今回はムック等を中心とした書籍の紹介となりますが、90年代というよりは80年代後半から90年代にかけてのバンダイ出版部門の特集+その他書籍の紹介となります。
※一部前回までに紹介し忘れたコミックも含む。
さらに今回は80年代で紹介したかったものの、発見できず処分したものとばかり思っていた雑誌が発見できたので絡めて紹介したいと思いますw
まずはバンダイ出版部門についてとなります。
1985年、Zガンダムの放送期に模型店や玩具店で発売されたのが「B-CULB」と呼ばれる雑誌でした。(模型情報という小冊子が模型店で流通しており、そこから派生した)
※MSVハンドブック等もそこから生まれた。
やがて普通の雑誌として書店に置かれるようになり、バンダイ出版部門の撤退に伴い、メディアワークスが引き継ぎ、「電撃ホビーマガジン」となっていきます。
※電撃レーベルの雑誌や書籍はバンダイ出版部門の系統が多い。
創刊当時はバンダイがスポンサーを務める作品群や当時設立された映像部門(現バンダイビジュアル)の情報も多く取り扱い、模型情報誌としてはむしろ、電撃ホビーになってからの方が模型情報誌らしくなったという印象w
また、サイバーコミックスやSDコミック等、中高年向けのSF漫画誌(雑誌ではなく書籍扱い)や若年層向けのSD専門誌なども展開。
ガンダムの外伝作品やオリジナルSF作品が展開されていた。
※サイバーコミックスはのちに「コミック電撃大王」に派生した。
残念ながらB-CLUB本誌やサイバーコミックスはすべて処分してしまったが、
ムック本等、当時発売された書籍で現存するものを紹介する。
※80年代編で紹介したものも一部含む。(バンダイ出版の特集と思ってもらいたい)
最初期に発売された。
劇場公開に併せTVシリーズを振り返るために発売。
Ⅲの総括本。
B-CLUB本誌で連載記事のムック化。
京本政樹監修の50cmのソフビフィギュアの原型制作と、関係者(作品関係者)との対談やインタビューで構成。
当時はリアルな造形の立体化はガレージキット等でしか手に入らなかったが、完成品としてしかも50cmのビックサイズで商品化し一般のおもちゃ屋で流通させた事は画期的だった。
※コトブキヤも海洋堂もまだガレージキットメーカーだった時代。
メガゾーン23のシリーズを網羅し、劇中では語られていない劇中世界の歴史まで解説網羅した決定版ムック。
冒険!イクサー3のムック。
こうしたOVA作品(特にアートミックが関わっているSFアニメ)の書籍を発売してくれるありがたい出版社であった。
※この頃になると徳間書店のアニメージュ等、アニメ誌が勢いをなくし始めた時期であり重宝した。
冥王計画ゼオライマーのムック。
合体八卦ロボ(のちのグレートゼオライマー)等の原型(イラスト)が載ったりしていた。
※本書だったか、この前に発売された書籍だったかは曖昧。
OVA版バブルガムクライシスのムック本。
当時はスピンオフコミック等がサイバーコミックスなどで展開していた。
続編となるバブルガムクラッシュ!のムック。
唯一無二の解説本。
大張監督のデトネイターオーガンのムック。
アートミック系のOVAはどれも困った事に権利関係がややこしいので映像ソフトが現在流通していないので資料性が高い。
電撃になってからの発売ではあるが、テレビシリーズ、OVA、ゲーム版と全てを網羅した「バトルアスリーテス大運動会」のムック本。
続編?知らんな。(´・ω・`)
電撃ムックとして発売。
ゲームを始めるきっかけになった「バトルファイターズ餓狼伝説」のムック。
ロボットアニメの作画で有名だった大張正巳がキャラクターデザイナーとして参加という事で当時から話題となった。
本作からゲーム版に興味を持ち、ファミコンすら見向きもしなかった自分がゲームを始めるきっかけとなった罪深き作品w
バンダイから発売されたポケット百科的コンパクトな書籍として「エンターテイメントバイブル」シリーズというのがあった。
全て所持してたはずなのだが・・・・一番読んだ頻度の高い一冊が行方不明w
※一番読んでいた本なので逆に他の本と一緒に無かった・・・・(;´・ω・)
マニアックなラインナップはポイントw
39の機動戦士ガンダム戦略戦術大図鑑が行方不明・・・・(どこかにはあるはず)
※Vガンダム以降は電撃になってから「電撃エンターテイメントバイブル」として発売。
ガンダムW以降は「電撃データコレクション」とシリーズ名も変わり、判型も一回り大きくなったので買わなくなった。
※このサイズの本はこれで全部である。
おまけで後年、復刻発売されたのがこちら。
龍騎放送時だから2002年発売だったと思う。
エンターテイメントバイブルの仮面ライダー(一部改訂)全部にクウガとアギトと追加したBOXセット。
一部文章の改定はあるが、内容はぼ同一である。
特典としてガチャポンHG仮面ライダーアギトフレイムストームフォームが付属。
さらに後年。
ガンダム関連(宇宙世紀限定)を集めたBOXセットも発売。
新たに第08MS小隊を追加。(代わりにEB51オールガンダム編が無くなっている)
※「戦略戦術大図鑑」は「第08MS小隊」制作以前のデータなので・・・・(;´・ω・)
投入された機体の種類や機数まで詳細に載ってる面白い本だったのになあ・・・・
後付け設定怖いw
MS大図鑑は「ダブルフェイク」や「GT-FORE」等、サイバーコミックスの外伝漫画作品までフォロー。※Gの影忍はさすがに・・・・・(;´・ω・)無理w
