■第一章
生物濾過と物理濾過とついでに化学濾過
結局のところ生きてりゃ正解なんです。※これを本末転倒と言います。
そうだな、水草やシビアな個体なら導電率(硬度含めて)とかDO値とかっての気にする必要あるかもしれないけどアロワナに限れば割とどうでもいい部分かも。※どうでもいいなら書くなよな草
まあ、水換えの必要性とか、ろ材の種類とか、ポンプの選定とかで悩む人もいるだろうから自分のやり方を確立する手助け程度に見てもらえればいいかも?
はい、じゃあ語りますか。
濾過って言う定義をまた設けようかな。
「魚にとって有害なものを除去する行為」
大丈夫?いいかなこれで?ま、ダメでもこれで行っちゃうんだからね!
その除去の仕方も色々あるよね。そのやり方を大きく分けると3つあります
物理濾過
生物濾過
化学濾過
これを1つずつ解説しよう。
①物理濾過とは
はいこれは簡単。水換えです(笑)
水が汚れたから捨てて新しい水を入れよう!
うん子が落ちてる!吸い出そう!
ウールにゴミが付いてる!交換しよう!
これが物理濾過。単純明快ですね。
これが物理濾過。単純明快ですね。
②生物濾過とは
これは少しややこしい。ざっくり言うと微生物に有害なものを食わせるってこと。
有機物(うんちや残り餌など)→アンモニア→亜硝酸塩→硝酸塩
上の図をよく見かけませんか?見かけててくださいお願いしますから。
うん子を水の中に入れておくとどうなりますか?溶けますよね!
溶けたら「アンモニア(NH4)」に変身してます。これは猛毒です。
「アンモニア(NH4)」を食べる生き物がいます。こいつがニトロソモナス属のバクテリアという名前です。じゅげむみたいだね!
食べたら出しますよね?それが「亜硝酸塩(NO2)」という物質です。これも毒です。
でもなんと「亜硝酸塩(NO2)」を食べる生き物もいるのです!そいつの名前はニトロスピラ属のバクテリア(※ニトロバクター属のバクテリアという説もあります)と言う名前です。長いね!覚えなくても全然OKだから!
やつもまた出します。それが「硝酸塩(NO3)」です。これは微毒です。ファストフードとかコンビニ弁当くらいだよ!!
残念ながら「硝酸塩(NO3)」を食べる生き物は簡単には来てくれません。田んぼとかにいます。そして、さっきの2人とは住める環境が少し違います。
だからここで物理濾過(水換え)をして、硝酸塩を除去するんです!!
これが生物濾過(と、それを利用する流れ)です。因みにやつらが機能してくれるようになるには1ヶ月くらいかかります。その間は別の濾過で補助してあげなきゃいけないんだよね!
ま、知ってる人多いと思うけど、一応…ね?ネタ切れでボリューム稼ぎとかでは絶対にないからね!
化学濾過とは
これもまあまあ分かりやすい。磁石みたいに毒をくっ付けちゃえ作戦です。活性炭(ゼオライト)がよく使われますね。他にあるのか知らんけどʅ(´⊙౪⊙`)ʃ
でも、くっつけられる量にも限界があります。
限界を超えると…離しちゃうんだよ!!
だから「1週間で交換してください」とかって書いてある。
これをメインで運用するメリットってあまりないから、病気の時の薬浴を抜くだとか、濾過不足を感じた時(立ち上げ初期。生物濾過が完全に機能する前)だとか、流木のアク抜きとかによく使う感じかな?
以上ざっくりと解説です。
これを理解してないと次の話がちんぷんかんぷんうぇ乁( ˙ω˙ )厂ーいだからね!
■第2章
アロワナにどの濾過使うのさ?
だからね、私は物理濾過4:生物濾過6くらいの割合で飼育してます。(楽だから)生物濾過がメインはメインなんだけど、やっぱり物理濾過も家の水槽の環境においては重視しなきゃいけないなって思ってます。
よく言われる「週一の1/3水換え」って当たらず触らずな回答のイメージ。問題は起きづらいから指標としてはあり、くらい?
実際、10年近くやってるオールドマニアは2週間くらい換えない人も結構いるし、逆に常に水換え状態の人もいるし、本当に多種多様。
その辺はもはや誰かの指示とかじゃなくて自分に1番合った、且つ魚に支障のないやり方でOKだと思う。
■第三章
ポンプの選定
これも結構なんでもいいと思う(笑)
まず1番見るのは「流量」だと思うんだけど、私は200L以下のタンクは7回転、それ以上は3回転くらいを目安としてます。
※回転とは※
流量(1時間あたり)÷総水量=回転数(1時間あたり)
つまり水が1時間に何回ポンプを通過するか、ということです。
回転数に合わせて換水頻度上げたりするかなー、餌の量調整するかなーって感じ。
流量も考え方があって急速濾過というどんどん回して常に濾過槽に汚れを送る方法と、緩速濾過というバクテリアの処理速度に合わせてやる方法とある。
急速濾過のメリット
・水流が付くので幼魚の大型化などに向いている
・ウールの交換さえこまめにやれば物理濾過特化型の濾過構築ができる
・溶存酸素量が上がる
・濾過槽と飼育槽の水温差、水質差が少なくなる
急速濾過のデメリット
・バクテリアが処理しきれないため、有害物質が残ったまま飼育槽に戻される
・ポンプ費用が高額になりやすい
・ろ材が痛みやすい
・サンプがポンプ室分離型だとポンプが焼ける可能性がある(ヒーター事故なども含む)
・うるさい
向いている使い方
・過密飼育
・幼魚育成
・プレコなどの水流を好む魚の育成
緩速濾過のメリット
・バクテリアが処理しきれるので有害物質が飼育槽に戻りづらい
・水流がつかないため、アロワナなど急流を嫌う魚には向いている
・ポンプ費用が安い
・サンプが三層式などで分かれていても、ポンプ室の水だけ無くなるということがないため安全
・静か
緩速濾過のデメリット
・有害物質が飼育槽に残留しやすい(そのため大型の余裕のある水槽が必要)
・水温や水質差が生まれる
・代謝が上がらないため大型化しにくい
向いている使い方
・成魚の長寿命を狙った育成
・超大型水槽(余裕のあるサイズ)での飼育
こんな感じかな?
