さて、今回は高校時代の映像関連の話をしようと思う。

時代的には1985年4月から1988年3月までという事になる。

この時期は民放3局(フジ系列、TBS系列、日テレ系列)のみだったが、

地方ケーブルテレビ局が開局し始めた時期でもあった。

※どうやら記憶違いで視聴環境の激変は90年代に入ってからの様だ・・・・(;´・ω・)

 

まずはテレビ関連から。

 

1985年と言えば・・・・

 

 

「機動戦士Zガンダム」が放送された年である。

当時はガンプラブームもひと段落し、MSVも頭打ちになり、そろそろ新シリーズとして「MS-X」シリーズの予告がされていた所にまさかの続編制作発表であるw

※MS-Xシリーズは速攻キャンセルされたのは言うまでも無いw(ひでぇ・・・・)

ガンプラ事情はさておき、名作「機動戦士ガンダム」の続編という事もあり、当時もっとも注目された作品であった。

雑誌等でガンダムマークⅡの初期稿が掲載され、デザイン面で「コレジャナイ感」を感じていたものだが翌月のアニメ雑誌で決定稿が掲載され胸を撫で下ろしたのも良い思い出w

初期の旧作キャラの登場にワクワクしながら見ていたのだが・・・・

中盤以降から旧作ファンと新作ファンの間で評価が分かれた感がある。

※この問題は劇場版Zガンダムを見ると顕著で、星を継ぐものが良く出来てるの対し、恋人たち以降が微妙なのと同じである。(異論は認める)

番組開始前は「機動戦士Zガンダム 逆襲のシャア」というコンセプトで紹介されていたが・・・

シャアの動向および結末は知っての通りである。

カミーユのキャラ性も当時はあまり受けが良くなかったようで・・・・

※ZZで再評価されることになるのだが・・・・

MSのデザインも若手のデザイナーを複数投入する事でデザインの統一性を欠き、せめて系列ごとにデザイナー統一しろよとか思いつつ見ていた。

ちなみにZガンダムを代表するMSを答えろと言われれば「リックディアス」と答える人である。

※ガンダムなら「ザク」と答えるw

ガンプラブーム再燃とはいかなかった様だが、ZZの制作を要求される程には売れた・・・・のか?

 

 

「超獣機神ダンクーガ」

バルディオス、ゴーショーグン、ドルバックに続く葦プロ制作のロボットアニメ。

宇宙からの侵略者ムゲ・ゾルバドス帝国に立ち向かう獣戦機隊の活躍を描く。

第一話ではムゲ帝国の侵攻をたっぷりと描きw、主人公の忍が獣戦機隊に配属されるのは2話、以降、5話までかけて一人ずつ隊員が増え、結局、ダンクーガに合体したのが16話だったという・・・(;´・ω・)

スーパーロボットの皮を被ったリアルロボット戦記だったという・・・

メインライターが「マジンガーZ]や「宇宙戦艦ヤマト(第1作)」を手掛けた藤川桂介(宇宙皇子の作者としても有名)と知って「ああ。」と納得した。

キャラに人気が出て、声優によるユニット「獣戦機隊」(まんま)による企画CD等が発売され、声優ブームの先駆け的作品でもある。

残念ながらメイン商材であるバンダイの超合金の出来がアレだったので・・・・

1クール放送短縮に伴い、最終回は敵地への乗り込むところで終了。

その後の顛末はOVAで語られる事になる。

 

 

「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー」

タカラ(現タカラトミー)の玩具、ダイアクロン・カーロボット、ミクロマンが米国でローカライズ設定でアニメ化され日本に逆輸入される形でアニメ放送、玩具展開が行われた。

アニメ制作には東映動画が関わっており、日本のアニメでもあるという側面を持つ。

日本では発想のつかない「超ロボット生命体」という概念が新鮮で豊富で個性的なキャラクターと共に若年層やガンダム以降のドラマ重視のロボットアニメが多い中で逆に往年のスーパーロボットアニメ好きの層にもバカ受けしたw

