何か問題を抱えていて、
自分自身に原因があるような気もするが、
そうでないかもしれない・・
そういった悩みがある方へ、ぜひ伝えたい話です。
人からのアドバイスを最大限に生かせる「アドバイスを受ける達人」
になるためのステップを紹介します。
人からのアドバイスをもらう事は、誰にもあると思います。
それが大きな気づきとなり、改善のきっかけになることもあれば、
内心で「余計なお世話だよ・・」と思ってしまう事もあると思います。
・・実際、アドバイスをする行為にも、様々な側面があります。
一つは、相手のためになればよい、という純粋な気持ちです。
一方で、相手よりも心理的に優位に立とうする気持ちもあります。
アドバイスを行う事を通じて自分の正当性を示そうという思いが
存在することも事実です。
これらの心理を考えることというのは、
あくまで、その相手との関係性の話という事になります。
このような複雑な心理は劣等コンプレックスの一種ですが、
自分自身の心を保とうとするために生じるものです。
ここではシンプルに、
自分のためになるアドバイスを得たというチャンスを最大限に生かして
自分自身をよくしていく事を考えていきます。
まずは、アドバイスをもらった事自体を肯定的にとらえます。
先にいったように、人の行為には様々な要因が推定されますが、
このケースではあまり深く考えず素直に、
アドバイスをもらったという「事実」に、感謝をするようにします。
人に対する感情と、行為や出来事への感情を切り離すことが有効です。
ここでは、事実、行為、出来事に感謝をします。
次に、アドバイスを客観的に分析します。
その人がそのようなことを言ったという事実に対峙します。
客観的な分析に大切な事は、相手の心理を考えることです。
・・なぜ、そのことを、そのように表現したのか。
そこに、自分が気づいていない、自分が持つ問題点が潜んでいます。
例えば、普段感情を表に見せない人が、感情的になったとしたら、
相当に、感情を揺さぶるような事象があったと推定できます。
それが、自分が発した言葉にあったのかもしれません。
そう考えると、自分が使った言葉の中に、自分が思っている以上に
相手の感情を損ねる要素があるのかもしれない・・と推測して、
相手にそのことを確認するステップに進むことができます。
そのように、相手の心理を参考に、アドバイスの中身を分析します。
アドバイスを分析することから、
自分が気づいていなかった、自分自身の非常に厳しい課題が
ぼんやりと姿を現したら、成功です。
ここで、目をそむけず、対峙して、明確に認識することが必要です。
どうしても、自分の欠点からは目をそむけたくなるものです。
しかし、他人には、目をそむけたくなるような姿が映っているのです。
・・その事実から逃げることはできません。
恥は一時、苦しさも一時と覚悟して、あぶりだされた事実に向き合います。
ここで、自分を悪くとらえたり、落ち込んだり、というマイナス感情も、
望ましくありません。
自分が落ち込むことは、結局、対策を打つまでのプロセスから逃げることに
繋がります。
人から、そんなに悪くはないよ、仕方がないよ・・
と慰めてもらいたい、というような感情に、決して負けてはいけません。
冷静に、事実に向き合うようにします。
なお、このような状況でどうしても人は、自分を良いほうに評価しようとする
バイアスがかかります。
そのことを理解して、
感じている以上に悪いんだろうな、という推測を立てます。※
※繰り返しますが、落ち込むためではなく、自分をよくするためです。
自分がよくなるための素晴らしい発見を、よりしやすくするためです。
そして、この課題に向かい合っている自分はとても素晴らしい、
という風に、自分の「行動」を肯定的にとらえましょう。
そのようにして、厳しい自分の現実を直視することができたら
いよいよ最後のステップです。
アドバイスをくれた相手に
相手のアドバイスから気づいた、自分自身の厳しい現実を
自分の言葉で表現します。
自分の言葉であることが大切です。
そして、その次に、そのような自分の状況に対して
どうすればよいと思うかを、今度は自分から、再度アドバイスを求めます。
自分の言葉で、自分の意志として、アドバイスを求めることです。
これは、見たくもない自分の問題点を顕在化する行為なので
大変ハードルが高いのですが、
同時に、自分の言葉にすることで、
その問題への心理的ハードルを克服する儀式になります。
自分の欠点を表明できたとき、すがすがしい気持ちになると思います。
そして、そのようにアドバイスを求めた人に対して、相手は、
損得抜きに、その人のために全力で本当のアドバイスをくれるものです。
アドバイスも、最初に相手から言われた段階では自分も腹におちず、
相手も確信がない状態です。
アドバイスは、誰の言葉だから、自分がどう感じるから、などに関係なく
全てが、自分の欠点に気付ける貴重なチャンスです。
そのチャンスを、上記のようなステップを踏むことで、
自分のものにすることができます。
このプロセスは、相手にも影響を及ぼします。
人のアドバイスや指摘に真摯に向き合う姿勢は、人を感動させるものです。
今度は、この人から学びたい、という気持ちも生まれます。
アドバイスを受ける達人になる方法、その重要なポイントは以上です。
このプロセスで、自分自身の見栄やプライドの余計な部分を
発見して、改善していくことができるようになります。
自分の欠点を直視できるということは大変な強みになります。
ソクラテスが「無知の知」という言葉を残しました。
その言葉は意味するものは、理屈や言葉遊びではなく、
自分の欠点に主体的に対応できるという、優れた心の働きです。
いまもし、
何か問題を抱えていて、
自分自身に原因があるような気もするが、
そうではないかもしれない、
と悩む方は、一度トライしてみてください。