CDを発症してから、約30年以上もの長きに亘り現代医療を続けてきました。しかしながら、身体は悪化を繰り返し、何度も何度も手術をすることになりました。このまま、現代医療を続けていたら、自分の場合には生きることができない。。。と判断し、約4年前に一大決心して松本医院を受診しました。自分には、養わなければならない家族がおりますので、このまま現代医療を続けるわけには行きませんでした。

 

 

 現代医療の時代には、かなり厳しい食事制限や、毎日のエレンタール(鼻中は20年弱)など、現代医療の模範生の如く専門医の指示通りに、対処療法を延々と続けてまいりました。しかしながら、残念ながら、私の場合には、一時的には症状が安定しますが、必ず必ず症状が悪化して、結果的に手術を複数回(2~3回程度ではありません)もすることになってしまった。

 

 

 20~30年レベルの患者さんは、基本的にエレンタールを中心とする食事制限を実施している傾向があります。これは、昔は現在のように生物学的製剤などが全く存在しない時代であったため、薬でどうこうできる時代ではなく、食事制限で対処するしか方法がなかったからです。食事制限といっても、エレンタールやラコールなどの経腸栄養剤がメインでした。昔のエレンタールは、現在のものとは比較にならないほど、不味かったですが、現在のエレンタールはとても飲みやすくなりましたね。

 

 

 また、鼻中といって、寝ている間に鼻から胃・十二指腸まで経鼻カテーテル(チューブ)を入れてポンプによってエレンタールを摂取する方法があります。昔はポンプの性能が悪くて、駆動モータの回転音が騒音になったり、チューブのジョイント部でエレンタールが漏れてしまい、夜中に何度も起こされるといったことが頻繁にありました。最近は、ポンプやチューブ性能が向上して、昔のような不具合が少なくなっていると実感します。

 

 

 私の場合には、現代医療では対応できないほどの、難治性CDであったと現在は理解できますが、その当時は、全くそのようなことを理解できるまでの能力がありませんでした。只々、専門医の言われるまま「この病気は治らないから、悪化しないように維持するしかない・・。」と西洋薬を毎日毎日規則正しく摂取して、良い状態に維持できると信じて。。。免疫調整剤、ペンタサ、プレドニン。。。。


 

 そして、症状がどんどん悪化して内科的治療では不可能になると、専門の内科医たちからは、いつも決まった言葉がでる。自分たちの治療は正しいので、責任はないような言葉で『もう、今の状態では内科的治療は不可能だから、残念ながらオペするしかない・・・。』。後の祭りです。

 

 私のような難治性CDの場合には、これが現代医療の現実でした。全て自己責任になります。

 

 

 難治性でない場合には、食事制限やレミケードやヒュミラなどで強力に免疫を抑制することで、体調を安定維持できる可能性があります。それで普通に楽しく生活できるのではれば、現代医療を継続する価値はあるのではと感じています。

 

しかし、現代医療で症状が安定せずに何度もオペを繰り返す場合には、難治性CDの可能性があります。この場合には、現代医療に適さないかもしれませんので、しっかりと現状分析してほしいですね。

 

 自分の身体は自分で守るしかありませんので。。。