以降、シリーズ化され、一時的な休止期間はあるものの、現代まで続くロングランシリーズとなる。

 

 

「ダーティペア」

月曜夜7:00から放送されていた。これまではこの時間帯は東京ムービー新社(現TMS)制作のアニメが放送されていたが、この番組からサンライズ制作のアニメに切り替わり、シティーハンター等へと続いていく事になる。

「クラッシャージョウ」の高千穂遥のもう一つの代表作である本作は主人公であるユリとケイの年齢設定を下げてアニメ化。

宇宙の「何でも屋」WWWA(スリーダブルエー)の凄腕だが被害甚大なエージェント「ラブリー・エンゼル」の二人が「ダーティ・ペア」と揶揄されながら暴れまわる快作。

平日のゴールデンタイムに露出の高い少女の活躍するSFアニメが放送されていたんだぜ・・・・良い時代だったなあw

以降、劇場版やOVA、続編となる次世代の「FLASH」等、派生作品の多いシリーズとなった。

 

 

「必殺仕事人Ⅴ」他。

まだ朝日系列の局が無い為日テレ系列で放送された。

必殺シリーズそのものは我が家での定番番組として見てはいたが、本格的に興味を持ち始め、毎週欠かさず見るようになったのはこの頃から。

画像を見て解る通り、「花屋(のちに鍛冶屋)の政」が特にお気に入りのキャラ。

※仮面ライダー(スカイライダー)の村上弘明が演じている。

以降、必殺シリーズは現在までシリーズを追い続けている。

高校三年の終盤時期(自宅待機期間※今は知らんが当時は最後の三か月は単位が取れてれば登校する必要が無かった。)に午後の再放送枠で過去作(初期必殺シリーズ)を見まくって必殺シリーズの奥深さにドハマりしたものだった。

当時はまたネット等無く、過去作とか調べたくても手段が無い状態だった。

必殺シリーズに関しては当ブログにてコーナーを設立する程には思い入れは強い。

※この記事の画像にも円盤写ってるしな。(´・ω・`)

 

 

「機動戦士ガンダムZZ」

バンダイの意向で「ガンダムもう一年やれんか?」の電話での無茶振りに富野監督が頭を抱えながらもプロ根性で応えた事でも有名な本作。

準備期間もほとんどない状況でもプロットを作り、シャアとハマーンの決着までも想定していたのだが・・・・再度「ガンダムの映画作れんか?」との要求でグダグダに・・・・(;´・ω・)

しかしながら、ジュドーの前向きな性格と行動力はザブングルに通じる「逞しさ」として昇華されており、歴代ガンダム主人公の中でも特に好きな主人公だった。

まあ・・・コメディ寄りの作風は賛否両論ではあったが・・・・(;´・ω・)

※現在の様にアナザーガンダムが成立していれば別作品として世に出せたんだけどな。

余談だが野生に帰ったヤザンが活き活きしてる様はほっこりしたw

 

 

「聖闘士星矢」

週刊少年ジャンプ連載の車田正美原作漫画のアニメ化。

ぶっちゃけると星矢自体はそこまで好きじゃないというか、自分にとっての車田漫画のベストは「風魔の小次郎」である。ジャンプ連載当時は聖衣が登場したあたりで「え?」となり、

※今にして思えば冒頭から魔鈴が聖衣を着てたw

アンケート至上主義のジャンプで徐々に後ろの方に追いやられたので「打ち切りか?」と思ってたところからのアニメ化、聖闘士聖衣体系のヒット、ジャンプでの人気にも火が付き、気が付けば世界的ヒット作に・・・・(;´・ω・)

聞けば、バンダイの村上天皇(失礼)が孫だかに「何が流行ってる?」と聞いたら「聖闘士星矢」と答えたと事から玩具化前提のアニメ化が決まったとか何とか・・・・(;´・ω・)

グッジョブ!

