という訳で今回は高校時代の漫画関連他をお送りしたいと思います。

具体的な年代は1985年4月~1988年3月くらいまでとなります。

ただし、記憶に頼った記述となりますので多少の時期の前後が起きますw

※今回紹介の作品の中には本来、中学編で紹介すべきだった物も含まれてます。

(まあ、一応、単行本発売されたのが高校時代だったのでぎりぎりセーフw)

 

漫画関連は連載時期や単行本の発売時期など色々と跨ぐので出版社別にまとめていきたいと思います。(中学・漫画編の時と同様ですね)

 

 

高校時代に軽く触れておこう。

中学時代はバリバリの運動系部活だったが、高校時代は運動系は色々とシャレにならなさそうなので文科系の部活(というか同好会)に入りのんびりと同人活動をする事に・・・・

※中学時代の先輩から運動系に誘われたりはしていたのだが・・・・

一方でこの時期、小遣いが月、1500円から3000円に増え、夏休みと冬休みにはアルバイトが出来る様になったので自由にできるお金は増えた。

アルバイトは主に「公務員」系の仕事が多く、時にはホームセンターの棚卸や手伝いで稼いでいたりした。

 

当時、週刊少年ジャンプと週刊少年サンデーを毎週、朝通学途中にコンビニで購入。

※余談だがコンビニはうちの方では中学2年の頃から出来始めた。

この時代はジャンプ、サンデー共に黄金期と呼ばれる時期であり、名作ぞろいだった。

※マガジンは・・・・・記憶にねえw

時期的には所謂「オタク」という呼び方が出始めて色々と肩身が狭くなっていった時期なのだろうが、自分の周りでは特にそんなことは無く、むしろジャンプとサンデー目当てで寄ってくる輩が多数w

朝、自分が読み終わると複数のクラスを跨いで巡回して放課後に戻ってくるという事が毎週行われていたw

ウチの学校はどちらかというと「進学校」ではなく、あまり頭のよろしくない者が通う学校で、さらに元・女子高という事もあり、男女の比率が2対1の割合だった。

そんな学校だったからか、所謂「生徒会」(うちの学校は別の名称だった)は「真面目」な生徒ではなく、今でいうスクールカースト上位が務めているという学校だった。

入学時から先輩の「お姉さま方」に可愛がられw、気が付けば生徒会(仮名)に名を連ねていたのでまあ、良い時代だったとは思う。

同人活動に関しては在学中と卒業後、1年やっただけでそれ以降は仕事がシャレにならん位忙しくてやっていない。

※当時は週休2日ではなく、日曜のみ休日で下手すりゃそれも潰れるような時代だった。

(週休2日が当たり前になるのは90年代半ばからである。)

 

まあ、大体、自分の事情はそんな感じ。

 

 

毎週買っていたという事で、当時のジャンプ系から。

 

この時期、ジャンプは「シティーハンター」、「男塾」「聖闘士星矢」「ジョジョの奇妙な冒険」とレジェンド級の連載が次々と始まった時期。

「ドラゴンボール」はまだ亀仙人の下で修業をしていた時期。

※ドラゴンボールが大々的にブレイクするのはテレビでいう「Z」になってからである。

 

 

正確には中学時代に紹介すべきだったが・・・・

アニメ化もされ、桂正和の出世作ともなった名作。

ヒーローに憧れる少年が何でも願いを叶える「ドリムノート」を使い、本物のヒーローになっていく物語。変にドロドロせず、中学生の純粋さが前面に押し出された作風が良い。

自分にとっては桂正和の漫画の原点であると同時に最高傑作だと思う。

・・・・まあ、好みの問題なんだけどね。

※逆に電影少女以降はちょっと・・・・・

 

 

桂正和繋がりで・・・・「超機動員ヴァンダー」。

東映ヒーロー番組(メタルヒーロー系)的な設定とノリが面白かった一方、「マンガとしてはどうなのよ?」とか思っていたら案の定・・・・・でもこういう作風の方が桂正和らしいw

