団塊の世代が定年を迎えた１０年ほど前、仕事から趣味に転じて、園芸ブームになるのではと言われていた。そんなことは起きなかった。だが、団塊の世代と言われる３年間で８００万ほどの人は一体どうしているのだろうか？今や７０歳前後になる。
本来ならがむしゃらに働いてきた人たちが、ピタッと辞めて、方向転換など計れるものだろうか？年金をもらって悠々自適な生活を送っているのかというとなかなかそういうものでもない。実際、年金暮らしはそうそう楽なものではない。
あなたは、これから年金をもらって生活することを真剣に考えたことがあるだろうか？
今の生活レベルのままでは、まず絶対と言っていいほど、生活できない。５０代になったら、生活レベルを徐々に下げて行かないと生活なんて絶対できないのだ。
私が思うに住宅問題が一番の問題だ。賃貸暮らしで月に７～８万円支払っているとして、年金生活ができるだろうか？また、住宅ローンがまだ残っていて、１０万円ほど支払っている状況でも大丈夫なのだろうか？住宅ローンは完済してるが、維持費は捻出できるのだろうか？
年金は総額がそのままもらえると思ったら大間違いだ。サラリーマンのように社会保険、税金がしっかり差し引かれて支給される。それも２ヶ月毎だ。毎月はもらえない。となると、手取りはどのくらいだろうか？定年後の最初の１年目は、前年の年収に対する住民税が請求される。つまり、年金だけしか収入がないのにかかわららず、その前年の、多額にもらっていた年収に対する住民税を支払わないといけないのだ。
まちがいなく、退職金を切り崩していくしかない状態になる。まあ、退職金がある人はいいけれどだ。
私の知人は年金手取り額＝住宅費用となって、退職金がどんどん目びりしていき、いずれは生活が破綻するかも知れないと言っていた。恐らく、よっぽど、資産を持っていないと、年金だけではやっていけないのだ。
私も就職したての頃は、６０歳になったら年金で悠々自適な生活を送るのだと思っていた。しかし、まずそんなことは絶対にあり得ないと思った方がよさそうだ。では、６０歳以降の生活はどうしていけばいいのだろうか？
この内容を読んでいるあなたが、まだ２０代の若い方なら、今からせっせと貯蓄していく方が賢明かもしれない。あるいは個人年金に入るとか、６０歳以降の生活を考え、資産を増やすことを考えた方がいいと思う。
だが、定年も６０歳から６５歳へと変わりつつある。６５歳で定年になってもその後２０年以上あると思った方がいい世の中だ。
だが、これは年金で生活していくことを考えた場合のことだ。６５歳からまだ２０年以上あると考えた場合、新たなビジネスを打ち立て、その報酬を頂いて生活していった方が、「悠々自適」なのかも知れない。
今の世の中、年金を当てにせずに、自分の可能性を考えた方がいいのかもしれない。
あなたなら、６０歳以降の第二の人生に、どんな仕事ができるだろうか？
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