東映動画としても当時のアニメ技術の最先端で挑み(実験的な事もやったとかなんとか・・・)思い入れが強い作品であり、その結果、東映動画出資で実写映画が爆死したのも記憶に新しい・・・・(;´・ω・)。

自分としては車田作品の「良さ」を世に知らしめたという意味で名作であると同時に、

荒木伸吾と姫野美智による美麗かつ独特の動き(アクション)が原作とはまた違う外連味と魅力を放つ傑作だと思っている。

 

高校当時、同人活動をしていた事もあり、やはり当時の同人界隈で特に強かったのが聖闘士星矢とキャプテン翼だった。

 

この時期、ジャンプ連載漫画のアニメ化が続々と行われた時期で所謂「ジャンプ黄金期」と呼ばれた時代である。(発行部数的な意味での黄金期は90年代とされる)

キャプテン翼をはじめ、北斗の拳、シティーハンター、魁!男塾、ドラゴンボール等々・・・ジャンプ漫画の半数近くがアニメ化されていたような時代だった。

しかしながら、熱心に見ていたのは星矢くらいで、他の番組は「見てはいた」が思い入れは強くはない。(つか、当時、毎週ジャンプ買ってたしな・・・・)

 

 

「スケバン刑事Ⅲ少女忍法帖伝奇」

当時人気作だった実写ドラマ「スケバン刑事」シリーズ第三弾。

木曜夜19:30より放送されていた本作は前作「スケバン刑事Ⅱ少女鉄仮面伝説」の最終回をたまたま見たら面白かったのでそのまま視聴を継続したという経緯で見ていたが・・・・

ぶっちゃけ浅香唯のファンになったw

以後、劇場版を観に行ったりするくらいにはハマったw

当時、バンダイが出版部門を立ち上げ、B-CLUB等の雑誌や書籍を出していたが、やたらと「スケバン刑事」をプッシュしていたのを覚えている。(ムック本も出していた←持ってる)

 

 

「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー2010」

先に紹介したトランスフォーマーの続編。

本来は前作と本作の間に劇場版である「トランスフォーマー・ザ・ムービー」が存在するのだが、90年代に映像ソフトとして発売されるまでは日本未公開であった。

25年後の2010年を物語の舞台として近未来の世界観で新キャラたちの活躍が描かれる。

※2010年設定は日本独自の物であり、米国では劇場版が2005年、本作は2006年とされた。)

脳筋なコンボイ司令官に代わり、「何も考えていない」ロディマスが新総司令官となり、ノリと勢いで物事に挑むが・・・・中盤以降はリーダーの重圧に悩み始め迷走する。

・・・・やはり「何も考えないキャラ」は悩んだら負けである。

結局、コンボイが復活し、「元鞘」に戻り終幕って・・・・(;´・ω・)

余談だが、90年代にザ・ムービーの映像ソフトを購入、視聴し、ロディマスの良さを再確認しつつ、本作の結論に疑問を抱かずにはいられなかった。

米国はこの後ミニシリーズの「ザ・リバース」を持って一旦、シリーズは終了となるが、

日本は独自の道を歩みだす事になる。

ちなみに自分が一番好きなTFのキャラはロディマスである。

 

 

「超人機メタルダー」

宇宙刑事ギャバンから続くメタルヒーローシリーズ第6作目。

シャイダーの後番組であるジャスピオンの途中から放送時間が平日夕方になり見なくなってしまった。(家に帰るころには終わってるので・・・・)

スピルバンも見たり見なかったりする中でメタルダーは番組当初から「ネロス軍団」が画面に大挙して現れ度肝を抜かれたものだった。また、キカイダーをモチーフとした設定とデザイン、人間とロボットの交流等、ドラマ部分でも観るべきものが多く、当時は話題となった。

