ウルトラセブン40周年記念作品。
本作は単に40周年記念作というだけではなく、深夜放送枠で「ウルトラマインズ」ともいうべき、深夜特撮番組ならではのホラー、怪奇、サイバーパンクな作風で人間社会に溶け込んでいるエイリアンの暗躍や、人間に寄生または擬態したエイリアンを組織が捜査し、事件の首謀者をウルトラセブンXが始末するという内容だった。
元々、40周年であった事と、オリジナル版のセブンが異星人等の「侵略」を中心に扱っていた事もあり、セブンのリメイク企画としてSFドラマとして成立している。
※セブンXの登場シーンはこれまでのシリーズ以上に短く、等身大での活躍が多く、夜のシーンが多い。
白いドレスの女の声で目覚める記憶喪失の男、赤いメガネ(ウルトラアイ)を託された男は自分がエージェント・ジンと呼ばれる捜査官であったことを知る。
エイリアンを秘かに抹殺する組織「DEUS」の一員であったジンは記憶喪失のまま同じエージェントのケイやエスと共に様々な事件を捜査する・・・・そして、エイリアンが本性を現すとき、ジンはウルトラアイでウルトラセブンXへと変身を遂げ、エイリアンを撃退していくのだった・・・・
本作は地球上から戦争やテロが無くなっているが環境問題が深刻化した世界観で、実は陰からグラキエスというエイリアンが「平和の維持」を目的に掲げ、情報網を掌握し人知れず地球を支配・管理していた。「DEUS」を組織し、他の異星人を「排除」していたのである。
また、ジンの恋人であり科学者であるエレア(白いドレスの女)の「AQUA PROJECT」を利用し、並行世界への侵攻を目論むがウルトラセブンXによって阻止される。
AQUA PROJECTとは本来、エネルギー問題を解決すべくある周波数を水に照射する事で原子力に代わるエナルギーを確保するという計画だったが、湖に周波数を照射した時に「並行世界へのゲート」が開いてしまったために凍結されたプロジェクトだった。
そして、その並行世界こそがM78星雲「光の国」の存在する世界の地球であり、ウルトラセブンは両方に地球を救うべくゲートを超えジンと一体化する事で誕生したのがウルトラセブンXだった。(むしろ弱体化w)
最終回のラストシーンではモロボシダンが登場し、アンヌ似の女性と去っていく。
余談だがセブンXの姿を見るとゼロがセブンの息子である事の納得度が増すw
仕様は、2枚組Blu-rayに全12話を収録。
各DISK 6話収録。
音声は日本語。
字幕は英語でON/OFF可能。
映像方式はリージョンAの国コード無し。
画質は良好。
購入時のお値段は2800円くらいだったはず。(2022年購入)
次回は「炎のユニコーン」。