実に1年ぶりに、下記ブログの続きを再開しますので、
よろしくお願いいたします。
(コメント)
ただ、(頭を動かして目線を動かしている発生するボワンボワンするめまいを伝えて)私が今感じているめまいは、耳硬化症の症状っぽいですか?と質問したら、「違うと思います」との事。
「めまいの原因は難しく、耳とは全然関係無い場合もある」との事。
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(診療メモ) ここからは、コピペします
【2019/3/29】
(先生が言っていた事)
・これまで、色々とQ&Aをしてきたが、耳硬化症ではなく、耳小骨奇形だったりすると、A(アンサー)が別の話になってくる。
・(耳を見て)耳の中が広いから、内視鏡で手術する、との事。鼓膜は破らないし、穴はあけない。鼓膜を(布団を剥がすような感じで)剥がして元に戻す。※元に戻すのは、縫合するわけではない。
成功率を少しでもあげる為に、外科手術でもOKですと伝えたら、(論文でも)内視鏡でも外科手術でも成功率が変わらない、との事。むしろ、内視鏡の方が画面を拡大して見れるのでやりやすいし、安全である。
そして、先生の世代は、医者になった時から、内視鏡があったので非常に抵抗が少ない。
先生は、外科も内視鏡も両方出来るが、ほとんど内視鏡でやっている。
奇形であったら、顕微鏡に切り替えることもある。?
※三井記念病院は、顕微鏡で、耳の中だけで手術やっている。
・家族にも診察で伝えます。これは、病名に限らず、厚生労働省の指導です。
・入院日数は、特に合併症なければ、4-5日。
・アブミ骨手術になった場合は、1カ月安静。極端な話、1週間―2週間位は、箸より重いものを持たないでと言われる位。力を入れた時に、ワイヤーがずれちゃう可能性があるから。
・6/17に、胸のレントゲン、血液検査、CT、肺活量、心電図をやる。
(伝える事)
・最後に、CTやってから、5月中旬以降に、手術決定する。予約する。
※海綿状骨変化があるかどうか見てから決定する。2018年の脳外科MRIでは、側頭骨CTの様に写ってない様に見えます。
A、CTやることになった。きぬた骨奇形かどうかをもう一度見れる。
・中3の時、聴力低下で、順天堂に行っていた。
・手術決定したら、ベテランの方でお願いします。
A、担当制なので、先生がやる。先生は、耳鼻科20年目。
手術は、教授も一緒に入る。
(手術後の医療行為についての質問)
・手術後に、起こりうる不都合は何ですか?
検査について)MRI/MRA受けれなくなる? レントゲンは? CTは?
A、テフロン使用。全部受けて大丈夫。
その他、受けれない検査は?
A、無い。
薬について)飲めない薬は? 精神科の薬は?ステロイドは?
A、問題無い。
手術について)受けれない手術は?
A、無い。
インプラントは、関係無いですよね?
A、問題無い。
A、考え方としては、耳小骨にテフロンが刺さっているだけなので、内科的なものは特に関係ないし、耳以外の箇所の手術も当然関係ない。検査機械として、テフロンがNGな検査は受けれないと考えれば良い。
(手術後の生活についての質問)
・脱輪すると、どうなる?
ただ、耳が聞こえなくなるだけ? 強烈な目眩で立っていられなくなる?・手術後に気を付けることは?
A、ある日、突然、脱輪するというわけではない。時間をかけて、ずれてくるが、ある時、外れるわけでは無い、らしい。
・飛行機に乗ってはダメ?鼻抜きしてはダメ?
A、飛行機は、OK。ただ、鼻抜きはダメ。飛行機乗っても、鼻抜きせずに自然に治るのを待てば良い。
エレベーター30階は?気圧差のあるところは?
山は?例えば、富士山は?
スキューバダイビングは?海に潜るは?
A、鼻抜きがダメ
・酒、たばこは?
A、OK
・クラブハウスは? ※大きな音
A、OK
(質問)
・私は、手術でどの位、聴力が回復しそうですか?(現在50db)
A、一番うまくいったとすると、今より30db位良くなる、つまり、左右差無い位になる可能性ある。
「50db位の人が30db回復する位の劇的な回復例は、成功率95%の中で、何パーセント位ですか?」と質問したら、耳硬化症の人は、術前に30db,50db,90db色々な人がいて、比べられないから、分からない。
※ちなみに、この成功率の95%は、日本耳科学会のデータ。成功の定義もそこの基準。
・術後、脱輪するのはどの位あるか?