宇宙刑事3部作以降特撮ヒーロー番組から遠ざかっていた自分が帰ってきたきっかけとも言える。(まあ、他にも理由はあるんだけどね?詳しくはこの後)

 

 

「機甲戦記ドラグナー」

世が世なら「ガンダム」だったであろう作品。

ZZの後番組としてポストガンダムを目指し制作されたであろう作品。(断言できるほど事情は知らん)

ギガノス軍によるコロニー襲撃からの試作兵器の無断使用しつつ、母艦でコロニー脱出という・・・まんまガンダムのオマージュから始まる本作。

この時代は富野監督による「宇宙世紀」を舞台にしたものがガンダムという、まだ「ガンダム」というジャンルが確立されていなかった。

アナザーガンダムの先駆け的作品と言えるのかもしれない。

ダンクーガの作画でその地位を確立した大張正巳による「バリってる」ドラグナーがカッコいいと話題になりw

OP詐欺と呼ばれる「バリグナー」共々伝説を生み出したw

ちなみに自分はダンクーガの頃から大張正巳の動向には注目していたw(現在も)

 

この時期、サンライズのロボット作品としては「ボトムズ」「ガリアン」「レイズナー」と高橋良輔監督作品があるが、残念ながらレイズナー以外は放送されておらず・・・( ;∀;)

 

葦プロもダンクーガ以降はマシンロボクロノスの大逆襲、ぶっちぎりバトルハッカーズを制作するも、残念ながら我が県は放送されず仕舞い。

 

そうこうしてるうちにロボットアニメはトランスフォーマーを除きテレビから姿を消す事になる。

また、この頃になると夕方の再放送枠はドラマの再放送に代わり、テレビアニメの過去作を観る機会が減っていく事になる。

 

 

「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー ザ・ヘッド・マスターズ」

2010の続編として日本独自の設定で制作されたシリーズ第3弾。

※日本では「ザ・リバース」とパラレルの関係となっている。

マスター星からやってきたヘッドマスター達を主軸に物語が展開、序盤でコンボイは再び死に、ロディマスが総司令官に返り咲くも、トランスフォーマーたちの故郷であるセイバートロン星の消滅に伴い、新天地を求め去り、ヘッドマスターのリーダー、フォートレスが新総司令官として地球防衛をするという展開。

全長60cmの巨大玩具も話題となり(持ってるw)玩具は大ヒットし、シリーズは継続していくのだった。(以降は次々回)

 

 

「少女コマンドーIZUMI」

スケバン刑事Ⅲから引き続き視聴。

この時期、セーラー服反逆同盟やら原作物だが花のあすか組等、アイドル等を起用した武闘派少女(?)ジャンルが流行した中でミリタリー要素や「秘密組織」による遺伝子操作等のSF要素を盛り込んだ「東映らしい」設定の本作。

何だかんだで毎週欠かさず見ていた。EDが好きだったと記憶している。

 

 

「仮面ライダーBlack」

高校に入って割とすぐの頃、本屋で偶然一冊の本を見つける。

「テレビマガジン15周年特別編集 仮面ライダー大全集」。

これが自分の中で特撮ヒーロー番組に再び興味を持ち始めるきっかけになった一冊である。

そして、それはどうやら自分だけで無かった様で・・・・(;´・ω・)

その本はたちまちベストセラー、後続企画として怪人大全集やらウルトラマン大全集等と続き、特撮ヒーロー番組の再評価へと繋がり、そんな流れの中で仮面ライダー復活の機運が高まり、ついには新作の制作となった。

ただ・・・・皮肉な事に最大の功労者であろう講談社が仮面ライダーBlackの掲載権を持っていなかった事だ。(´・ω・`)

仮面ライダーのリメイク作としての側面を持つ本作は現在(1987年当時)の最新の技術で作り上げる仮面ライダーであり、「仮面ライダー第0号」として、過去作との継続性は持たないとされた。※が、続編のRXで結局は・・・・(;´・ω・)