その後、漫画として色々と模索しZETMANへと昇華されていくのだが・・・・

個人的には初期のピュア(失礼)な桂正和の作風が好きだった。

※ZETMAN(連載版)もちゃんと買ってるけどね。漫画としても面白いし。

 

 

こちらも本来は中学時代に紹介するべき案件。

荒木飛呂彦の初期連載作品。

ビーティ―の頃は「絵が古臭いなあ・・・」とか思いつつもついつい毎週読んでしまう、そんな不思議な魅力があり、バオー来訪者は変身ヒーロー物として傑作だった。

惜しむらくは単行本化された際に連載時に埋め込まれていた章毎のタイトルが無くなってしまった事だ。当時は続編を求める声が多かったバオー。

強敵を打倒し、海底で眠りについた主人公。しかし、予知能力を持つヒロインは彼の帰還を予知しており、それを待っているというラストシーンだったので・・・

バオーはOVA化された。(持ってる)

 

 

荒木飛呂彦繋がりで・・・・

正確には高校3年時から連載開始だったので第一部しか該当してないんだがw

今回の紹介には含まれてないが「ゴージャスアイリン」も含め、荒木飛呂彦作品はすべて追っていたのでジョジョの奇妙な冒険も連載当初から注目はしていた。

が、正直言うと初期はやはり「何でバオーは2巻で終わったのにジョジョは続いてんの?」と思った(失礼)。面白くなったと感じたのは2部からである。

3部以降の「スタンド」導入以降は一気に人気がブレイクし、今尚続くシリーズへと成長した。

個人的にはやはり3部、4部がピーク。

 

 

シティーハンターと2週続けて連載が始まった。

初期のバカやってた頃は単純に笑える漫画として読んでいたが、徐々にジャンプの定番「バトル漫画」へとシフトしていき、お約束の強敵を仲間に加えつつのインフレバトルに突入。

解っていても好きなジャンルであるw

バトルものに移行しても笑える部分が残っているのも特徴であり、「民明書房」等、ツッコミ要素も魅力w

そして行き当たりばったり感の作風が人間臭くて良い。

アニメ化はされたが三号生との戦いまでで終わってしまっている。

シリーズとして最近まで関連作が発表され続けていた。

近いうちに纏めて紹介したいと思う。

 

 

「シェイプアップ乱」がヒットした徳弘正也によるターザンをモチーフにしたギャグマンガ。

美人だったのにすっかり肥えた妻のジェーンに辟易しつつもジャングルの平和を守るターちゃんの活躍を描く。

続編として「新ジャングルの王者ターちゃん」があり、そちらはバトル漫画になっている。

アニメ化もされた人気作。(岸谷五朗がターちゃんの声を務めた事でも有名)

 

 

世界的にヒットし、今尚、新作が続く車田正美の代表作。

連載当初は苦戦し徐々に後ろの方に追いやられていったが(ジャンプシステムw)アニメ化を境に人気が爆発、アニメの好調、玩具のヒットと続いた。

星座モチーフとキャラの個性で人気を博し、同人界隈では強ジャンルとして90年代初期まで君臨していた。

やはり黄金聖闘士の十二星座モチーフというのは「自分の星座はどんなキャラかな?」という関心を持ってもらいやすく、実際、自分の周りでも自分の星座の黄金聖衣の聖闘士聖衣大系買った奴とかいたしw キャッチーなアイディアだったと思う。

余談だが自分は双子座。(勝ち組←何が?)

今現在の関心事は「天界篇」へ続くのどうか?である。(切実)

 

他にはシティーハンターやドラゴンボールも買ってましたが、この頃はそこまで思い入れも無かったので・・・ドラゴンボールは90年代に入ってからですね。

他にはバスタード!暗黒の破壊神もありますが・・・・未完なんだよなあ・・・・

ウルトラジャンプに最後に載ってからどのくらい経ったっけ?