A、基本的に、一生もの。何十年も経って、脱輪して再手術は、1%以下。
論文によると、何十年経っても脱輪するのは数パーセント、5%もいない。
・材質は、テフロン100%?
A、はい。1%位なんか混じってるかも(笑)
・アブミ骨手術後で、めまいが残り続ける事ある?もし、めまいが残り続けるのであれば、何パーセントくらい?
下記でいうとどこにカテゴライズされる? ※一番、怖いのは、永続的なめまいが残ってしまうこと。
A. 1%未満にカテゴライズされる。
成功率(定義:聴力が良くなる)は、97%。
※「論文によって、異なるが、90%~95%前後」とこの日は言っていた。
1%未満:
聾者(ろう)になる、耳鳴り+難聴が悪くなる
めまい/難聴悪化可能性1%有り
めまい出る(アブミ骨ワイヤー手術の場合だけ、前庭窓にワイヤーを挿す関係上、前庭神経/蝸牛神経が近いので、どちらの神経も障害出る可能性1%有り。この場合、前庭神経が100%ダメになる(=左耳のバランスの神経が廃絶)という場合もある。その場合、最初、ぐるぐるめまいがするが、年齢が若いと、右耳にバランスの神経が走っていて、その補完作用により、将来的に、気にならなくなる人が多い。それと、小脳代償で感じなくなる、これを脳の可塑性(かそせい)と言う。脳のネットワークが組み替えられる。ただ、浮動性のふらつくようなめまいが永続的に残り続けることもある。
※年寄だとこの機能が弱いので、なんとなくふらつくというのが残る人もいる。)
そもそも耳硬化症は、進行してくると神経障害出てくるので、その時に、「浮動性めまい」が出てくる事がある。
従って、術後、めまいがあったとしても、どこまでが手術のせいか、どこまでが、もともとの耳硬化症の症状かの切り分けが出来ない。
ただ、(頭を動かして目線を動かしている発生するボワンボワンするめまいを伝えて)私が今感じているめまいは、耳硬化症の症状っぽいですか?と質問したら、「違うと思います」との事。
「めまいの原因は難しく、耳とは全然関係無い場合もある」との事。
「1%未満以外の人(99%の人)で、術前にめまいがある人が、術後にめまいのレベルが増えたか」という質問に関しては、そもそも「めまい」は数字で評価できないから、分からないとの事。
ただ、1%未満以外の人(99%の人)は、日常生活に支障が出るようなことは、まず無い。
患者の訴えでいうと、そんなに手術後に、急に悪くなった印象は無い。
※耳硬化症は、40代位から増えてくる、らしい。
2%:現状維持のまま。
・右耳前庭障害、メニエール病でも、左耳アブミ骨手術してしまってもよい?
何か問題起きない?両耳前庭障害とかにならない?
A、そもそも、メニエール病では無いと思う。CP率(左右差)を算出する前の値は正常値で、算出後の左右差(CP率)の値が診断確定出来る値なだけである。
仮に、今後、左耳がメニエール病に、なったとしても、耳硬化症のめまいは、手術直後だけなので、
めまいが発生したら、メニエール病が原因ですね、となる。
つまり、手術をしたせいで、めまいが残ってしまう事はなく、メニエールのせいでめまいが起こっているはずであるので、手術はして良い。
つまり、耳硬化症とメニエール病どちらも発症しているとしても、手術をする事によるデメリットは無い。
耳硬化症とメニエール病で手術する人も結構いるんですか?と質問したら、即答で「いないです、普通、耳硬化症とメニエール病の様にこんなに珍しい病気に、どっちもなることは無い。」
・耳硬化症で、俺のような不定しゅうそ(集中力低下等)は、ある?
A、無い。
・耳硬化症で、目眩が出たときに、俺のような不定しゅうそは、ある?
・耳硬化症で俺の様な眩暈が出ることはある?
手術で今のめまいが消えることもある?
A、めまいは変わらないと思う。
・材質の違いによって、予後が変わってくることはある?
→ある。保険適用は、「テフロン」と「テフロンワイヤー」の2つ(この材質は世界で同じ)だが、この2つどっちを取るかで予後が変わってくる。
テフロンワイヤーだと金属が入っていて骨に引っ掛けると壊死する可能性がある。長期的には予後が良くないので、あまり使いたくない。テフロンワイヤーじゃないと引っ掛からないという場合があるので、やむをえず使うこともある。この判断は、手術中にする。
・きぬた骨にひっかけるというのは、どういうイメージか分からない。
A、実物で説明してもらった。引っ掛けるというより、はめるという感じ。
ちなみに前庭神経は、前庭窓の数百ミクロン下にある。