6月に入り、最初の土曜日。


T子ちゃんとの前回のデートのときに、
約束して、その後に何度か確認したホタル狩りの日です。


前日の朝に改めてメール。
待ち合わせと、簡単なデートプランと…


そして返事を待ちます。



 …
  …


はい、もちろん返事はすぐに来ません。


この辺で九重さんと

やたらメールのやりとりしてましたね。

「メールは帰ってきませんと…」


こんなノリです。


日程があえば九重さんとKさんも一緒に♪

なんて計画も考えていたのですね、実は。


さて返事の来ぬままホタル狩り当日。。。


天気は快晴!


雨がいつ降ってもおかしくない時期、
ましてやT子ちゃんとのデートでの降水確率は
なんと50%…というか私が雨男なのでしょう。。。


その中で快晴! あとはT子ちゃんさえ来てくれれば!

当日午前10時頃、やっとT子ちゃんからメールが来ました。

…無事にデートできそうです♪


夕方に待ち合わせをして、まずはカフェに行きます。


彼女は30分の遅刻。
本当に焦らされまくりの日々で、
これが苦じゃないし、待ってるのも楽しく感じちゃうのは
やっぱりやばい感性をしてるのでしょうか。


カフェでここ最近のことをとめどなく話して、
暗くなるのを待ちます。


待つって感覚じゃなく、気づいたら暗くなってきたので、

ホタルが見られる街まで移動します。

ホタルの見られるスポットが近づくと、やっぱりすごい人だかり。


つーか子ども多っ! 家族づれ多っ!


本当は人混みの中を

手をつないでラブラブ計画の予定だったのですが、
そんな雰囲気ではなく、子どもを避けるので精一杯。

手をつないではぐれないようにって感じにはなりませんでした(T_T)


そうこうしてるうちにホタルがまばらに見え始めました。

ホタルは川沿いに放流されているのですが、
前のほうはやはり家族づれ。。。


肩車されたら、後ろの我々見えないっつの!


と思いつつも、しばらく待ってると人の流れはあるもので、
けっこういいポジションでしばし無言の鑑賞。


騒がしいはずなのにホタルの光が
煌々と光り、消え、光るその様子をじっと見てると
"しんしんと"なんて言葉が頭に浮かび、
静けさが表現されている、そんな気分になるのでした。


まぁそんな瞬間に浸りつつも、デジカメのフラッシュがやたら
たかれ、その度に気分を害したりもしてたりしました。


ホタルなんて、フラッシュたいて撮っても
きれいに写らないのにねぇ。。。


「きれいでしょ?」
「きれい…」


彼女の目がすごく輝いていました。

私はチラチラとT子ちゃんを見てもいたんですが、
彼女はじーっとホタルを眺めて、
本当に感動していて…


私は彼女がそうしてくれたことで、
それをすごくうれしく思いました。


ここに連れてこれてよかった!


そして2年越しのデートが達成できて、
本当にここまでがんばった甲斐があったなぁと
しみじみしました。
(まだまだがんばるんですが・・・)


ホタルをゆっくり見て、時刻は20時半。
このあとのプランは川沿いを散歩になっています。


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えっ? 「ごはんは?」って…
川沿いを散歩するとご飯を食べられるところに着くのです。
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「ここをずっと歩くとK駅につくから、そこまで散歩するよ~」
「うん♪」
「ついたらご飯にしよう、何がいい?」
「何でも!」


なんて、会話をしながら「何でも」は困ると思いつつ、
自然とラーメンに決定!

意外に彼女がさくっと決めてくれました。


川沿いの散歩…ほぼ街灯のない未舗装の道を
ひたすら歩きます。


もうね、まわりに誰もいないんですよ、これが。

うれしい誤算でしたね。

手をつないで、暗い中を二人きり♪


「…クモの巣?」

とT子ちゃん。


確かに引っ掛かりました。
さすがに自然すぎたかと思ったのですが、続けて
「誰も歩いてない道なんだねー」
と意にも介さない様子。


こういう大らかなところが

また私にとっては魅力的!


こんな感じで、のんびり楽しくK駅まで
1時間くらい歩きました。


それなりに有名なラーメン屋さんに入ります。


T子ちゃんと言えば、小食!というくらい
いつも食べる量が少ないT子ちゃん。


なんとこの日は…完食。


時間が遅かったり、歩いたりで
お腹が減ってたということはあると思いますが、
食べきったことに感動しました。


カウンターのラーメン屋さんで1時間近く

いたでしょうか。


その後、マックでお茶をして、
そこから歩いて戻ります。


帰りは、舗装されて明るい道路です。
さくさく歩いて戻ります。


とはいえ、この頃には日が変わり…
もう終電はありません。


なんて、、、最初から車で送るつもりだったので
車に移動します。


「遅くまで疲れたでしょ」
「ううん、ありがとう。楽しかった♪」


不意に目があいます。
そこで2度目のキスをして…


(つづく)