2016年も残り僅かとなりました。

今年一年を振り返ってみたいと思います。

 

 

今年は、体調的には新たな症状が出現したことで、新たな事実が判ったなど、とても有意義な年であったと感じています。また、家族のイベントやN君との面談など、ハラハラドキドキしたこともありましたが、仕事も何とか無事に一年間働くことができましたし、良い一年であったとなぁと感じています。終わり良ければすべて良しですかね(^^)/

 

 

今年の前半は、体調的には、いつもの下痢状態が継続している程度で、それほど大きな変化なく過ごすことができましたね。体調以外では、子供の高校受験、家族旅行、入学式など家族のイベントでは、ハラハラドキドキさせれれたこともありましたね(^^;

 

また、N君との食事会では、精神的に立派に成長した新N君に感動したなど、それはそれは良い想い出ができました(^^)。やはり苦難は人を成長させますよね。立派ですよ。

 

 

今年の後半は、前のブログ記事にも書きましたが、お腹の違和感(蠕動運動の正常でない動きや腹筋の引きつり現象など)が出現したなど、今までにあまり経験したことがない症状がありました。これには、少々戸惑いましたが、漢方薬(治打撲一方湯)とアシクロビル(抗ヘルペス剤)のお陰で、落ち着かせることができました。

 

現在は、全く症状が消失して、平和に生活できていることにとても感謝しております。治打撲一方湯とアシクロビルの効果は凄いと実感しましたね。

 

 

今回の症状は新たな症状であった為、何故、このようなお腹の違和感が出現したのだろうか??、と少々不安もありましたので、考えました。そんなときに、私がいつも大変お世話になっている、私にとっては免疫学の先生でもあるN君が次のように説明をしてくれました。

 

 

『漢方治療を開始してから約4年が経過したことで、免疫が、現在の下痢症状の本丸と思えるヘルペスウイルス(特に、EBVCMV)と戦えるまでに、上がってきたのでしょう。』

 

 

私の場合には、長年の現代医療によって免疫を抑え続けてきましたので、その間にヘルペスウイルスが好きなだけ増殖してしまったことは明らかです(これは、N君のブログで説明されている医学論文から事実であると考えられます。)。

 

漢方治療で免疫が徐々に上がってきた結果、丁度今年の後半頃になって、私の免疫がヘルペスウイルスと充分に戦えるまでの免疫力になったということでした。そのように言われて、確かにそうなのかもしれないです。自分のことは案外判らないものですね。

 

 

今回のような症状が出現したときに、もし、松本医院の治療原理(免疫学の理論)を全く理解していなかったらと思うと、ゾッとしましたね。なぜなら、今回の症状は現代医療で云うところの狭窄現象とかなり酷似しているからです。

 

現代医療の場合であったら、このような症状が出現したときには、さらに免疫を抑制する処置が行われていたことでしょう。過去の私の場合には、そうでしたから。。。その結果、行きつくところは。。。オペでした。。。

 

 

私は、長年の現代医療により、狭窄によるオペを何度も繰り返している経験から、今回の症状が出たときに、とうとう来てしまったのか!!と一瞬ですが覚悟を決めた時がありました。

 

その症状が出現したときには、以前にHSVVZVは検査をしていてかなり多いことは理解していましたが、まだ、EBVCMVの検査をしていない時でしたので、症状の理由がハッキリとは判らずに、モヤモヤした感じで、ちょっと悩んでいたのを覚えております。

 

この症状は、免疫とヘルペスウイルスとの戦いであろうと何となく判っていたところもありましたが、たとえそうであったとしても、その戦いがより激しくなってしまえば、結果的には現代医療での狭窄と同じことになると理解していましたので、今回は腹をくくって覚悟を決めていたところもありました。嫁さんにもそのように説明していました。

 

 

ただ、前のブログにも書きましたけど、現代医療の時の狭窄症状とは酷似していましたが、完全に同じとも言い難い部分もあました。この時に、N君に症状を伝えて相談したところ、恐らくヘルペスウイルスによる可能性が大であると思うので、アシクロビルを使った方が良いとのアドバイスをもらいました。ホントに私にとっては、精神的な救世主ですよ(^^)

 

 

その後、松本医院を受診して、EBVCMVが陽性であることが判明し、不快症状の本丸を突き止めて、上記したように漢方薬とアシクロビルによって症状が改善されました。今回は松本先生とN君に本当に助けられたという実感でしたね。とても感謝しています。

 

 

N君のブログを見ると、本当にEBVCMVがいろいろと悪さをしていることが判りますよね。医学論文のレベルでは、これらのヘルペスウイルスが病態を悪化させたり、新たな病気を発症させる原因になっていることが判っているようですが、実際の臨床レベルではまだまだその段階ではないようです。

 

 

私が何度もオペを繰り返した理由は、これらのヘルペスウイルスが原因であったのかもしれません。一時的に免疫を抑制した後に、免疫が復活したときにこれらのヘルペスウイルスが増殖しまくっていますから、当然に免疫との戦いがどんどん激しくなり、腸管で激しい戦いが継続して繰り返されれば、結果的に、その部位が狭窄になってしまう。

 

 

このように考えると、私のように難治性の患者の場合には、免疫を抑制しないことが一番なのですが、仮に免疫を抑制していても、ヘルペスウイルスが増殖しないような処置をとれれば、結果的には、免疫とヘルペスウイルスとの戦いを小さくできますから、オペするまでに悪化させなくて済むような気がします。

 

 

 

今回、腸管の不快症状に抗ヘルペス剤や治打撲一方湯(ヘルペスに有効な漢方薬)がとても有効であることを、身をもって経験することができました。免疫とヘルペスウイルスとの無用な戦い(免疫にとっては正常な戦いですが)を避ける意味でも、やはり抗ヘルペス剤をIBD治療においても使用することは有効なのではないかと感じました。

 

 

来年は、免疫とヘルペスウイルスとの戦いを、如何に少なくできるかが目標です。

 

その為にも、免疫を抑制しないことはもちろんですが、しばらくは抗ヘルペス剤であるアシクロビルを内服することが必要になりますね。

 

アシクロビルは、現在、IBD治療において保険適用できない点で経済的にかなり厳しい状況ですが、上手に使っていきたいです。

 

IBD治療においても、ヘルペスウイルスを増殖抑制することの効果が認められる薬は、保険適用してもらいたいものです。

 

 

来年も、まだまだ、険しい道のりが続くと予想されますが、頑張り過ぎずに諦めない精神でマイペースに前進したいと思います。昔の暗黒時代を思えば、何とかなるでしょう(^^)。経済的にはきついですけど。。。。