先日、聴覚過敏を改善出来ないかセカンドオピニオンを聞く為、
KK病院へ行った。
その時の診療メモ
第31回目アップします。
 

(コメント)  

2回目手術後に撮っていなかったCTも撮り、

説明もしっかりしてもらった。

 

しかし、3回目の手術をして聴覚過敏が治るかどうかは、

分からなく、対策も無いとのこと。

 

新たなる収穫として、

手術で耳小骨連鎖を外す選択がある」ことを教えてもらった。

 

これは、耳小骨奇形やアブミ骨手術後に、「やらなければよかった」と後悔している人の

朗報になるだろう…

 

 

【纏め】

・コルメラのくぼみを浅くして、アブミ骨をガッチリ入れたことと聴覚過敏は関係無いだろう。

 

・聴覚過敏の無かった1回目手術は、コルネラを鼓膜だけに当てた(=Ⅲi)。

※ほぼ鼓膜だけに当てているが、細かく言えば一部ツチ骨とも触れているのでⅢc-iではある

2回目手術は、 鼓膜とツチ骨柄の両方に当てていて(=Ⅲc-i)、それが原因で過敏が発生しているのかもと言われた。

※しかし、なぜかこの先生に手術をやってもらうとしたら、現在使用のコルネラ(形成ツチ骨)をツチ骨柄と骨ー骨でダイレクトにあてる、(=Ⅲcの手術 鼓膜には当てない)ということらしい。

それだと、私の経験からも過敏が出ることになるかもしれないので、この先生に手術を頼むのはやめた方が良い。

(参考)i:鼓膜 c:骨

 

手術実績として、聴覚過敏の訴えが少ない材質/手術手法などは無い

※学会でも聞いたことが無い

 

・最悪、手術で耳小骨連鎖を外す選択があることを教えてもらった

しかも、外しても聾者にはならないこと初めて知った

 

・何十年という長い時間の代謝の中で徐々に接点が変わって、過敏が落ち着いてくる可能性もあるとのこと

 

 

 

 

(診療メモ) ここからは、コピペします

2022/12/12

【聴覚過敏 質問したいこと】

⦅要点⦆

   聴覚過敏を改善する方法/過敏が少なかった症例を知りたい

   2回目の手術直後に聴覚過敏になった為、これまでの経緯からお話します。

 

⦅経緯⦆ 時系列順

2013年頃 I大学病院初診 左耳:3分法で43DB、右耳:正常聴力(3分法で10DB

I大学病院大学で、2013年~2019年まで、約6年間の経過観察で、3分法で43DBくらいのまま聴力低下無かった為(=進行していない)耳小骨奇形の疑いが濃厚となる。

※この頃、聴覚過敏は無かった

 

20197月に第1回目の内視鏡手術(コピー通り)

直接アブミ骨/キヌタ骨/ツチ骨を揺らしてみて、

アブミ骨/キヌタ骨は可動性あり、ツチ骨のみカチコチだった(=可動性が無かった)ので、ツチ骨のマレウスバー奇形となった 

 

------------------

術後残っているものをで表示

除去組織を×で表示

 

・ツチ骨頭 ×除去  除去後、加工して代理のキヌタ骨として使っている

・ツチ骨柄(鼓膜側に付着して残っている) 

・キヌタ骨 ×除去 現在、どこにも使われていない

・鼓索神経(顔面神経の枝) ※味覚の神経 

・アブミ骨筋 

・鼓膜張筋 

(病名診断:左耳 先天性ツチ骨奇形)

------------------

 

・第1回目の手術後には聴覚過敏無く、聴力回復だけ

※聴力回復は3分法で43DB―>33DB

 

・第1回目の手術~第2回目手術の1年半の間の診察で、

日常生活での「大きな音でカタカタ鳴る現象」や、「大きなしゃっくりをした時だけ劇的な(防音室の窓が開いたかのような)聴力回復」があったことを訴えた。

その結果、主治医に「アブミ骨がコルネラ(形成ツチ骨)のくぼみにがっちりはまっていなかったのではないか」と判断頂き、再手術に至る。

 

20211月に第2回目の内視鏡手術  (手術内容は同じ)

アブミ骨とコルネラ(形成ツチ骨)の隙間に繊維性結合組織が存在しており、これを除去してもらい、形成ツチ骨のくぼみを浅く再形成してもらった。(接地面積が増えるように加工)

