医療保険は誰でも必要な医療を受けられるしくみです。


・医療機関で払う医療費の一部を負担してくれます。
・国民全員対象で、医療保険を使う事で実際に払う金額は医療費1~3割負担となります。

 

  リハビリは基本的に病院!

医療保険を利用するリハビリは、基本的に病院での入院や通院で行います。

 


・日本の医療制度では、病気やけが、障害の種類によってリハビリ分類されています。
・一定の基準を満たして認可をうけた医療機関や施設が、医療保険によるリハビリを提供できます。

 

 

  リハビリに日数制限がある

・医療保険を利用する場合、怪我・病気・障がいの種類によって、リハビリテーションが分類(疾患別リハビリテーション)され、病気や怪我ごとにそれぞれリハビリテーションが受けられる期間(日数)制限が設けられています。

 

・医療保険でリハビリ提供されるのは、病気やけがが発症した急性期(診断や治療を行う)から回復期(状態が安定していく期間)と呼ばれる期間です。

 

・基本的には決められた期間内でしかリハビリを受けられないので、長期継続が難しいという特徴があります。

※例外として、期限が切れても、改善の見込みがあり、医師の指示があれば制限を設けて継続できる場合もあります。

 

  • 脳血管疾患等リハビリテーション180 日
  • 運動器リハビリテーション150 日
  • 呼吸器リハビリテーション90 日
  • 心大血管疾患リハビリテーション150 日
  • 廃用症候群リハビリテーション
  • がん患者リハビリテーション
  • 認知症患者リハビリテーション
  • 障がい児(者)リハビリテーション
    ⇒120 日 入院している間 入院より1か月週3回 なし

 

各疾患別リハビリテーションは、各医療機関・施設が、基準を満たし、届出を行い、認可させているものが提供されます。認可されていない疾患別リハビリテーションは提供できません。

 

  脳血管疾患等リハビリテーション

・脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、その他の急性発症した脳血管疾患又はその手術後の患者さん。

 

・脳腫瘍、脳膿瘍、脊髄損傷、脊髄腫瘍その他の急性発症した中枢神経疾患又はその手術後の患者さん。

 

・多発性神経炎、多発性硬化症、末梢神経障害その他の神経疾患の患者さん。パーキンソン病、脊髄小脳変性症その他の慢性の神経筋疾患の患者さん。

 

・失語症、失認及び失行症並びに高次脳機能障害の患者さん。難聴や人工内耳植込手術等に伴う聴覚・言語機能の障害を有する患者さん。顎・口腔の先天異常に伴う構音障害を有する患者さん。

 

  運動器リハビリテーション

・上下肢の複合損傷、脊椎損傷による四肢麻痺その他の急性発症した運動器疾患又はその手術後の患者さん。

 

・関節の変性疾患、関節の炎症性疾患その他の慢性の運動器疾患により、一定程度以上の運動機能及び日常生活能力の低下を来している患者さん。

 

 

  呼吸器リハビリテーション

・肺炎、無気肺、その他の急性発症した呼吸器疾患の患者さん。

 

・肺腫瘍、胸部外傷その他の呼吸器疾患又はその手術後の患者さん。

 

・慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息その他の慢性の呼吸器疾患により、一定程度以上の重症の呼吸困難や日常生活能力の低下を来している患者さん。

 

・食道癌、胃癌、肝臓癌、咽・喉頭癌等の手術前後の呼吸機能訓練を要する患者さん。

 

 

  心大血管疾患リハビリテーション

・急性心筋梗塞、狭心症発作その他の急性発症した心大血管疾患又はその手術後の患者さん。

 

・慢性心不全、末梢動脈閉塞性疾患その他の慢性の心大血管疾患により、一定程度以上の呼吸循環機能の低下及び日常生活能力の低下を来している患者さん。

 

  廃用症候群リハビリテーション

急性疾患等(治療の有無を問わない。)に伴う安静による廃用症候群であって、一定程度以上の基本動作能力、応用動作能力、言語聴覚能力及び日常生活能力の低下を来している患者さん。

 

  がんリハビリテーション

・食道がん、肺がん、縦隔腫瘍、胃がん、肝臓がん、胆嚢がん、大腸がん又は膵臓がんと診断された患者さんであって、これらのがんの治療のために入院している間に閉鎖循環式全身麻酔による手術が行われる予定の方、又は行われた方。

 

・舌がん、口腔がん、咽頭がん、喉頭がんその他頸部リンパ節郭清を必要とするがんと診断された患者さんであって、これらのがんの治療のために入院している間に放射線治療若しくは閉鎖循環式全身麻酔による手術が行われる予定の方、又は行われた方。

 

・乳がんと診断された患者さんであって、乳がんの治療のために入院している間にリンパ節郭清を伴う乳腺悪性腫瘍手術が行われる予定の方、又は行われた方。

 

 

・骨軟部腫瘍又はがんの骨転移と診断された患者さんであって、これらのがんの治療のために入院している間にこれらの部位に対する手術、化学療法若しくは放射線治療が行われる予定の方、又は行われた方。

 

・原発性脳腫瘍又は転移性脳腫瘍と診断された患者さんであって、これらのがんの治療のために入院している間に手術若しくは放射線治療が行われる予定の方、又は行われた方。

 

・血液腫瘍と診断された患者さんであって、血液腫瘍の治療のために入院している間に化学療法若しくは造血幹細胞移植が行われる予定の方、又は行われた方。

 

・がんと診断された患者さんであって、がんの治療のために入院している間に化学療法(骨髄抑制が見込まれるものに限る。)が行われる予定の方、又は行われた方。緩和ケアを目的とした治療を行っている進行がん又は末期がんの患者さんであって、症状の増悪により入院している間に在宅復帰を目的としたリハビリテーションが必要な方。

  認知症リハビリテーション

重度認知症の患者さん。ここでいう重度認知症の患者さんとは、「認知症である老人の日常生活自立度判定基準」の活用について(平成5年 10 月 26 日老健第 135号。)「基本診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて」(平成 26 年3月5日保医発 0305 第1号)の別添6の別紙 12 及び別紙 13 参照)におけるランクMに該当する方をいう。ただし、重度の意識障害のある方JCS(JapanComaScale)でⅡ-3(又は 30)以上又はGCS(GlasgowComaScale)で8点以下の状態にある方)を除く。

 

  障害児(者)リハビリテーション

・脳性麻痺の患者さん。胎生期若しくは乳幼児期に生じた脳又は脊髄の奇形及び障がいの患者さん。

 

・顎、口腔の先天異常の患者さん。先天性の体幹四肢の奇形又は変形の患者さん。

 

・先天性神経代謝異常症、大脳白質変性症の患者さん。

 

・先天性又は進行性の神経筋疾患の患者さん。

 

・神経障害による麻痺及び後遺症の患者さん。

 

・言語障害、聴覚障害、又は認知障害を伴う自閉症等の発達障がいの患者さん。

  まとめ

本日は、医療保険でリハビリテーションを受けるためには?についてまとめました。

 

 

医療保険は誰でも必要な医療を受けられるしくみです。

 

・医療保険を利用するリハビリは、基本的に病院での入院や通院で行います。

 

・医療保険を利用する場合、怪我・病気・障がいの種類によって、リハビリテーションが分類(疾患別リハビリテーション)され、病気や怪我ごとにそれぞれリハビリテーションが受けられる期間(日数)制限が設けられています。

 


最後まで読んでいただきありがとうございます。参考にしていただければ幸いです。

 

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