紅龍が死んだ。
完全に自分のミスだった。死んだと言うよりも殺したに近いかもしれない。
3mタンクはメンテナンス性向上のため、濾過槽にもフロー管が付いている。オーバフローした水は排水溝に流れるように設計してある。
つまり、注水だけで勝手に水換えができるようになっている。
私の飼育施設は、母屋とは別のプレハブなので、給湯器も独立して設置してある。
その給湯器が灯油なのだが、完全に給油を忘れていた。
夜中、寝る前に緩めに注水して、朝出勤前に水を止めるのだが、今回は止めるのも忘れていた。
つまり、(いつかはわからないが)灯油が切れた時点で真水を注水してしまったということだ。
気づいたのは注水開始からおよそ18時間後。この時水温11度弱。
紅龍とマルリオイデスがひっくり返っていた。微かに息はあった。
プラチナアリゲーターガーは動きは鈍かったが異常はなかった。
慌てて母屋からホースを引き込み40度のお湯で加温するも、やはりそれなりの高齢だったので復活とはならなかった。
マルリオイデスは19度を超えた辺りで突如動き出し、水面から空気を飲み込んだ。
アロワナに限らず、大型熱帯魚の死因の多くは人為的事故である。
小さなミスが命取りとなる。
ブログ活動を開始してわずか3日。これは気を引き締めろと言う意味であろうか。
水槽関連の大きな事を始める時は必ず紅龍が起点だったように思う。今の私アクア生活があるのは全て紅龍のおかげだ。
だが、落ち込んでも生き返らないのだ。
彼女に心から懺悔し、感謝し、思い出を忘れずにこれからも初心忘るべからずで高みを目指したいと思う。
実るほど、頭を垂れる、稲穂かな……。