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神奈川県在住の作業療法士

まっとです。

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前回の続き記憶障がいです。

以前の記事はこちらになります下矢印下矢印下矢印

 

 

 

 

今回は、

 

展望記憶、

作話、

ワーキングメモリー、

メタ記憶

 

についてまとめていきます。

 

 

 

★展望記憶は、

⇒未来の自己の行動についての記憶のこと。


未来の記憶は、予定や約束といった自己の行動についての計画や調整を伴う為、遂行機能や問題解決能力との関連が深いと考えられています。充実した日常生活を送るためには、展望記憶の向上は欠かせません。

 

 

対応ポイントは、

スケジュールを管理するツール(手帳や携帯電話、To Doリスト;する事リスト・健忘録、壁掛けカレンダー・ホワイトボード、お薬カレンダーなど)を用いて「いつ」「どこで」「何をするか」などのポイントを押さえて記録するようにすると良いとされています。



 

作話は、

実際に体験しなかった出来事が誤って追想される現象。


その内容は変動することが多く、同じ内容の作話が何度も繰り返されたり、長引くこともあります。

 

 

対応のポイントは、

真向から否定すると不安を助長してさらなる作話につながる可能性があるので「そうですね、ところで…」というようにまずは軽く受け止めて話を逸らすようにして、作話の内容に付き合わない事が大切とされています。




 

ワーキングメモリ(作動記憶)は、

理解・学習・推論などの意識的で広範囲な認知活動を行う時に、必要な情報を一時的に記憶しておいて、その情報に操作を加えるシステムのことをいいます。


ある目的を持った行為や作業を遂行するのに必要な記憶とも言い換えることができます。

 

 

対応のポイントは、

例えば話が逸れてしまう場合は「何の話をしていたんだっけ?」等と話を本質的な内容に戻してあげる。また、連続した作業の途中で休憩を取る時などは、「次はここからスタートする」と作業工程を付箋などでメモに残す等がよいとされています。



 

メタ記憶は、

自身の記憶能力についての認識や知識を指します。


自分がどのように物事や情報を覚えるか、ある情報が自分の記憶の貯蔵庫の中に存在するかどうかに関する認識や知識の事をいいます。明らかに記憶障がいがあるのに、その事を認識していないように見受けられる場合はメタ記憶の低下かもしれません。

 

 

対応のポイントは、

忘れて困っている時に「以前と同じようには覚えられない」事を指摘して、気づきを促す。同時に忘れないための対処法を一緒に考えることが大切になります。

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今回は、

展望記憶、作話、ワーキングメモリー、メタ記憶についてまとめました。

 

 

記憶障がいがあると新しいことが学習できない。すぐに忘れて、何度も同じことを聞いてしまう。立てたスケジュールや仕事の流れを忘れてしまう。目的を忘れる。道に迷うなどのことがありますので生活に支障をきたしやすいです。記憶障がいがあっても代替え手段を利用したり、周囲のサポートを受けながら「その人がその人らしく生きる」「よりよく生活する」ことができるような社会になればいいなと思います。そのためにはまず記憶障がいとはどんなもので、どんな対応が必要かなど皆が理解を深める必要があると思います。


 

最後までお読みいただきありがとうございます。
参考にしていただければ幸いです。

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