以上がジャンプ系。

 

続いては同じく毎週買っていたサンデー系。

 

 

炎の転校生に続いて連載された島本和彦によるテニス漫画。

相手をノックアウトするのが目的になっているw

作者自身は色々と思う所があるようだが、自分は毎号ワクワクしながら読んでいたw

ただ・・・単行本化にあたり加筆修正が行われており、大好きだった「一生にひとつの食い物しか食えないならカレー」の件が消されたのは地味にショックだったw

※後に連載再現版コミックが発売され飛びついたw

 

 

オオカミ少年

 

オオカミ少年(嘘つきじゃない方)を題材に描いた島本和彦による連載作品。

若干若年層向けを狙ったのか・・・は解らんが単体で読むと面白いんだが、やはり前2作のインパクトが強いので・・・・・・どんまい。

最終回は印象的で読み返さなくても覚えている。

 

 

 

画像は完全版だが・・・・(当時版も持ってるがこっち撮るからいいやって撮らなかった)

ゆうきまさみによるアンドロイドのあ~る田中一郎と愉快な仲間たちが巻き起こす騒動の日々を描く学園コメディ・・・・・なのか?w

フリーダムな鳥坂先輩とあ~るのどつき漫才が心地よいw

ゆうきまさみは「OUT」でアニパロを描いていた頃から注目していた作家で富野監督をネタに色々書いていたのが特に印象が強いw

余談だが、あ~るのキャラで一番好きなのは天野小夜子である。

 

 

本作以前に「ジャスティ」を増刊サンデーに連載していた岡崎つぐおによる北欧神話をモチーフにしたSF漫画。

「神々を滅ぼす男」=ラグナロックと呼ばれユグドラルシステムというコンピューターによる管理社会から追われるガイ・グレイバードを主人公に彼を追う特殊部隊や元上司との死闘を描く。

ユグドラシルの真実に迫ったガイが見た物、そしてたどり着いた結末は・・・・・

美麗な絵柄で描かれるSFは大好物です・・・・はい。

ひとりで一個師団相手に戦えるガイ、マジで半端無いわ・・・・(;´・ω・)

 

 

吉田聡による高校部活漫画w

天才と噂される転校生、羽田翔太朗を主人公に、彼と間違われ巻き込まれた同級生のガリ勉秀才、花田秀一、そしてラグビー部部長で番長の苺谷薫の3人が中心になって巻き起こる騒動を描くコメディ。

羽田にいつも美味しい所を持っていかれる苺谷は次々と部活を変えていくw

「ラグビー部」→「水球部」→「ウェイトリフティング部」→「カーリング部」→「体操部」→「ゲートボール部」→「アルバイト部」→「演劇部」→「クロスカントリースキー部」と変遷。

大体が運動音痴の花田が「楽しくなってきた」と思い始めたタイミングで部活が変わり「なんてついてないんだ。」までがテンプレであるw

吉田聡作品としては湘南爆走族や荒くれNightも持っているが本作が一番面白い。

天才、羽田翔太朗が何故、その才能を隠しバカをやっているのか・・・・それも見どころのひとつである。

 

 

上条淳士によるカリスマ音楽漫画。

人気絶頂のアイドルを従姉に持ち、自身もインディースバンドでボーカルをやってる主人公、トーイ。

ニヤという少女との出会いと交流、そしてプロデビューへの道と大手事務所の思惑。

それらを繊細な描写で描く傑作。

ソニーからOVA化され、当時の人気アーティストによる楽曲提供を受けたりしたが、主人公トーイの歌唱シーンは無音だったのは伝説。(既存イメージを植え付けないための演出)あらゆる意味で唯一無二の音楽漫画だった。

 

 

安永航一郎による時代錯誤系コメディ漫画w

第二次大戦中に実在した「陸軍中野学校」に入学するための「陸軍中野予備校」出身の酢藤とその先輩、雄妻が巻き起こす騒動w

陸軍中野学校を受験しに上京した酢藤だったが・・・・とっくに無くなっていて人生の目的を失うw仕方なく高校生として日々を送るのだが‥‥トンチキな事ばかりして騒動を巻き起こす。

本作で特筆すべきは単行本である。最終巻である6巻の発売までに4年が経過しているw

※ページが足りなくて後年、増刊サンデーに読み切りを掲載しページを埋めたw

当時はヤキモキしたものである。

 

 

画像は最近発売された復刻版。(オリジナル版も所持してるが)

テレビ放映に合わせて連載が開始された「原作」。

とはいえ、基本設定からして名称以外はほぼ別物であり、オリジナル漫画として読んでも傑作。ニューヨークの地下道からはじまり、未来のオーストラリアで「魔王」に支配された世界を知り、未来を変えるべく戦う光太郎のたどり着いた結末とは・・・・?

