井上拓真VS那須川天心が終わった。

 

 いや~いい試合だった。

 

 いい試合だったことに誰もケチをつけることはできないだろう。

 

 この試合を見て私の第一の感想は、

 

 「ボクシングが勝った。」

 

 である。

 

 井上拓真は最後までボクシングをした。

 

 最後まで足を動かし、ステップを止めなかった。

 

 私はこの試合の勝負の決め手は「足」と「リズム」だと思っていた。

 

 まさにボクシングの基本である。

 

 長丁場の戦いになると、ここの違いが如実に出る。

 

 今日の井上拓真は1Rから終始「足」と「リズム」があった。

 

 井上拓真の戦い方にはボクシングの基本があり、ボクシングの歴史が詰まっていた。

 

 那須川天心も強かった。そしてかっこよかった。まさにスターだと思う。

 

 ただ、那須川天心は1Rからベタ足でリズムを使わず、目の良さ、感の良さで戦った。

 

 まさにセンスで戦った感じだ。

 

 今までの那須川天心の試合を見ていて、欠点はキックボクシングの癖でベタ足になることだと感じていた。

 

 それが今回事前のドキュメンタリーの映像で「足」についての変化をしゃべっていたので、

 

 今回は変わっているかと思ったが、変わらずベタ足だった。

 

 今までの試合では井上拓真も12R通して足を動かし続けることがなかったが、

 

 今回は最後まで動いていた。相当な練習量だったのだろう。完全に仕上がっていた。

 

 今日の戦い方ができれば、しばらく井上拓真は負けないだろう。

 

 ちなみに私の判定では117ー111で井上拓真につけた。

  

 結構な差があったように見えた。

 

 いや~最高の試合でした。

 

 興奮がおさまらん。

 

 2人のこれからが楽しみだ。