いくら皆やるからといっても
いくらそれがダンスの一部だからといっても
好きな男に抱きつくなんて
ましてやその男が彼女持ちとまできたら
向こうが抱き寄せてくれるまで
あたしは遠慮してしまう。
嬉しいやら恥ずかしいやら照れやら、
汗と熱気と重力と
絶対大丈夫だと嘘を彼女についた負い目や引け目
たくさんのものが入り交じってあたしはもうぐちゃぐちゃになってしまう。
遠くから見るよりも
こんなにも頼りなくて
それでも力強く温かい
あたしの大好きなその胸は
あたしよりもずっと小さくて細くて女の子らしいあの子のもの。
だからちゃんとできるまでやろうとしてくれたこと、嬉しかった。
だけどあたしはどうしてももうやりたくなかったの。
体力的にとか恐怖とか
そんなんじゃなくて、切なくて大好きすぎて涙が出そうだったからです。
あたしはあたしなりの踊り方しか知らなくて、もちろん退化していくことよりも進化することの方がいいなんてこと分かりきってる。
そんなこと望んでないって分かってても
少しでも君が安心するならあたしは下手になってもいいわ。
だからそんなこと言わないで欲しい。
あたしは自分では力持ちだと思ってて、ちょっと女の子らしくないけどそういうとこも含めてあたしなの。
だけどやっぱり男の人の力にはかなわない。
そんなこともまたドキドキしました。
