前回のブログ記事から半年も時間が経ちましたが、実は今年の初めに残念ながらオペしちゃいました。現在は仕事にも復帰してしっかり働いています(^^)。

 

 

 前回のブログ記事を書いていた頃(昨年10月)から、何となく今までとは異なった身体の変化を感じており、前回のブログ記事でも書きましたが、蠕動異常が頻回に出現するようになりました。以前から何度も狭窄による症状を経験していたので、頻繁に出現してきた蠕動異常が狭窄による状態と酷似しており、更に高熱も出るようになってきたので、これは狭窄状態によるものではないのか?と感じるようになっていましたが、結果、狭窄による腸閉塞になっていました。

 

 

 食事制限など出来得ることを続けていましたが、やはり自宅では限界と判断して昨年の12月に通院している病院へ入院させてもらいました。入院後に絶食IVHになり、食道から肛門までの消化管(食道、胃、小腸、大腸、直腸、肛門)を検査したところ、残念ながらやはり前回のオペでの吻合部位に狭窄部が見つかりました。

 大腸内視鏡、小腸造影、注腸造影などで自分の目で狭窄部を確認させてもらいましたが、狭窄状態が酷くなっており内科的治療は不可能だと判断して、今年初めにオペをしました。前回のオペから約10年弱の時間が経過していましたが、これがこの病気の恐ろしいところですよね。

 

 

 漢方治療を開始してから5年でしたが、オペ間隔としては標準治療時代の約2倍まで延ばすことができました。この点はとても有難かったのですが、自分のような難治性の場合には、やはり漢方治療でも完全にはオペを回避することがでませんでした。現代医療時代に長年の間免疫を下げ続けてしまったことで、ヘルペスウイルスが増えてしまったこともオペになってしまった原因の一つであると考えています。やはり発症当初から免疫を下げない治療をしていればオペを繰り返すことを避けられたかもしれません。また、自分のように難治性でなければ、強力に免疫を抑制し続けることでオペを回避できる可能性もあったかもしれませんが。。。

 

 

 オペの詳細については次回としますが、約10年ぶりの手術入院でしたが、現代医療は免疫を強力に抑制する治療(生物学的製剤によるもの)が第一の治療となっていましたね。想像していましたが、これほどまでになっているとは。。。。

 内科的治療としては、生物学的製剤でダメなら免疫抑制剤がプラスされ、それでもダメならステロイドといった流れでした。とにかく免疫を抑えて抑えて症状がでないようにすることしか考えていないようです。

 

 あるUC患者さんは免疫抑制剤とステロイドで一時はある程度改善されていたのですが、減量したときに一気に症状が悪化して、その後にレミケでもダメで結局大腸全的手術になった方がおりました。また、知り合いになったCD患者さんは、今までレミケやヒュミラを医師の指示通りにしっかりと継続していたようでしたが、徐々に効果がなくなり、結局3ヶ所の狭窄部位を切除する手術をされた方もおりました。その方はレミケやヒュミラでも結局は手術をさけられず、今後どのようにして生きていったらいいのかを真剣に悩んでおりました。

 

 

 これが現実です。生物学的製剤を継続すればオペは避けられるという謳い文句を医師から言われていても結局オペを回避できない場合もあります。生物学的製剤を続けて効果が薄くなってきたら、2倍にしても結局は免疫を抑制できなくなり手術になってしまう。効果が薄れてきたら2倍3倍4倍としていくのでしょうか?これがこの病気の本当の怖さです。

 

 このような治療が現代のメイン治療のようですが、どうなのでしょうか。やはり人間の免疫は完全に抑制することができず、どこかのタイミングで復活することになり、その時に症状がより悪化してしまうのはどうしても避けられないように感じました。

 

 現代医療においても、免疫を抑制するだけでなく、免疫を抑制しないでできる治療法も考える必要性があるのでは。。。難治性で苦しんでいる患者さんのためにも、免疫を抑制する治療法だけでなく、色々な治療法があってその患者さんに適する治療法を正しく選択できるようにしても良いように思いますけどね。