ガルマ専用ザクⅡのアクションフィギュア付属。(Vガンダム放送時に発売された玩具シリーズ)
エンターテイメントバイブル制作秘話的メイキング本も付属。
これで名実ともにエンターテイメントバイブルシリーズは幕を閉じたと言っても良いだろう。
サイバーコミックやB-CULBに連載していたコミックスについては過去記事を参照して欲しい。
しかし・・・・ネット通販も無い時代に足で探し回ってよく集めたものだと我ながら感心するw
以上がバンダイ出版部門の書籍の紹介となりますが・・・・(本当はもっとあるがキリが無いので撮っていない)
関連のある話として、90年代からは外れてしまうが、80年代で紹介したかったものが発見されたのでついでに紹介。
B-CLUBに先駆けて書店で発売されたのが・・・・
タカラ(現タカラトミー)から発売された季刊誌「デュアルマガジン」。
わずか3年と短命だったが、タカラの専門誌として最初から書店に流通していた。
ダグラムの末期からボトムズ、ガリアンとタカラがスポンサーを務めたゴーグやクラッシャージョウまでフォロー。
創刊3周年記念号で休刊w
準備稿を立体化したり、
名作「青の騎士ベルゼルガ物語」を連載してたり、
戦略シミュレーションゲームが付録についていたりw
かなりマニアックな本でしたw
前代未聞の雑誌の裏表紙広告w
時代背景が良く解るw
他にはホビージャパンからこんなものが・・・・
模型雑誌ではなく、特撮、アニメ、トイ等を扱った雑誌としてスタートしたがわずか3号で終了w
創刊号の表紙は永野護描き下ろしイラストに人物を合成したもの。
まあ、ぶっちゃけ表紙で買ったわけですがw
ジャスピオンは本物ですが仮面ライダー2号はコスプレ。
以上が80年代の補足でした。
さて、90年代のアニメ編で紹介した「無責任艦長タイラー」。
テレビを見た影響で集めた原作がまた面白かったw
まだラノベという言葉のない時代だったと思う。
楽がしたくて軍人になった(衣食住完備なので)男が運と勘違いと実力(?)で成り上がり、銀河を救うまでを描く大河ドラマw
植木等をモデルとした主人公だが、アニメではイケメンに・・・・(;´・ω・)
本編シリーズ。
アニメとは年齢設定からして違う。(原作はおっさん)絵も違うw
外伝シリーズ。
アニメのキャラクターデザイナーによる挿絵の続編シリーズ。
子供世代の物語。主人公はタイラーの娘、キサラ。
孫世代の物語。
タイラーのクローンたちが織り成す騒乱。
外伝も5巻からはアニメのデザインに。
2000年にリブートされたシリーズはこちら。
タイラーの「真の姿」を描く(笑)というテーマでお送りする「漢の物語」。
外伝。
完結?
タイラーのルーツを描く過去の物語。(先代タイラーの物語)
何が何だか・・・・(;´・ω・)
リブート版は基本、シリアスなので・・・・・
富士見版のオリジナルのノリの方が好み。
その他のムック本などはこちら。
コミックボンボンスペシャルw
劇場版「餓狼伝説」の唯一無二のムック。
名作である。(断言)
作画は多少荒れるが勢いとエンタメ性が高く、海外での評価が高い。
国内盤が権利の関係で未発売だが海外盤でBlu-rayが手に入るぞ!見ろ!(無茶振り)
まあ、個人的には「人生で見た映画で五指に入る快作」。
大張監督繋がりでw「VIRUS VIRUS BUSTER SAGE」
角川より発売のニュータイプフィルムブックシリーズ。
他には「エヴァンゲリオン」や「ナデシコ」「ラムネ&40炎」等が発売された。
コミック形式ではなく、ムック本の小型版。
ちとムフフな本の紹介w
PCゲーム・・・・とは違うのだが、各地の美少女を集めたコンテスト、「全国制服美少女グランプリ」の各地方の代表のイラスト(セル画)写真集みたいなもの。
※ヘアヌード写真集
原画で当時人気だった原画家が参加しており話題となった。
ぶっちゃけ、自分好みの子を探すのも楽しみの一つ。
のちに恋愛ADVゲームとしてセガサターンよりゲーム化。(パズルゲームも出た)
続編として展開された「制グラ97」だったが・・・・
・・・・・どうしてこうなった?
最後に前回紹介し忘れたコミックを少々・・・・
「犬狼伝説」
押井守監督の実写作品「赤い眼鏡」や「ケルベロス地獄の番犬」の前日譚となるコミック。
藤原カムイによる作画で独特な「戦後」を描く。
詳細な設定は作品ごとに異なるので前日譚といっても映像作品とセットで見る必要はない。
派生作品がいくつか存在する。
小林誠作品集。
独特なデザインワークスが魅力。
ドラゴンズヘブンはOVA化もされた。
平成ゴジラシリーズのころに発売されたアンソロジーコミック。
何気に執筆陣が豪華であるw
1990年公開のウルトラQザ・ムービーの公開を記念して発売されたアンソロジーコミック。
表題作のほか怪獣漫画が掲載されている。
他には「空想科学大戦!」等もあるが、こちらは2000年代で扱おうと思う。
90年代はい=20代という時期でもあり、経済的にも豊かになった事もありいろんなものに手を出したり、処分したりと激しい時期でもありました。
現存してるもののみの紹介ですが、色んなものを見たり呼んだり遊んだりしたのですよ・・・・(ФωФ)フフフ・・・
さて、ゲーム編に突入する前に一旦、外伝として21世紀には無くなったものを特集したいと思います。(完全に無くなったわけでもないと思うが)
次回は外伝「アナログレコード」編。