更にフィブリン糊を散布した後、アブミ骨とコルネラ(形成ツチ骨)に隙間が空かない様に、入念に押し当ててもらった

しかし、聴力は3分法で33DBのまま変化無かった為、狙いは外れた結果となった

 

 

――ここからがお話したいことですーー

 

しかし、2回目術直後に、それまで無かった聴覚過敏(左耳のみ)が発生してしまった。

内容は、エッジの効いた音(キーボードを押す音、コップを置く音、鍋を置く音、包丁のカタカタする音、子供の声、同居人の声)が脳に直接響く。

 

これを改善したいです。

 

前提として、既に下記を切り分けています。

◆(切り分け済み)◆

・(左耳に耳栓付けると)過敏無くなるので、正常右耳は聴覚過敏では無い。

・骨伝導イヤホン(骨導経由から直接内耳)では、左耳聴覚過敏は無いことから、原因は、内耳(その先の神経や脳)ではなく、中耳腔(耳小骨 等)である

・2回目術直後に過敏症状発生していることから、2回目の手術内容が原因

 

そこで4つの質問です。

 

【質問】

    再度手術をしたら、聴覚過敏が無くなったりしないですか?(聴力回復は望まない)

例えば、コルネラの接点変更(材質同じ(形成ツチ骨のまま)で再度溝の調整、材質変更(耳の軟骨、人工骨)、アブミ骨手術 等)したら、聴覚過敏が治った/軽減したという事例は無いですか?

※単純に、手術実績として、聴覚過敏の訴えが少ない材質/手術手法などがあるかどうかでOKです

A、無い。聴覚過敏は手術で対策出来るものではない。

 

    耳小骨連鎖を崩すことは出来るますか?

A、出来る。聾者にはならない。ただどうせやるなら、3回目手術した後。

 

    このまま放置して、長期の時間経過と共に接点が変化していき、聴覚過敏がいずれ無くなることを期待しても良いと思いますか? また、そんな事例がありますか?

A、あると思います。いつかは分からない。

 

    その他、何か対策ないですか?

 

 

 

【先生言ってた事】

(CT検査前 診察)

I大学病院1回目術後CTを見ながら)1回目手術ばっちり上手くいってる。ただ患者さんにどう聴こえるかは別の話。

見た目的には物理的には、こんなにきれいにコルネラがハマっている。

脳とか神経とかでどう聴こえるかは別問題。

私「2回目手術後はCT撮っていなかった旨」伝えた。

コルメラというのはあくまでバラして組みなおす訳で、本来の耳小骨の姿(上に上がり、下に下がり、内耳に伝わる形状で、てこの原理で音を増幅している)が進化の過程で得た究極の理想的な形には叶わない。哺乳類(猫も犬も)も同じ形

理論上は聴力良くなるが、思ったよりもエネルギーの損失があったりして、聴力上がらない、とかがある。

(分からないけど)隙間があるのかないのか。

「聴力は良くなったが音が響く」という患者は(1人ではなく)何人かいたが、CTで見てもほとんど分からないが、完璧なつなぎ目になっていないのか、大きな音で響いたり、(特定の周波数では無く)偶然ある時にある周波数だけ「共鳴」といってビリビリするとかを聞く。

1年くらいで落ち着いた/なじんできた/かえって悪くなった/また落ち着きました、なかなか、(数値化出来ないので、)証明が難しい。

 

私「1回目と2回目は術式が同じにも関わらず、コルメラのくぼみを深くした1回目術後は過敏無く、くぼみを浅くしてぴったりはめた2回目術後だけ過敏があったので、音がズバっと入るようになったのでは?