記憶喪失だった光太郎の「俺は誰だ?」から始まり、信彦との決着をつけ、未来の魔王とは誰だったのか・・・?という「俺は誰だ!?」で終わる構成は秀逸。

 

少年サンデーは当時、タッチが終了し、ラフが連載され、らんま1/2の連載も始まった時期だったと記憶している。

※両作とも単行本を所持している。

 

 

また、少年サンデー1500号を記念して連載漫画家による合唱「WINGS OF FREEDOM」のレコードが発売されたり、東芝EMIやソニーからイメージアルバムと称し音楽レコードが発売されていたノリにノッていた時代だった。

※画像は当時のレコード。TO-YのレコードはOVAのサントラも兼ねている。

 

ついでに他の小学館系について触れよう。

 

 

新谷かおるが少年ビックコミックに連載していた架空戦記。

中東のアスラン王国の内乱で政府に雇われた外人部隊「エリア88」。

エースパイロットである日本人、風間真は親友、神崎に裏切られ騙されるままに外人部隊に入隊してしまった過去を持つ。生き延びて神崎に真意を問い詰める事を目的に戦う真。

恋人の涼子は真の失踪に不信感を抱き、調査の末、エリア88にいる事を突き止める。

契約期間を生き延びるか、違約金を払うか・・・・しかし、真のエリア88の日々はもはやそれだけでは済まない事態に・・・・・

様々な戦闘機が登場する架空戦記ならではの現実ではありえない戦闘機たちの夢の競演はメカすきにとっては堪らない。それでいて、物語もエンターテイメントとして一級。

新谷かおるの最高傑作だと個人的には思っている。

 

高校当時のマガジンの記憶はないw

永井豪もこの頃になると連載しなくなったからだろう。

 

この時期に過去作だが、水島真司の傑作のひとつ、「野球狂の詩」を買った。

 

 

画像は90年代に発売された愛蔵版だが、ワイド版を買って読んだ。

名物キャラクター岩田鉄五郎をはじめ、個性的な東京メッツの選手たちの活躍を描く読み切りエピソード集である前半とプロ野球史上初の女性選手水原勇気のスカウトから始まる連載エピソードの後半とで構成される。

前半の単発エピソードで選手ひとりひとりを主役として描いたこともあり、東京メッツの選手は思い入れのあるキャラクターとして読者に認識され人気になった。

特に「北の狼、南の虎」は名作エピソードとして伝説になっている。

本作はアニメ化され、なんとテレビアニメとしては初の1時間枠での放送だった。

※予期は月一、途中から毎週放送だったような?しかも夜8時台に。

 

 

この時代(80年代中期)はまだ、インターネットどころかパソコンは普及されておらず、本の発売の情報ひとつとっても雑誌に掲載されている広告等でしか知り得なかった。

当然、ネット通販等無く、本との出会いというのはまさに「一期一会」であったといえる。

まだ何巻も続く長編ならともかく、単発の単行本なぞ、「運」でもなければその存在すら知り得ない。

つまり、マメに本屋に足を運ぶことこそ肝要な時代だった。

そんな中で偶然出会った一冊がこちら。

 

実家がヤクザの岩田一振が主役の架空球団のプロ野球漫画。

ライバルチームとして「野球狂の詩」の東京メッツが登場しお馴染みの選手たちとも対決する。実家がヤクザなので野球賭博を疑われたりと・・・・

野球狂の詩関連作品として欠かせない一冊。

 

そしてこの時期、一冊の雑誌が創刊される。コミックバーガーである。

講談社とスコラ社が協力して創刊された珍しい二社体制の雑誌だった。

※どうやら立ち上げに協力しただけで途中から講談社の表記は消えたが・・・・

紆余曲折の末に現在は別会社より別の誌名で出ている。(※コミックバース)

