2021年 正月


アロワナはとても素晴らしい魚だ。

体色のバリエーション、ほどよい存在感、優雅な泳ぎ…しかもその姿を何千年も変えず、今日まで存在している。まさに奇跡

私がはじめて”アジアアロワナ”を見たのは、小学生の頃、友人の家に遊びに行った時だ。

好きな物はチョコレートとゲームボーイ、将来の夢はゲーム屋さん(社長)というアホな子供だった私は、ある日友人たちとゲームの約束をして、彼の家に集まることにした。

「おじゃましまーす」

そう言うと、リビングから見るからに厳ついおじさんが。

「おう、なんか飲むか?」

内心『こえええええええええええ…てかのど乾いてねえええええええ…』とか思い、返答に困っていたところ、ふとデカい魚が目に入った。

赤い尾、金の身体…そしてなにより”貫禄”のあるその魚は、私の恐怖心を一瞬で消し去り、強いて言うならば”無”に近い感情に変えた。

「かっこいいだろう、おじさんの宝物なんだ…!!」

さっきまで怖かったおじさん。目がキラキラして、まるで子供みたいだった。

「これなにおじさん!?」

堰を切ったようにどんどん聞いた。

アロワナという魚だということ。とても高い魚だということ。おばさん(友母)はあまり好きではないこと。金魚を食べること…

ゲームなんて忘れて、とにかく夢中で聞きまくった。

時は流れて19の頃。大人になった私は、ようやく夢だった紅尾金龍を手に入れた。大事に大事に飼育した。

それでもたった1年で殺してしまった。引越し中、タライに入れて置いたのだが、蓋を空けたら死んでいた。

それが悔しくて、申し訳なくて、情けなくて…

命あるもの、本気で向き合わないとダメだ。そう思った。

そのまま突っ走って11年あまり。

11歳の紅龍を、3m水槽で今でも飼育している。

それでも、未だにアロワナ飼育に納得はいっていない。きっとこれからも納得はいかないんだろう。

アロワナの奥深さを知る2021年の正月であった。そしてそれを機にブログをはじめようと思った。

ずぼらな自分のありのまま、正直な意見、そういったものを書いていけたら嬉しい。


読んでくれてありがとう!ウインク