 

 

以上が主だったテレビ関連のお話。

 

続いては映画関連。

 

 

「ルパン三世バビロンの黄金伝説」

劇場版第三作目となる本作は、コメディ要素強めながらも劇場版としてのエンタメ性にすぐれた作品だった・・・・・というのは現在の評価w

当時はクオリティの高かったカリオストロの城の後という事と、キャラクターデザインがやはり当時の「テレビシリーズ2作目至上主義」的な風潮から不評だった印象がある。

しかし、ストーリーの妙、大野雄二による唯一無二の傑作サントラ(個人的にはルパン音楽の最高傑作だと思う)、そして89年以降のTVSPらと比較すると充分に「映画」だったと思う。

※金ローのTVSPはSPの域を出てはいない。ノストラダムスですらSPのレベル。

まあ、押井守に監督依頼したらトンデモプロットがお出しされて突貫で別の監督立てた曰く付きの映画だと知ったのは割と最近だがw(それはそれで見て観たかった)

 

 

「オーディーン 光子帆船スターライト」

宇宙戦艦ヤマト復活プロジェクト三か年計画第一弾。(第二弾以降は実現して無いが・・・・)

光子を帆に受けて推進する光子帆船スターライトの冒険を描く本作。

ヤマト復活プロジェクトとして制作されてはいるが、ヤマトとの関連は不明。

※一応、ヤマトより時代設定は前になっているが同一世界観かは不明。

非武装の実験艦であるスターライト号だが、救難信号に応えるべく若手クルーが艦を改装し、設備を転用し武器にして謎の敵に立ち向かう。

ちなみに・・・・

後続の企画として、「エンペラー・オブ・ガルマン・ガミラス デスラーズ・ウォー 宇宙戦艦スターシア」、「宇宙戦艦ヤマト復活編」をもって三ヵ年プロジェクトとしていた。

宇宙戦艦スターシアのデザインは後年、書籍で日の目を見、ヤマト復活編は21世紀になってようやく実現している。

ラウドネスの主題歌がノリノリな一本。(レコード買ったw)

 

 

「天空の城ラピュタ」

もう説明不要。

「バルス!」

 

冗談はさておき、ジブリアニメは前々回のナウシカと本作、そして昨年の「君たちはどう生きるか」しか見てない。(´・ω・`)

一応、SFアニメ好きという事で次が魔女の宅急便だったからスルーしてそのまま・・・・

 

 

「スケバン刑事」

テレビでⅢを見ていた事もあり、先代との共演も見れると観に行った。

本作を見て「しまった!前作も見とけばよかった!!」となったのは言うまで無いw

重金属ヨーヨーの設定は燃えるw

 

 

「必殺4 恨み晴らします」

この頃はもうすっかり必殺ファンと化していたw

そして必殺シリーズ15周年記念作品であり、初期の必殺シリーズ立ち上げに関わった深作欣二監督作。深作監督は中村主水のキャラクター設定を考案した「生みの親」でありながら、当時、テレビシリーズで遂に撮る事は叶わなかったが、15年近く経ちようやく自身の手で撮った事でも話題となった。「真実の中村主水」が本作の売りのひとつでもあった。

また深作欣二といえば千葉真一という事で、千葉真一とジャパンアクションクラブが全面参加し、アクション映画としても楽しめる一本。

個人的は必殺映画で最高傑作だと思っている。

タイミング的には「必殺仕事人Ⅴ風雲龍虎編」辺りの時期だが、登場する仕事人はこの映画オリジナル編成となっている。

真田広之の快演が気持ちの良い一本w

 

 

「聖闘士星矢」(邪神エリス)

東映まんがまつり。同時上映は「超人機メタルダー」「ドラゴンボール魔神城のねむり姫」「光戦隊マスクマン」

もちろん星矢目当てで当時の後輩(全員女の子)5人(くらい)と一緒に行ったw(ほぼ引率)