 

という事で講談社関連として紹介。

 

 

コブラで有名な寺沢武一による「神の目」を持つ男、風林寺ゴクウの活躍を描く。

何者かによって「神の目」を与えられたゴクウはあらゆるネットワークに侵入、掌握する事ができる。伸縮自在の棒を自在に操り、巨悪に立ち向かって行く。

東映ビデオよりOVA化もされた傑作。

 

 

アメリカ最大の企業、コーンズ財団を継承したスラム街の少女、クレオパトラ。

常識にとらわれない彼女がアメリカの政財界に大きな影響を与える事からもうひとつの「D.C=

首都」と呼ばれる。

4人の優秀なブレーンと共に巻き起こすゴージャスな騒動を描く。

最終回で湾岸戦争を止めるべく旅立つという・・・・時代を反映させた終わりが印象的。

こちらも東映からOVAが発売されていた。

 

・・・・・今にして思うとメディアミックスありきだったのか?コミックバーガー。

 

 

水島新司による架空球団漫画。

今一つ伸びず、ドラフトにもかからなかった主人公、三原心平。

大阪ガメッツのスカウトに協力し、ドラフト一位の選手獲得を条件に入団へとこぎつける。

入団後、独自の騙しのテクニックを駆使し、ストッパーとして活躍していく心平には遠大な目的があった。

やがて、その目的が実現する時が。それは史上初のオーナー兼選手だった。

経営の苦しいガメッツのオーナーから球団を買い取り、自身がオーナー兼選手として「夢を見せる球団」を作り上げる事が目的だったのだった。

※三原家は財閥。

東京メッツの岩田鉄五郎にライバル認定された心平は今日も鉄五郎と化かし合いを楽しむ。

という事で野球狂の詩に連なる一作です。

 

秋田書店系といえば・・・・

チャンピオンですが、この時期になるともうかつて読んでいた漫画はほぼ終了してしまい、水島新司作品を追ってる状況。

 

 

ドカベンの終了後、「ダントツ」を挟み、「大甲子園」の連載が行われていた時期であり、

水島新司が手掛ける高校野球漫画の主人公達が一同に会し甲子園で対決するという作品。

※同時期にマガジンに連載していた「極道くん」は未登場。

「ドカベン」「球道くん」「一球さん」「男ドアホウ甲子園」(の弟たち)「ダントツ」のキャラたちが登場。試合を見に来るプロ野球関係者として、岩田鉄五郎や水原勇気も登場する。

連載終了時に水島新司より「山田たちは永遠の高校球児」という声明が出されるも・・・・

プロ野球編が始まったのは周知のとおり。(´・ω・`)

 

 

大甲子園に続いて連載されたのがこちら。

チームの成績不振に悩むヤクルトのオーナーの前に現れた七夕竹之丞。

3億円で雇ってほしいという七夕に「虹を呼ぶ奇跡の男」を見たオーナーはヤクルトに入団させてしまう。

オーナーの道楽とやりきれないながらも監督は七夕を起用するが・・・・

3億円の実力はあるのか?そんな疑惑の序盤。

そしてこの当時、長島一茂の入団(現実)もあり、一茂をライバルとして張り合う中盤、後半は潰れそうな相撲部屋を見かねてシーズンオフ限定で角界に殴り込む。

自由奔放な七夕の活躍が見ていて楽しい作品w

 

さて、秋田系はこのくらいで・・・・

 

その他方面はというと・・・・

 

 

画像は中央公論社の愛蔵版だが、この時期、日本文芸社の週刊ゴラクでバイオレンスジャックが連載されていた。

元々は週刊少年マガジンでデビルマンの次、手天童子の前に連載、その続編を月刊マガジンで連載そしてさらに続編をゴラクで連載してたという事になる。

バイオレンスジャックはエピソード毎に章仕立てになっており、エピソードを間に挿入できる構成になっている。

元々、永井豪の他作品のキャラがちらほらと出ていたりしたが、ゴラク版ではその要素が強まり、エピソードによってはもはや過去作のリメイクと呼んでも良いような展開にもなっていたりする。