だから家にはレイシーで言うとP型450が7本とかあります(笑)若い内は急速、大きくなったら水槽も大きくしてポンプそのままだから緩速、って感じ。
メーカーはどれでもいいけどDCポンプはやめた方が良いよ!
メーカーはどれでもいいけどDCポンプはやめた方が良いよ!
あれは水流作ったりするポンプだから、故障しやすいからね。
あとどれでも、なんでも良いけど、自分の水槽に使ってるポンプの意図はちゃんと考えよう!
自分は何故このポンプ(回転数)なのか?が明確でない人が多過ぎる。それこそがアクアリウムの醍醐味でしょうに!と私は思います。だからこそ自分で決めて欲しいのです。
魚を飼うなら、まず水を飼え。
ポンプはアクアリウムの心臓部分ですからね。
■第四章
pH
紅龍は「低pH」「低水温」で飼育すると赤くなる。
くだらねぇワロタwww
確かに赤くなります。だってストレスなんですもん。アロワナに限らず、ダトニオプラスワンやスネークヘッドなども捕食対象を見つけた時や威嚇の際によく発色します。
完全に聞いた話だし、言われてみればそうかも…程度だけど、こういう魚に負担をかける飼育を好むのは関西の方に多いらしいです。
関西の人が嫌いとか、そう言う話じゃなくて商売っ気が強いから「金 > 魚の健康 」の店舗が多いんだと思うんですよ。
ショップを師とするマニアは全国どこでもいるんだから、そう言う傾向になってしまうのも仕方ないことだと思います。
正直、本州のショップにはいくつか行きましたがこのショップはちょっと…と思ったのは関西に2店舗だけです。
これは私の考え方、理想と大きくかけ離れているってだけの話で、そのお店が悪いって訳じゃないからね。
でもさ、pHって言葉をそういう風に使って欲しくないんだよなぁ…と私は思ってしまう。
今pHがいくつか、よりも換水の水との「差」を重点的に考えて欲しい。
もちろん現地と揃えてやるのは大切です。
でもやり過ぎは良くないです。
なぜってここは日本だから!!
仮に現地が4.0だとしましょう。導電率もめちゃくちゃ低い超軟水。
水道法で無理だからな!!こんな水を蛇口から出すのは!!(笑)
ってことは換水の度にpHショックを起こすリスクを抱えなきゃならんでしょ?
だから自宅の水道水のph(おそらく7.5以下でしょう)で飼育するってのが最重要事項なんです。
そこから少し低め(高め)にしてやれば大差ないです。
少し逸れますが、赤くするのが目的なら「テンニングの方がよっぽど効果が出ます」からね。
もちろんそれだって失明・尾噛み・拒食を起こすリスクが跳ね上がりますから飼育として褒められたものではないと言うのが正直なところ。
でもね、そこまでしないと赤くならないんですよ。紅龍って。だって輸入当初の名称「オレンジアロワナ」ですから。
結局pHの項目作った理由ってこれを言いたかった。pHって言っときゃプロっぽく見える。なんか信用度上がる感じしませんか?ビギナーなら特に。
赤いのが欲しくて欲しくて堪らない!オレンジは価値がない!という方はやればいいですが、ビギナーにきちんとリスクの提唱をしないのはいかんな、と。
あと、覚えたての人が言いたがるのもpHなんですよ。
pHモニター、私も付けていますが、あくまでも差を知りたいからなのでそこまで重視しません。なんか見た目カッコイイし!
シビアな魚に大きな差をぶつけると死んでしまいます。なので、ベビーやエイなんかをやる時に注意すれば良い。それがpH。
因みに今家にいる25cmの紅尾の水槽には付けてません(笑)要らないから(笑)
拘るならば浄水器で水道水をリセットしてから飼育水に合わせて作り直した水を使用しなければ正直、意味が無い。
負担を減らす為にpHってのは使って欲しい。
こんな所でしょうか。
■第五章
まとめるよん
今日はいつにも増して「自分で自由に決めていいよ」だったけれど、本当に決まりがないんです、アクアリウムってのは。
だからこそ失敗するし、だからこそ成功した時に嬉しい。
最近のアロワナやってる人はここが大きく欠落してると思います。だから嫌われる。また炎上するぞーーーい(´^q^`)
アロワナってのはブランドバッグや高級車じゃない。自然が生み出した尊い生き物なんです。
エンパンレッド飼育してます、シャンロン過背金龍います、インディゴブルー持ってるぜ!…
これほど虚しい自慢はありません。
まずは環境整えて、それから素晴らしい魚を受け入れましょうよ!そうじゃないとアロワナが輝かないですよ!!
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