先生「可能性はある◆。しかし、くぼみを浅くしてズバッと入ったのであれば、検査音が小さい音でも入るので、聴力(自体が)上がると思います。 

別の理由の気がする。

過敏になっているってことは、何かの「ずれ」とか「振動」とか「共鳴」とか、手術中に分からない何かが起こっているのかもしれない。なかなか推測しか出来ない」

 

    質問をした

A、聴覚過敏改善する可能性ありますけど、また過敏になる可能性もあるかもしれない。今より悪くなる可能

あるし、1かバチかのばくちになる。

この先生は、骨しか使わない。きぬた骨。軟骨は1回も使ったこと無い。聴力改善にどの材質がいいかという議論は学会で聞いたことあるが、過敏/ビリビリ聴こえるについては学会で聞いたこと無い

 

耳小骨奇形だけで50件の手術(真珠腫性中耳炎やアブミ骨手術含まない)をしたが、聴覚過敏の訴えは1人。

でも、症状あっても言わない人もいるかもしれない。アブミ骨手術や真珠腫性中耳炎入れたらもっと凄い数になる。

その耳小骨奇形の一人が、音が入るとビリビリすると訴えていた。

私「(今度は材質ではなく)手術の手法みたいなもので、過敏改善の症例はありますか?

過敏が例えば、形成の仕方とかくぼみを浅くする/深くする/接地面積を広げるとか」

先生「そういうのも分からない」

私「3回目の手術するとしたら、材質を変更した方がよいと思いますか、それとも、もう1回同じ耳小骨使った方が良いと思いますか?」

先生「I大学病院の先生のやり方だと思うけど、私、だったら、耳小骨を使うと思う」

私「でも、実際手術希望の患者さんがここにいて、同じ耳小骨を使うのであれば、(必然的に)前回と異なる、骨の形成の仕方をしなきゃいけないというミッションが生れると思うのですが、その際に過敏の訴えを治す形成の仕方を考えることになるますよね?」

先生「いやっ、もう普通に自分のやり方で手術するだけ。

過敏が無い様なやり方とかは無いので、僕がいつもやってるやり方でやるしかない

先生「(違うやり方で言えば)私はきぬた骨を使う事が多い」

私「私、きぬた骨を取って捨てちゃったので無いです」

先生「後は、耳の軟骨を取ってきて削ることも出来る」

私「手術お願いしても良いですか?」

先生「良いですが、過敏が治る保証は本当に無いし、かえって悪化する可能性もゼロではない。それでも良ければ。 当然聴力回復するかどうかも分からない。」

(ここから先生のメンタルが聴力改善の説明になってる…)

ほとんどの世の中の手術は、がん等の様に悪い部分である腫瘍等を取り除くというものだと、取って終わり、だが、耳の手術は手術前より機能を良くする機能回復の手術なので正直手術やってみないと分からない。

何ら問題なくても聴力が上がらないこともある。

ひょっとしたら、単なる耳小骨の問題でなくて、別の理由で聴力が悪いのかもしれない。

もう1回やって(聴力が)治りますかといったら、答えは5分5分。やってみないと分からない。

僕はこういった、やってもいいけどリスキーな手術は、バクチと言ってるので、正直あんまり強くは進めてない。それでもやりたい人はやってる。一か八かのバクチが無理なら補聴器を勧める。

普通の単なる奇形だったら5分5分じゃないですよ

単なる耳小骨奇形なら、こうなに良くなるの~っていうくらい聴力良くなる。

ただ、全員じゃない。何割かは思ったより聴力上がらなかったり、音が響くと訴える方がいる。

その方には、「ごめんなさい…ちょっと我慢してもらってる、慣れるのを待ってもらってる」

 

確かに、(耳の中で)何かあるとしたら、もう一回手術するしか無いですが、やったからといって保証は出来ない。かえって悪化する可能性もゼロではない。アブミ骨手術ではなくて耳小骨奇形の手術でも耳鳴りが無いとは言えない。

コルネラが綺麗に外れるかどうかも分からない。取れるのかな~って気がする。ぴったりはまっているっぽい。(でも1回目の手術のCTを見ながら言ってた)。外れなかったらどうしよう。

2回目3回目になると、あっいいですよ気軽にやりましょうか~っとは言わない。

ちゃんと適用を考えて、色々なリスクとか含めて本当に治るかどうかも分からないと伝えて手術する。

 

CT撮ってみても良いかもしれないですね。

CT撮ることになった。

 

 

(CT検査後 診察)

・丸っぽいのがコルネラ。

・先生「手術記録(前方に倒すよう形でツチ骨~~◆した)を見ると、コルメラを意図して傾けたと書いてある。

1回目と2回目手術の違いは、コルメラの傾け具合

2回目手術は、鼓膜に対して、傾け気味にしたので、(1回目は)広い面で鼓膜に接していたのが、(2回目は)鼓膜との接触がピッタリと狭くなった。また、くっついた骨骨同士が何か相互作用を起こして過敏が発生しているのかもしれない。

