寺沢武一の代表作「コブラ」の欧州盤DVD BOX。

 

 

 

 

 

毎度お馴染み豪華化粧箱入りの安定のフランス盤です。

 

80年代に週刊少年ジャンプで連載されていた「コブラ」のアニメ化作品で、今回紹介するBOXではテレビ版「スペースコブラ」と劇場版「SPACE ADVENTURE コブラ」を収録。

さらに映像特典としてパイロット版アニメ(海外向け※英語音声のみ)も収録。

メインコンテンツとなるテレビシリーズ「スペースコブラ」。

かつて宇宙で数々の逸話を残した宇宙海賊のコブラが姿を消して数年。

サラリーマンのジョンソンは少ない給料を嘆きつつボーナスの支給日にメイドロボット(箱型w)のベンの提案に従いトリップムービー(自分でカスタマイズした夢を見る装置)を観に行った。

そこでジョンソンが見た夢は宇宙海賊として暴れまわる冒険の日々の夢だった。

その帰り道、夢の中で出てきた敵バイケンにそっくりな男に出会う。

しかし、その男は本物のバイケンであり、自分の正体を言い当てたジョンソンを始末すべく部下を送り込む。

窮地に陥ったジョンソンは無意識のうちに左腕に仕込まれたサイコガンを撃ち、それが引き金となり、自分こそが宇宙海賊コブラだった事を思い出す。

コブラは宇宙で勢力を伸ばしつつあった海賊ギルドから狙われるようになり、闘争の日々に飽き飽きして顔を変え、普通に人生を送っていたのだった。

メイドロボ(箱型)ベンの中からかつての相棒であるアーマロイド・レディが姿を現し、コブラとレディは再び冒険の旅へと出る。

テレビシリーズはコブラが活動を再開するこのエピソードから始まり、前半は刺青の女篇、間に短編を挟みつつ、中盤のラグボール篇、終盤のシドの女神篇までが映像化された。

テレビシリーズの最終回では原作では死亡したドミニク(刺青の女の三姉妹の最後の一人でコブラとは恋仲)が生きていた等、改変が加えられている。

東京ムービー新社(現TMS)によるクオリティの高いアニメーションにより、今でも十分に鑑賞に堪えうるというか、下手なアニメよりもよほど美しい映像である。

 

余談ではあるが元々、本作は海外向けにイタリアとの合作で企画され、海外向けにパイロット版(原作やテレビシリーズの1話と異なるファーストエピソード)が制作されており、映像特典として収録されているが海外向けの作品の為、音声は英語のみである。

イタリアとの合作に話が無くなってから日本のテレビ向けに制作されたという経緯を持つ。

 

劇場版はテレビシリーズよりも前に劇場用アニメとして刺青の女篇をベースに大胆なキャラの設定改変やストーリーの進行の変更を加え映像化。

日本の劇場アニメ初のドルビーサラウンド作品というのが売りのひとつであった。

 

コブラの声は劇場版は歌手の松崎しげるが、テレビ版を声優の野沢那智が演じていた。

個人的にはどちらも良い演技とキャラにあっていた声なので満足w

※後年の新テレビシリーズの内田直哉も良いw

 

仕様は、

8枚組のDVD BOXで、

DISK-1~6にテレビシリーズ全31話を収録。

※DISK-1~5は各5話、DISK-6は6話収録。

DISK-7には海外向けパイロットフィルム(約30分)と宣伝(他作品のプロモーション)。

DISK-8に劇場版を収録。

音声はフランス語/日本語

字幕は日本語再生時は強制。

映像方式はPALのリージョン2。

※再生にはマルチプレイヤーもしくは対応したソフトとドライバーを搭載したPCが必要だが、意外と普通に対応しているプレイヤーも多い。

画質は・・・・・意外と普通。※これまでの経験から80年代の映像なのに良い方。

 

購入時のお値段は3800円くらいだった気がする。

 

 

 

次回は21世紀に制作された新作アニメシリーズ。(北米盤)※今回の続き。