去る26日
「三銃士」東京公演千秋楽、終了致しました。
次は、博多での公演、がんばります。

ですが
今回、ロシュフォール役の吉野圭吾さんが、アキレス腱を傷めてしまい、博多公演は降板される事となってしまいました。


吉野さんとは、2003年の「レ・ミゼラブル」で同じ役、アンジョルラスを演って以来、「砂の戦士たち」「悪路」「ガランチード」そして今回の「三銃士」で、ご一緒させていただきました。

「三銃士」では、役の上での深い関わりは、あまりありませんが、いつも共演させていただくどの作品も、吉野さんとは、かなり親密に関わる役でした。
その度に、吉野さんがどんな気持ちで、作品に挑んでいるかを、間近で感じていたので、今回の怪我による降板は凄く残念で仕方ありません。

ただ、どこの誰よりも一番悔しい思い、辛い思いをしているのはご本人だと思いますが。

吉野さんは、どんな役を演じても、また、何か舞台上でハプニングがあっても、絶対に‘役’がブレる事がありません。
それは、役に対して、常に真剣に取り組んでいるからだと思います。
そんな役との取り組み方を、僕は、とても尊敬しています。


一緒に出演している時、僕は多分どこかで、吉野さんの存在を心の支えにしている気がします、自分勝手にですが…。

実は以前、二人をよく知る関係者に、こんな事を言われた事があり、それは僕自身、凄く嬉しい言葉です。

「圭吾とけんちゃんは、一見正反対なのに、奥底の部分は、似てるような気がするね。」

吉野さんにとっては
「え~、やめてよ~!」
と思う言葉かもしれませんが、とにかく僕は、とても嬉しかったし、それ以来、そう思っています、自分勝手にですが…。

吉野さんの、今回のロシュフォールに挑んでいた気持ち。
僕の心の支えがいなくなる淋しい気持ち。


今回のことは本当に残念ですが、もしかしたら、いつも頑張りすぎる吉野さんが、少し身体を休める事ができる為の出来事なのかもしれません。

今は、精一杯療養して頂いて、また共演出来る日を、僕は、楽しみにしています。