1995年劇場公開の「人造人間ハカイダー」の北米版Blu-ray。

 

 

 

人造人間キカイダーに登場した人気キャラハカイダーを主役にリブートした劇場用映画。

キカイダー版ハカイダーはキカイダーの「弟」であり「父」であるという絶妙なポジションで特撮ヒーロードラマにおいてライバルキャラのポジションを確立し、頂点を極めてしまった。

本作は大胆なリブートが行われており、過去作との関連は一切ない。

 

絶海の孤島に封印されていたハカイダー=リョウだったが、トレジャーハンターに発見されたことで覚醒する。

争いのない奇跡の街ジーザスタウンへゲートを破壊し、侵入するハカイダー。

グルジェフによって偽りの平和を享受するその街で反政府ゲリラとして活動するカオルはハカイダーを救世主と捉えるが・・・

グルジェフこそハカイダーを生み出した人物であったが制御できずに封印し、新たに絶対的正義の天使型人造人間ミカエルを生み出し正義の名のもとに街の治安を維持していた。

しかしそれはロボトミー手術により闘争心を切除された狂気の世界だった。

ミカエルと重武装兵の襲撃によりゲリラは壊滅、カオルも息絶えてしまう。

カオルの死に怒りに燃えるハカイダーはグルジェフの掲げる偽りの平和を「破壊」するべく立ち上がる。

翌年1996年に未公開シーンと新撮シーンおよびエフェクト等の合成シーンを強化したディレクターズカット版が映像ソフトとして発売された。

 

余談だがこの時期はライダーにしろ、ウルトラマンにしろ、中途半端な展開を行っていた時期であり、ある意味、迷走期だったように思われる。

このハカイダーは前年公開の仮面ライダーJまでのバンダイ主導による劇場公開ではなく、SEGAがスポンサーになっての映画化であったが、仮面ライダーZOから続く「東映ヒーローフェア」の第3弾としての公開だった。

元々は仮面ライダー生誕20周年記念映画として始まった企画が結果的に単独作として公開されず戦隊、メタルヒーローと抱き合わせで公開された形態になったのが始まり。

※平成以降のライダー夏映画も同じ状態。

しかも当時は続編ではなく新キャラによる新作をという傾向が強く、ガンダムですらF91の続編ではなく新作のVガンダムになってしまったほど。

90年代はそうした単発に終わる企画ばかりでなんだかなあ・・・と思った当時の自分w

90年代後半になってウルトラマンはティガから始まるテレビシリーズ、ガンダムもアナザーガンダムが定着し、2000年にクウガで仮面ライダーが復活する事になるそれはまた別の話。

愚痴はこの辺にしてw

 

仕様は、

Blu-ray1枚に劇場公開版とディレクターズカット版を収録。

映像特典として日本版予告編と米国盤予告編(音声が英語になっただけ)が収録。

音声は劇場公開版が日本語。ディレクターズカット版は日本語/英語。

字幕は英語で基本強制だが、再生中にOFFに切り替え可能。

映像方式はリージョンAの国コード無し。※通常プレイヤーでの再生が可能。

画質はまあまあ。

購入時のお値段は1480円だったと記憶。(2022年購入)

※当コーナーは可能な限り購入純での紹介。(一部間違ってる可能性もあるが・・・)

 

DVDよりは良画質なのでお買い得。

 

 

次回はウルトラマンゼロ10周年記念番組。