高校時代は丁度、ゴラク時代の序盤のクライマックス、「ハイパーグラップル編」が展開されており、「凄ノ王」「アイアンマッスル」を中心に「ガクエン退屈男」のキャラ達が活躍する一大巨編となっている。

90年代まで続いたシリーズは最終章でデビルマンによって滅びた世界の再生が行われていたという事実が明かされた。

 

 

中学から高校にかけてアニメ雑誌「OUT」では当時の人気作のパロディ漫画が掲載されていた。

※ゆうきまさみもこっちの出身である。

そんな中でも特に印象深いのが・・・

ハンバーガーチェーン店でバイトするシャアの物語、「戦場で・・・!?」

大型チェーン店「ザビテリア」に潰された飲食店の息子だったキャスバルはシャアと名乗り、「ザビテリア」でバイトを始める・・・・・w

マネージャーのガルマとの店の方針をめぐっての攻防やハンバーガー業界の内情を赤裸々に描いた快作(大袈裟?)。作者はハンバーガーチェーン店でのバイト経験があったらしい?

(うろ覚え)

オチはジョジョ(ジョルジュ)とダバと三人で「キングダム」というハンバーガー店を独立出店するというw

続編である2はキャプテン翼など別作品の話になっていて無印とは直接のつながりはない。

当時の同人界隈の人気作が良く解るのも本作の特徴。

 

 

画像は平成の世に出た完全版。

さて、ここで禁断の話題であるw

 

所謂「成年コミック」の話である。

成年コミックの定義にもよるが・・・・性描写を中心に据えた美少女コミックは80年代半ばに久保書店の関連会社のあまとりあ社より発売されていた雑誌、「レモンピープル」が有名である。

※劇画としてはもっと古い歴史があるらしい・・・

ただ、「成年誌」として年齢規制がかかったのは90年代に入ってからで、この当時は成年マークも付いておらず、普通に買えたのだが・・・・

当時、街には個人経営の書店が5軒あったが、取り扱っていたのはその内の1軒だけだった。

このゼオライマーもロボット漫画として手に取ったのだが・・・・(;´・ω・)

(ФωФ)フフフ・・・買っちゃったw

他には破李拳竜の「激殺!宇宙拳」等も読んだ。(トラウマ級のイカれた漫画だったわ・・・)

以来、時折、レモンピープルをチェックしていた所・・・

 

 

 

 

戦え!!イクサー1のアニメ化を知る事になる。(ビデオは高いのでムック買ってた)

※イクサー1については前回記事を参照。(特別編のビデオ買ったしな)

 

まさか90年代になってゼオライマーも同じ監督でOVA化されるとは・・・・(;´・ω・)

 

 

 

そして・・・・

 

1985年といえば、角川書店より月刊ニュータイプが創刊。

当時、メディアミックスの覇者たらんとする角川は出版事業の拡大、映画界への進出と着実に事業の拡大化を図っていた。

ニュータイプは以降、20年近く買い続けたが・・・・(途中で辞めた)

ニュータイプと言えば・・・・

 

 

永野護である。

ぶっちゃけ、ニュータイプは永野護の為に創刊されたという説まである。

フール・フォー・ザ・シティはFSSの連載の為の習作であるとさえ公言されている。

コンピューターが管理する近未来の地球、刺激の強い「文化」は規制された中で「本物のロック」を復活させようとする若者たちと、コンピューターの管理社会を瓦解させようと目論む男の物語。

FSSは永野護による「何でもありの御伽噺」。

全てがここにあり、全ての事に意味はない。

膨大な情報と設定を楽しむ遊び場である。

膨大過ぎる設定と世界観は一生をかけても描き切れるはずもなく、「年表」という形でヒントは与えられている。どう楽しむかは読み手次第。

そして一番楽しんでるのは作者自身かもしれない。

唯一無二の「永野護」である。(軽々しく「作家」とは呼ばない。)

・・・・過去記事で呼んだ気もするがw

 

 

そして今回の目玉。

 

 

