そういえば私は小さな頃から、

「気味の悪いもの」におっかなびっくり、

でもたまらなく好きだった。


いま、仕事のあいまに江戸川乱歩の小説を読んでて、「気味の悪いもの」のことが急に色々と蘇ってきた。


・江戸川乱歩


小1でポプラ社の少年探偵団シリーズにハマって、図書室では暫くそればっかり借りていた。

背表紙の、黄金の不気味な仮面の絵が特に好きだった。挿絵であの仮面が出てくると、「うひょー!これこれ!」という気持ちになって。


たまーに2時間ドラマで明智小五郎(陣内孝則主演)をやることがあって、その日は朝からめっちゃ楽しみにしてた。


・横溝正史


「犬神家の一族」、何度観てもゾクゾクした。スケキヨのマスクも、あの池からとびでた脚も。

悪魔の手毬唄の老婆とかも怖すぎてめちゃ魅力的。


小4のときに、トヨエツの「八つ墓村」の映画を母と観に行った。周りは全員大人だった。


・金田一少年の事件簿


小学生の頃、マンガもドラマも本当に楽しみにしていた。

特にドラマが不気味で最高。あの音楽を聴くとゾクゾクした。土曜9時のドラマ枠、好きだったなー。


・学校の怪談シリーズ


小学生の頃、学校の怪談ブームが起こった。

本も映画も、全部みたなぁ。

トイレの花子さん、4時ババ、メリーさん、人面犬、、学校でもよく友達と怪談話をした。

ウソの経験談をさもホントのように話したりして。


学校の怪談の映画、最初は野村宏伸が主演で、私は野村宏伸が大好きだったのに、シリーズ途中から女性が主演に代わって、ものすごく残念な気持ちになったことも思い出した。


現代の子に人気の「おばけずかん」シリーズというのがあるのだけど、あれ、全然怖くないんだよね。

「おばけずかん」レベルの本を読みあさって「ホラー好き」を自称する長女は、「学校の怪談」の映画を一緒にサブスク動画で観て、怖すぎてイヤだと途中でリタイアしてしまった。


・白雪姫の継母


さらに時をさかのぼると、幼稚園のころ、何度も何度も繰り返しビデオで観たのがディズニーアニメ。

中でも白雪姫の継母がすごく好きで、なんだかよくわからなけれど、怖いのに目が離せなくなるような魅力を感じていた。


「白雪姫よりこの人の方が美しいのに、なんで鏡は白雪姫の方が綺麗だと言うの?」

とずっと思っていた。



そして最近、自分の母と接する機会が増えて気づいたのは、母もまた不気味なもの好きだということ。横溝正史とか大好物みたい。


そして、長女にも同じような傾向が。


血は争えないのね〜。