チリ北部コピアポ郊外の鉱山落盤事故で、作業員33人全員が無事救出されましたね。
作業員のみなさんも、レスキュー退院のみなさんも、関係者のみなさんも、お疲れ様です!お祝いの気持ちをこめて、昨日はチリ産ワインを開けました^^
作業員のみなさんのチームワークが奏功して、全員無事救出されてよかったね~めでたしめでたし★
・・・ですが、当事者のみなさんにとっては、
これで事件終了ではないんです。
日刊スポーツより↓
マニャリク保健相は15日、33人のうち1人がストレス性の不眠を訴えていることを明らかにした。「(この2カ月余り)私はどこにいて、どう生きていたのか。考えると眠れなくなる」と話しているという。長期間の地下での暮らしから日常生活へ戻る過程で、急激な環境の変化に対応できないことが原因とみられる。同じような症状がほかの作業員にも広がる恐れが指摘されており、国営テレビは「今後数週間がヤマ」とする心理学の専門家の発言を紹介。周囲に理解を促した。
そう、不眠症が例に挙げられていますが、
PTSD(心的外傷後ストレス障害)の様々な症状は、
少なくとも半年~一年は回復しないと考えたほうが良いでしょう。。。
事故を思い出させるもの(例えば、事故の報道とか、鉱山を想起させる暗い場所とか)によって事故のショックがフラッシュバックしたり・・・なんのきっかけも無くフラッシュバックすることもあります。
(※フラッシュバックとは、事故当時に受けたショックがリアルに蘇ることです)
現実には、症状はおよそ半年~数年かかるものなのに、周囲の人は、数週間くらいで症状が改善すると、感覚的に思ってしまうんです。
患者さん本人と周囲の人は、その認識と現実のギャップにも苦しむのです(>_<)
PTSDの様々な症状って、本など読んでもちょっとよく解らないですよね。
だから、想像してみてください。
過去のショックな出来事に気をとられて仕方なくなることを。
そしたら、身体は震え、呼吸は乱れ、
それを抑えようとしてイライラして、
人に当たりそうになったり、
それを抑えるために物に当たったり、
さらにそれも抑えるためにとにかく何か別の刺激的なことをして気を紛らわそうと思って、今まで手を出したことの無いギャンブルをやってみようと思ったり、
それでもダメだからふと放浪したくなったり・・・。
そうして、自分の症状をどうにかしようとして、
だけどにっちもさっちもどーにもならなくて、
苦悩するんです・・・。
どうでしょう?
なんとなく、患者さんの気持ち、想像できるでしょうか・・・?
だから「周囲の人も理解を!」ってなるのが、よくある結論。
だけど、その言葉も暴力的だと私は思うんですよ。
そういう新聞記事読むと、「もしあなたの身近な人がこうなったら、簡単に理解できますか?」と聞きたくなります。
周囲の人も苦悩すると思います・・・。
応援することしか、私にはできません。
また、作業員のみなさんが、救出時に元気に振舞っていただけに、胸が痛みます。。。
人間、ツラいときも元気に見せてしまうものなんですよね。
報道がショックを蘇らせるきっかけの一つになるのですし、
過剰に報道しないで、しばらくそっとしておいてあげてほしいなぁ・・・
そして、チリ政府は、作業員の方々と家族が、ゆったり暮らせるよう環境を整える支援をしてあげてほしいなぁ・・・
と、思うのでした(u_u)