同人活動をしていた事もあり、やはりネタとして行った感がw

※逆に高校生が東映まんがまつりはさすがに・・・・(;´・ω・)

そんな事情はさておき、わずか45分前後の尺で星矢たち5人の活躍が荒木伸吾、姫野美智の美麗な作画かつキレッキレのアクションで魅せる極上のエンターテイメント作。

むしろ尺のある「真紅の少年伝説」や「天界篇・序奏」よりも本作や「神々の戦い」のような中編が名作である。(最終聖戦の戦士たち?論外だ。)

 

 

「スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲」

スケバン刑事Ⅲの後日譚にしてシリーズ完結編。(当時)

風魔の手甲と額当てが無いのがちと寂しい。

学生刑事のシステムを使い、管理社会を実現しようとする関根蔵人に反旗を翻し、学生刑事10人隊と戦う風間三姉妹。

風魔等忍者要素が無くなりⅢとはまたまた違う雰囲気。

一応、本作で完結はしたが、後年、「スケバン刑事 コードネーム麻宮サキ」は世界観を共有する続編となる。

 

 

「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」

正確には卒業後の公開。

丁度バブル期だった事もあり、卒業式の翌々日には現在の勤め先に出社していたというw

※普通は高校最後の春休みのはずが?

バンダイの要望によりZZの放送中に決まった劇場版。

そのせいでZZで完結するはずのガンダムががが・・・・

シャアとアムロの決着をキーワードに繰り広げられる本作。

テンポの良さと構成の良さはさすがプロの仕事。

ダレずに観れるのは素晴らしい。

本作についてはハイストリーマーやMSデザインも含め色々とあった様だが・・・・(;´・ω・)

 

 

さて、以上が映画となります。

 

ここからが本題。(え?)

この頃、オリジナルビデオアニメーション(以下、OVA)が発売されるようになる。

正確には1983年に世界初のOVAとして「ダロス」三部作がエモーション(現バンダイビジュアル)より発売された。

 

本格的に発売され始めたのが今回紹介してる時代、1985年頃からである。

この時代はまだOVAの模索期でもあり、どういったスタイル(尺や価格帯等)での発売がベストかを試行錯誤していた。

大作として映画規模で制作されたり、中編で単発物として様子を見たりと・・・・

 

そしてその一方で映像ソフトの発売と、OVAというジャンルはアニメそのものの「商品化」という側面を持つ。

視聴率を稼ぐ、関連商品(スポンサーに恩恵をもたらす)を売るという「宣伝」的なものではなく、アニメそのものが確実に「売れる」という事が重要になってくる。

それも「確実に売れる」という条件が必須となる。

不特定多数に「見てもらう」だけじゃダメだという事。

 

結果として確実に「買ってくれる層」を狙う事になるのだが、それは少し後。

この頃はまだいろいろと模索していた時期である為、大作系が多い。

つまり、劇場上映(都会など限定だが)をしてビデオも売るという保険を掛けた状態が多かった。

 

そして・・・・高校になり、バイトが解禁されたこともあり、経済的に少しは豊かになってきたw

※公務員系のバイトが多かった。

 

この時期に購入したOVA作品は以下の通り。

 

 

「メガゾーン23」

OVA初期において最大級のヒットをした名作。

マクロスの主要スタッフが参加した。

東京で暮らすバイク好きの青年、矢作省吾は友人がテストしていた新型バイクを見せられる。

しかし、バイクを持ち出したことで友人は殺され、省吾はバイクで逃走するしかなくなる。

逃走劇の中でバイクは突如ロボットに変形、省吾はバイクが軍用兵器である事に気が付く、

軍人であるB.Dという男は省吾に世界の「真実」を告げ、スカウトしようとするが、若者であるが故、反発してしまう。そうこうしているうちに世界は「戦争」という状況へと向かっていく。

