必殺シリーズ放送600回を記念して企画された。

 

 

過去には必殺仕掛人が劇場用映画として3作公開されていたが、それから10年の月日が流れての「必殺仕事人」の劇場映画化。

 

江戸で続発する仕事人殺し!

主水たち仕事人と殺し屋集団が大激闘!衝撃のシリーズ第1弾!!

 

 

江戸で口に六文銭を咥えた身元不明の死体が次々と発見される。

江戸の仕事人壊滅を目論む殺し屋集団の陰謀が仕事人たちに迫る。

その「六文銭」に心当たりのあるおりくは主水たちに注意を促し江戸を離れ上州へ調査に向かう。

一方、主水たちは猫の仇討ちを嘘をついて依頼してきた依頼人の一件で朝之助という仕事人と出会う。

また、お葉と名乗る女が主水に六文銭への加入を誘いかける。

江戸にもどったおりくにより、六文銭を率いるのはかつてのおりくの弟子であり、元仕事人の庄兵衛だった。

庄兵衛と接触し話を付けようとするが仕事人から足を洗うか、江戸を去るか、六文銭を咥えて死ぬかの選択を迫られる。

庄兵衛の目的は江戸の仕事人を一掃し、江戸の裏稼業を牛耳る事だった。

おりくたちは六文銭に立ち向かうべく、江戸で腕利きの仕事人に助っ人を依頼しようとするが・・・・

 

登場する仕事人は・・・

 

中村主水(藤田まこと)

此竹朝之助=朝吉(片岡孝夫)

勇次(中条きよし)

秀(三田村邦彦)

加代(鮎川いずみ)

西順之助(ひかる一平)

おりく(山田五十鈴)

政(芦谷雁之助)

およね(研ナオコ)

 

時次郎(草野大悟)

石亀(斉藤清六)

半吉(赤塚不二夫)

吾平(たこ八郎)

お甲(朝丘雪路)

新吉(美里英二)

善好(橋本功)

 

必殺仕事人Ⅳのレギュラー陣に多才なゲストを加えた本作は、テレビシリーズでは描かれない「戦」を描いた一大巨編となっている。

またこの時期は必殺シリーズが一般層に浸透し、人気作としてシリーズ全盛期であった事からも異例の大ヒットとなり、以降、必殺!4まで毎年制作されることになる。

余談だが、本作のゲスト仕事人である朝之助(蝶々の朝吉)は後にテレビスペシャルで再登場する。(スペシャル第11弾「秘拳三日殺し軍団」)

六文銭に殺される仕事人たちが硬軟取り合わせたゲスト陣である事から、シリアスとユーモアが混在したこの時期の仕事人の作風となっている。

 

 

次回は・・・

TVSP第5弾「主水、第七騎兵隊と戦う」。