たがみよしひさである。

中学時代に見たアニメ「超攻速ガルビオン」のキャラクターデザインとしてその存在を知り、

当時、軽く調べたら・・・「軽井沢シンドローム」「我が名は狼(うるふ)」にたどり着いたのだが・・・・知っての通り、たがみよしひさの作風は普段ディフォルメ、シリアスなシーンはリアル頭身、さらにリアルで生々しい人間関係や性描写と・・・中学生にはちとハードルが高かったw

 

そして出会ったのがこの「GREY」。

月刊少年キャプテンに連載されていた本作は常時リアル頭身のハードなSF漫画だった。

コンピューター「TOーY」の管理する未来世界、「市(シティ)」で「市民(シチズン)」として平和に暮らすには「戦士(トループス)」として出世をし、A級戦士まで生き残らなければならない。

戦士となり戦死した恋人リップの形見のヘルメットを被り、グレイは「真実」を見極めるために戦場を駆ける。

戦いの果てに「市」へと辿り着いたグレイが見た物とは・・・・。

 

グレイに魅せられた自分は「軽シン」や「狼」を改めて読み返し、その面白さに気づかされ、

たがみよしひさの作品を求めて本屋を徘徊するようにw

 

この頃に特に気に入った作品をいくつか紹介すると・・・

 

 

ガンマニアの朽木三郎が友人の付き添いで紛争真っただ中のアフガニスタンへと行く事に・・・

紛争に巻き込まれた三郎達、友人は死に、三郎は才能があったのか銃を手に取り生き延びた。傭兵としてスカウトされるが、恋人の待つ日本へと帰国する。

その後・・・・結果的に恋人も失い、傭兵としての道を歩む三郎。

凄腕の傭兵としてその道では有名になっていく三郎に国際的な傭兵組織が目を付ける。

といった感じの物語。

実は姉妹作として「アフリカの太陽」が存在しているのだが・・・そっちは90年代で。

 

たがみよしひさ作品の魅力の一つに「共有の世界観」が挙げられる。

グレイのような未来やSFはともかく、「現代」(当時)を舞台にした物語は大体、同じ世界観で長期連載作品などではゲストで他作品キャラが登場する事も・・・・

この朽木三郎も「戦士-フェダーイン-」の他に「アフリカの太陽」、「なあばすぶれいくだうん」に登場している。

 

 

週刊プレイコミック連載。

本人曰く、怪獣漫画を描くはずが・・・・あれ?

「竜哭」により存在するはずのない恐竜が姿を現す・・・

恐竜に母を食い殺された過去を持つ美袋竜一はその謎を追う。

やがて出会う母と同じ名前の女性、しかし、「竜哭」の謎を追うのは竜一だけでは無かった。

政財界をはじめ野心家達がその謎を求めた時、「異変は起きる」。

実はタイムループ物である。「くり返す事に意味はあるのか?」

全編リアル頭身の傑作。

ぶっちゃけると竜一は人間としてはクズの部類w

JCと付き合い、行為を撮影、それを餌に父親から金をせびりw目的の為にはとことん手段を選ばないw

 

 

グレイの次にキャプテンで連載。

「化石の記憶」で失敗したので今度こそ「怪獣漫画」を目指したw

イケメンな親友にコンプレックスを持つ主人公、尼子全(あまこぜん)、怪しい宗教団体等、陰謀が錯綜し、神を生み出すために悪を生み出すという本末転倒な目的により、尼子と親友の相賀は「神(相賀)」と「悪魔=滅日(尼子)」として戦う宿命にあった。

生物としての怪獣ではないが、とりあえず目標は達成された・・・・のか?

