一概に悪いとは言いませんが…
先日、とある雑誌で紹介されていたゲームショップ店員さんのブログを
拝見させていただきました。何しろ大変参考になる丁寧なゲームレビューが
たくさん掲載されていると言うことで。どうも最新ゲームに疎く興味の
持てない自分に取っては、貴重な情報源になると思いましたので、一度
アクセスしてみました。
たまたまなんですけど、その方が使っているPS2本体の写真がアップ
されていました。プロアクションリプレイが刺さっています。
思わずあんぐり…。
さらに追い討ちをかけるように「RPGはコレ(PAR)が無いと
やってらんない」くらいのテキスト。
さらにあんぐり…。
確かに昨今の国産RPGのウリはストーリーとビジュアルであるのは
私も重々承知していますし、時間の無い社会人であればPARなどの
改造ツールを使って、飛ばしたくなる気持ちもわかります。ただ、レビューと
言う手段を用いて、他人にゲームの良し悪しを伝える際、果たしてPARを
使ったプレイが参考になるでしょうか?ゲームと言うのは、映画や小説と
違い、下手すればストーリーの流れを分断しかねない「戦闘」などと言った
ファクターが、必ず盛り込まれています。純粋にストーリーを楽しもうと
する人には、邪魔になるかもしれない要素です。ただそれを無くしてしまって
本当にゲームが成立するでしょうか?「戦闘」などの要素でプレイヤーを
能動的に介入させてこそ、ストーリーやビジュアルの奥深さも増すのでは
無いでしょうか?
もちろんそのブログには、もうアクセスはしておりません。まあ、私なんぞの
小者が、多少批判したところで何の揺るぎも無い地位を確立されたブログ
ですし、こんな批判記事にはなんぞ耳も傾けられないでしょう。そもそも私も
PARを店頭に並べて売っているような立場ですし…。ただ他人の目にも
触れるようなレビュー記事を書く際、PARを用いるのはどうかと、と言う
のは、もはやPARが普及しきった現在の日本のゲーム業界は、逆に
ナンセンスな意見に思われてしまうのですかねえ…。そうだとしたら皆は
一体何を求めてゲームと向き合っているのでしょうか…。