ルパン三世シリーズの集大成的シリーズのパート5。
アルセーヌルパン(ルパン一世)の故郷であるフランスを主な舞台としたテレビシリーズ。
4~5話構成による長編エピソードとその間に挟む短編エピソードで構成された全24話のテレビシリーズで、
コンセプトはネット社会を生きていくルパン、
過去シリーズの肯定、
レギュラーキャラとルパンとの関係性を見つめ直す、
今後を見据えた新たなるレギュラーキャラの確立等、
意欲的なテーマに溢れているシリーズでもある。
個人的には一番好きなシリーズです。
パート5というテレビシリーズはアミ・エナンという少女をヒロインとした長編エピソード3篇と、
もう一人のルパン三世ともいうべきアルベール・ダンドレジーとの因縁の長編シリーズ1篇がメインであり、短編エピソード(1話完結エピソード)は時系列もバラバラでルパンの着ているジャケットやレギュラー陣の服装で時代が解るようになっている。
※part1~5までの時代の話をランダムでやっている。
また新レギュラーキャラとして銭形の片腕として八咫烏五郎刑事が登場し、今作以降、パート6や金曜ロードショーのテレビスペシャルにも登場するようになった。
また、前出のアルベールはかつて「ルパン三世」の名を懸けて争ったライバルであり、自身の野望の為にルパン三世の名を諦め、現在はフランス警察の高官となっている。(目的成就の手段としての地位)アルベールもパート6やルパンZEROにも登場し、セミレギュラーとしての地位を確立している。(ルパンZEROでルパン一世の直弟子である事が判明※ルパンを鍛えるための対抗馬として用意した節がある。)
ネットによる情報社会においてクラシックな大泥棒であるルパンが時代と対峙する物語が展開される一方で、今作最大の特徴が不二子とルパンの関係である。
今作においてルパンと不二子は「別れた恋人」という設定になっており、中盤まではドライな関係になっていた。いざ恋人になってみたものの、ルパンの本心が見えてこない不二子と改めてルパン三世としての自分を見つめ直すことになるルパンの関係が描かれる。
そして五ェ門もまた、ルパンと自分の関係を見つめ直すことになる。
※次元は逆に誰よりも付き合いの長い相棒として真価を見せる。
今作いたるところに原作オマージュが描かれており、登場キャラにツッコミを入れたりするのも醍醐味。また、過去作のキャラクターもゲストとして登場している。(パート4のレベッカやTVSPのダイアナ等)そして世間から姿を消したルパンの潜伏先が「カリオストロ公国」の地下遺跡であり、ルパンと次元の会話からカリオストロの城に登場したおじいさんの協力があった事が判る。
また今作のラストにおいて原作であった設定のルパンの顔は変装で素顔は誰にも見せていない事が活かされ、不二子にのみ素顔を晒すことでルパンは誠意を見せた。
本商品には日本国内盤映像ソフトのプレミアム先着特典として制作されたOVA「ルパンは今も燃えているか?」も収録されている。
こちらも過去作の肯定とルパンとレギュラーキャラの関係性を見つめ直すをテーマに過去の強敵たちが大挙して出現(主にパート1のキャラだが)ミスターXと魔毛狂介により過去に送られたルパンは歴史を改変してしまい仲間達との絆を失っていくというストーリー。
服装はパート4準拠。
仕様は・・・
3枚組のBlu-rayに全24話+OVAが収録。
DISK-1に1~9話
DISK-2に10~16話
DISK-3に17~24話、OVAを収録。
音声は英語/日本語。
字幕は英語でON/OFF可能。
映像方式はリージョンAの国コード無し。※通常プレイヤーで再生可能。
画質は良好。
購入時のお値段は6800円くらい。
次回は・・・・・蘇る古代の光の巨人。