 

尼子も基本はイケメンではある。ただ、無精ひげとメガネと長髪がですね・・・・

 

 

下のフロンティアライン。

※上のメタルハンターズDは90年代作品)

植民星ソ・ドムを舞台とした戦記物。

読み切り形式でソ・ドムの戦争のエピソードを紡ぐロボット漫画。

毎回主人公が異なり、たがみよしひさ版「戦場まんがシリーズ(SFロボット版)といったところか。単行本は連載順ではなく、作中の年代順で収録され、プロローグとエピローグが書き下ろされている。個人的には最終話の「弱虫バドー」のエピソードが好きである。

 

今回、調べてみて解ったんだが、たがみよしひさの活動期間は意外と短く、この時期が最も活躍してたのだなあ・・・と実感。

※このあと最高傑作となる「NERVOUS BREAKDOWN」があるのだが・・・・

 

病を患って療養しているのだが・・・・復帰して欲しい漫画家の筆頭である。

 

続いて・・・・漫画以外。

 

 

ノベル系でこの時期呼んだのはこれくらい。

 

当時、タカラから発行されていた模型雑誌(?)デュアルマガジンというのがあり、タカラがスポンサーを務めるアニメの情報やタカラから発売されたプラモデルの情報や作例が載っていた季刊誌。

そこに連載されたボトムズの外伝小説をベースに加筆刊行されたのがベルゼルガ物語。

(1、2巻)後日譚として「K’」が、完結編として「絶叫の騎士」が書き下ろしで刊行された。

2巻までの内容ならボトムズの外伝として通用するのだが・・・・(;´・ω・)

K’以降はやり過ぎである。※「赫奕たる異端」以降が無い時期だったから出来た。

 

ムック関係はこちら。

 

 

伝説の一冊w

テレビマガジン創刊15周年記念として発売された。

ぶっちゃけ、この本により、仮面ライダーシリーズが再評価され、新作である「BLACK」の制作へと繋がっていくのだが・・・・

当時の価格は1500円。

月の小遣いの半分が吹っ飛ぶので買うのに覚悟が必要だったw

1号からZXまでを収録。

後続として怪人大全集やウルトラマン大全集等がある。

そのうちにBOOKSのコーナーでまとめて紹介する予定。

 

 

OVA発売時に小学館から発売されたOVAのムック本。

ビデオが高額で買えなかった当時はこういう本で我慢してたんだぜ・・・・・

※後年、廉価版ビデオが発売された時に買ったがな。

 

 

徳間書店の映像音楽部門、徳間ジャパンより発売のOVA版ムック。

バイトしてビデオも買ったんだが本も買うくらいにたがみよしひさフリークと化していた。

アニメの出来については・・・・・「どうしてこうなった!?」案件であるのは前回語った通り。

それはそれとして表紙画カッコいい。

 

 

なんとアニメージュから宮崎作品でもないのにイラスト集が発売された!!

その位には当時人気作だった事が伺える。(原作な。アニメは・・・・どんまい。)

 

ムックじゃないが・・・・

 

 

朝日ソノラマから特撮専門誌「宇宙船」の文庫として特撮関連の写真集的文庫本が発売されていた。※現在はホビージャパン社から「宇宙船」は刊行されている。

当時は貴重な資料としてマニアの間では重宝された。

朝日ソノラマは地道にこういった本を刊行していたが、やはり講談社ほどの影響力は無かった様だ・・・・( ;∀;)

 

本関係は以上。

 

さて、この頃はファミコンが発売され、世にいうファミコンブームに突入するのだが・・・・

全然、興味が無かった。(´・ω・`)

ゲームと言えば当時つるんでいた後輩女子がゲームの腕が良く、よく学校帰りにデパートのゲームコーナーで1コインで長々プレイしてたのを対面で眺めていたくらいである。(´・ω・`)

 

ホビー関連は

Zガンダムの頃にプラモデルを買い始めたが・・・・MSVとかと比べても正直出来が微妙と感じ、ZZの頃には全く買っていなかった。

 

時期的にもアニメのビデオ等にバイト代をつぎ込んでいたように思う。

 

また、この頃からレコードからCDに切り替わり、レコードの発売が減っていく事になる。

一番最初に買ったCDがギャバン、シャリバン、シャイダーの主題歌挿入歌が網羅された3枚組のCDだったのは実に自分らしいw

 

こうして高校時代は過ぎゆく・・・・

 

 

 

次回。

 

・・・・・・・80年代の残り。

88年4月~89年12月まで。

時代は昭和から平成へ・・・・・

※期間が短いので一回でお送りします。