系図
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000032rgy-att/2r98520000032rif_1.pdf

 

雇用保険には、労働者への給付事業主への助成金や給付などがあります。

 

 

  労働者への給付

 

雇用保険に加入していることで、失業した場合や収入が減った場合に条件を満たせば「基本手当(失業給付)」「高年齢雇用継続基本給付金」「介護休業給付金」「育児休業給付金」などの給付を受けることができます。

また労働者が職業に関係があり条件に合う教育訓練を受けた場合にも「教育訓練給付金」が受けることができます。

 

失業したときの再就職支援や失業・育児・介護・定年後再雇用などによって収入が減少する労働者の生活を守り、生活を支援するのが雇用保険の大きな目的です。

 

 

  事業主へ助成金や給付の支給

 

雇用保険による雇用の支援は、労働者に対してだけでなく事業所に対しても行われ、労働者を雇用し続けるのが難しい理由ができた場合に、事業主へ雇用を継続するための助成金や給付金などが支給されます。

 

事業主に対する支援としては、障がい者や母子家庭の母親、高齢者など就職が困難だとされている者を雇用した際に支給される特定求職者雇用開発助成金や非正規労働者が企業内でキャリアアップするための取り組みを行っている企業に支給されるキャリアアップ助成金などがあげられます。

また、職業経験、技能、知識などが不足しているため安定した就職が難しい求職者を一定の期間試行雇用した企業に給付されるトライアル雇用奨励金なども、雇用保険によるものです。

 

 

  まとめ

 

雇用保険とは、労働者の安定した雇用と雇用の促進を目的とした社会保険制度のひとつであり、政府が管掌する強制保険制度です。

 

また雇用保険には労働者への給付や事業主への助成金や給付などの給付があります。

 

もし雇用保険を利用される場合は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。最後までよんでいただきありがとうございます。

 

 

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