人気アイドル時祭イブの正体、そしてそのイブ=EVEから語られる「真実の歴史」を知った省吾は・・・・

自分の暮らす世界が「創られた虚構」だったら?という本筋と省吾たちの青春模様を織り交ぜた名作。「創られた80年代」を知った省吾の選択と結末が印象的。

※partⅡはあるけどな・・・・

 

 

「戦国魔人ゴーショーグン 時の異邦人」

正確には買ったのはもう少し後だが・・・(発売時に買ったのではない)

アニメージュ文庫でゴーショーグンシリーズを愛読していた事もあり、すっかりゴーショーグンキャラたちに魅せられていたのでw

キャラクター達の小粋なジョークと軽口、掛け合いが心地良く、かつては敵味方に分かれて戦っていたもの同士がお互いの個性を尊重し補い合い困難に立ち向かう様が醍醐味。

現在、過去、そして未来の3つの時代が同時に進行し、一度は挫けそうになりながらも再び立ち上がり前に進む。そんな物語。

 

 

「超獣機神ダンクーガ 失われた者たちへの鎮魂歌」

未完に終わったテレビシリーズを補完すべく、総集編+最終エピソードで構成された完結編。

次元の壁を突破し、ムゲゾルバドスの母星へとたどり着いたダンクーガ。

その地獄のような風景に「こんな景色を見るためにやってきたのか?」と過去を振り返り(回想パートによる総集編)、宿敵、デスガイヤー将軍、そしてムゲ・ゾルバドス皇帝との最後の戦いが描かれる。

断空剣が登場したのは本作から。(ノヴァの断空剣はこのオリジナルそのもの)

 

 

「メガゾーン23PARTⅡ」

メガゾーン23の1年後を描く続編。

・・・・・なのだが、キャラクターデザインが変わり、さらに製作スタッフも変わった事で「別物」となっている。絵柄だけでなく、主人公、省吾の声とキャラも変わり、素直に続編と言えない・・・・うん。

設定的にはちゃんと続編となっており、衝撃の結末と相まってこれはこれで名作。

前作のような「虚構の80年代」という制約が外れた事もあり作風が変化したとも言える。

 

 

「ガルフォース エターナルストーリー」

遠い宇宙の果てで繰り広げられる宇宙戦争。

女だけの種族「ソルノイド」と不定形生物で機械骨格を操る「パラノイド」という2つの種族が原因も解らないまま長い長い時を争っていた。

そんな中、両軍の上層部は「最悪の結末」に備え、ある「計画」を実行しようとしていた。

主人公のラビィをはじめとする少女たちは知らされずにその計画に参加させられる。

一見、美少女まみれのSFアニメだが、骨太なハードな物語である。

衝撃の結末と未来への希望を描くラストは今見ても名作である。

まあ・・・・続編で台無しなんだけどな。(´・ω・`)

この1本、もしくは3までなら名作。

レア・ガルフォース以降は蛇足。(異論は認める)

まあ・・・全作買っちゃったんだけどさあ・・・・

 

 

「重戦機エルガイムⅢフルメタルソルジャー」

Ⅲとあるのは他に総集編としてⅠペンタゴナ・ウィンドゥ、Ⅱフェアウェル・マイ・ラブリーがあるからである。

タイミング的にも監督である富野監督もデザイナーである永野護も参加しておらず、かつ、ストーリー的にも再度ストーリーとしながらも整合性が取れない等、「番外編」であるとしか・・・・(;´・ω・)

テレビ未登場の13人衆の残りが登場したりとテレビの設定を補完してはいるのだが・・・・・。

新型ヘビーメタルとして公募された機体がぞろぞろと登場して・・・・・(;´・ω・)

デザインの整合性は大事であると思ったw

 

 

「破邪大星ダンガイオー」

元々は永井豪のマジンガーZをリメイクした「大魔神我」という企画があったのだが・・・・

諸事情により制作できなくなり、大魔神我で予定してたハードなストーリーは「大魔獣激闘鋼の鬼」に、痛快ロボット物要素を本作に2分しての企画に変更したという経緯を持つ。