傾け気味が思わぬ影響を起こして、過敏があるのかもしれない。固有周波数に共鳴するようになったのかもしれない。

耳小骨連鎖が完全に倒れて落ちているとかではない。」

 

私「鼓膜の下の筋肉をペロンと剥がして中耳腔にアクセスする内視鏡手術で、コルメラの傾け具合の様な細かい動作って、出来ないと思ってた…」

先生 ―>答えてもらえず

 

先生「同じ状況なら私なら、鼓膜と接さずに、ツチ骨柄(残骸部分)と骨骨で合わせるくらいカチッとやる

伊藤先生のやっていることはとても標準で、手術も問題無い。

上手く言っているんだけど、思ったより聴力回復していない」

 

先生「どれがいいというのは無い。先生は、骨―骨で当てる。

先生は、骨―骨(ツチ骨柄 残骸とコルメラ)、アブミ骨とコルメラも同様に骨骨で当てる

骨骨で当てても音が響いている人もいる。これが絶対良い訳では無い

時々あるのが、浮いてきて聴力落ちてくるというのがある」

 

私「先生に手術してもらうとしたら、手術適用になるんですか?材質を変更しないと手術適用にならない?」

先生「材質変更しないでも手術適用になる

 

先生「KK病院自体が内視鏡手術やってないので、やるとしたら耳の後ろ切ってやる。両手使えるから。

3回目やるなら最大限のクオリティーを出したい。

耳の高さ変わっちゃうくらいはあるが、メガネかけれる。

 

私「(KK記念病院で)別の先生で、別の材質(耳の軟骨や人工骨)使った場合の患者さんの過敏の訴えはありますか?

先生「他の先生のことは分からない。軟骨使っている先生いる。

学会でも聞いたこと無い。あってもたくさんは無いと思う。聴覚過敏は話題にならない。聴力上がるかどうかがテーマ。聞こえの質/過敏は数値化出来ない。私のやり方でも同じような過敏症状出てる患者がいる。

 

私「耳小骨連鎖を崩すことは出来るか?」

先生「あー!確かにそれはありかもしれない!響くのが嫌だったら、聴力落としてでも外すのはありかもしれない。聾者にはならない。まったく聴こえないことは無いです。片岸さんなら、40-50DBくらいかも。

今より聴力悪化するかもですけど、究極ありかもしれない。私も連鎖外す手術をやったことないけど。

聴力良くする手術と真珠腫を取る手術を普通同時にするものだが、真珠腫酷い場合は、耳小骨外して、(半年間は耳小骨ブランとした状態◆のまま)、次回半年後、組みなおす。意外と聴力あんまり変わらない。ちょっと悪くなるくらい。聾者にはならない。いつもやってる。完全に取り外してもある程度聞こえがある。

今よりは落ちるとは思うけど、全然聴こえないとかではない。

私「耳小骨連鎖崩すことをお願いしても良いですか?」

先生「究極ですね。OK。僕は手術やり直しの方が良いと思う。3回目の手術やってダメなら最悪耳小骨取っちゃう」

 

私「何十年という長い時間の代謝の中で接点が変わって、過敏が落ち着いてくることありそう?」

先生「落ち着いてくる可能性はあると思います。あると思いますが、いつかは分からない

50人の1人の患者(両耳耳小骨奇形)で、術後1年以内に再手術の予定組んでたら、手術直前に聴力も上がって過敏も良くなりました、というのがある。もう片方の耳は過敏残ったまま。

 

 

【その他 質問】

・アブミ骨筋反射が無いと聴覚過敏起こりやすいですか?

アブミ骨筋反射は、

1回目術前:左耳反応無し 1回目術後:実施していない 2回目術後(2021/11月):左耳反応無し

※1回目/2回目手術どちらも、アブミ骨筋は温存されている

 

【その他 診療メモ 抜粋】

8000HZ高い音が聞こえるようになったからではない。

8000HZ聴力推移は、1回目手術前→15DB、1回目手術後→平均60DB位、2回目手術後→32DB

1回目手術前に一番聴力良かったが聴覚過敏無かったことを考えると、8000Hは、関係無い

冷蔵庫の扉閉まる音/ゴミ箱の蓋が閉まる音はそんなに高くない。

 


 

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