幸せが途絶える恐怖に怯えてしまう。
だって恋人達とは違って
僕の幸せは期限がはっきりしているから。
その先に続くことは
絶対に、ない。
奪ってしまいたい。
君の心なんか、もう、
僕に傾いてしまえばいい。
ほのぼのカップルなんかやめちゃえよ
あたしがドキドキさせたげる
振り回すのなら得意よ
ちょっと可愛気はないけれど
少女趣味じゃないし
ワンピースにリボンなんて照れちゃって着れないけど
君が望むなら本当はめいいっぱい女の子らしくしたい。
言えば伸ばすわロングヘア
身長は縮められないけど
君が望むなら断食だってザラだわ
夢にまで出て来ないで欲しい
そんなに僕は君で頭がいっぱいなのか。
メールこないかな、なんて夢見ちゃって。
くるわけないのにね。
だって僕は君の恋人じゃない。
簡単なあいさつだけでもいいの。
毎日一言話すことを目標にして
目が合うだけで嬉しくて
交わした会話を思い出しては何日先にもニヤニヤする
小学生みたいだけどそれがあたしの片想いの形。
アドレスを聞くなんてとんでもないし
体が触れるなんて事故でもない限りありえないし
一番難しいのはどうでもいい会話や一つのことを一緒に考えること。
だけど、それら全部が今のあたしには起こってる。
昨日何食べたとか
あのテレビ面白かったとか
自分は何が下手だとか
そんなこと今までなら知れなかった。
本当なら君の一言一言が大切で
すべて脳裏に焼き付けときたいのに。
どうでもいいことを君がたくさん話してくれるから
きっとたくさん聞き流した。
本当ならすごく幸せなことなのに、今の僕にはキャパオーバー。
すべてを覚えきれないの。
行事が終わった瞬間にそんなこと一切なくなってまた元通りの僕の片想い。
今の幸せを当り前にしたくないの。
無意味な会話も手を握ることもあの子 だけのものになる。
君の爪先は僕の方へは向かない。
だから今僕に幸せを与えすぎないで。
すべて終わった後の絶望が怖いから。