宇宙海賊バンカーに超能力を持った少年少女たちが乗り込む合体ロボダンガイオーの活躍を描く。

当時、バンダイビジュアルでは本作と他2作による「一番売れた作品は続編を制作する」という企画をやっており、本作が続編政策の権利を手に入れ、3まで制作されたが、第一部完となっている。

(´・ω・`)

20年位経ってから続編となる「破邪巨星Gダンガイオー」がテレビで放送されるとはこの当時は夢にも思わなかったが・・・・こっちも未完であるw

 

 

「戦え!イクサー1特別編」

戦え!イクサー1全3作を1本に繋げ、一部リテイクを加えた決定版。

3作バラで買うよりお得であるw

元々は成年誌「レモンピープル」にて連載された阿乱霊により漫画が原作だが、

平野俊弘監督により独自のアレンジをされ、別物となったw

※イクサー1とは原作ではロボの名前。アニメではキャラの名前でロボはイクサーロボ。

成年誌原作である為、えちぃシーンもある。※R指定ではない。

思ったんだが、テレビとかの放送が無いと思って結構、えちぃシーンあったよなこの頃のOVAって・・・(;´・ω・) そんな中でもこのイクサー1はエログロ(でもR指定じゃない)の代表作だったw

 

 

「GREY DIGITAL TARGET」

たがみよしひさが少年キャプテン(徳間書店刊)に連載していた「GREY」のアニメ化。

当時、熱狂的なたがみよしひさのファンだった自分(この辺は次回、高校・漫画編にて)だが・・・「どうしてこうなった?」案件である。

たがみよしひさの絵柄は癖はあるが、アニメ塗りの映える絵柄であり、ちゃんとしたキャラクターデザイン&作画であればもっと良いものになったはずである。

※画像は比較的マシな画像を選んだ。

あとは原作が全3巻と丁度良い塩梅の長さなのでもっとうまく構成すれば・・・・

そしてラストシーンががが・・・・

「これグレイの本質解ってねえ脚本だわ。」と当時から思ってましたよ・・・・ええ。

 

 

「超獣機神ダンクーガ GOD BLESS DANCOUGA」

ダンクーガの後日譚として制作されたOVA。

だが、マシンロボのスタッフにより制作され、監督、脚本、大張正巳不参加により「コレジャナイ感」が強い。

しかしながら、羽原、佐野両氏の美麗な作画によりダンクーガ史上最もクオリティは高いw

後年発売されたテレビシリーズの監督による完結編「白熱の終章」でも本作の設定は継承されているので文句は言えない。(言ってるがw)

とりあえず、園田、忍と沙羅の関係性をちゃんと見直してこい。(暴言)

 

とまあ、高校時代に買ったOVAはこんなものですか。

 

 

ちなみに1本、9800~13800くらいしたんだぜ・・・・(全部現存してる)

 

これ以降はOVAというジャンルは確実に「売れる」様にする為、よりニッチな層を狙い撃ちするようになり、アニメの多様化がはじまり、深夜枠へアニメが追いやられる状況へと繋がっていくのだがそれは90年代中盤以降の話。

ただ、OVAは「制約が少ない」と勘違いした輩が無謀な企画を立てて爆死したりもするので・・・・(;´・ω・)

 

例えば「親子三代に亘る全12巻の壮大なストーリー」と謳っていた某作品は2巻で打ち切りとか・・・・

1本10000円以上した時代に全12巻とか言っても付いて来れると思ったんか!?

シリーズ物についてはパトレイバーが革命を起こすがそれはまた今度w

 

・・・・・この記事書くのに8時間近く掛かったよ。(;´・ω・)

 

次回は高校時代・漫画他編。

 

世はファミコンブームの真っただ中だが目もくれなかった!そんな中で出会ったのは・・・・