アメリカの

なんでもかんでも

ほめる文化

 

実は

あんまり好きではなかった。

 

叱られる文化で

育ってきた身としては

 

甘すぎの対応に

いつもムズムズ。

 

バイオリンの

練習もしないで

 

レッスンに通っていた

息子

 

絶対

練習してないの

先生にバレてるはずなのに

 

先生は

絶対叱ったりしない。

 

それどころか

ちょっとでもいいところを

見つけて

褒めてくれる。

 

親としては

バシッと叱って欲しいのに

 

そこにもムズムズ。

 

お店でぐずる

子供がいても

 

なんとか機嫌を取って

最後は

Goog job!で

帰っていく。

 

もちろん

人目があるところで

叱ったら

 

問題になるのは

わかるけれど

 

これでしつけって

できる?

 

いつも

モヤモヤしてた。

 

その気持ちが

変わったのは

今朝。

 

急激に

高血圧になった原因を

探るため

 

ウルトラサウンドに

いくことになった。

 

なぜか

夫が送ってあげると

ついてきた。

 

検査室に入ると

ウルトラサウンドの技師さんが

 

「18分かかるけど

待っててもらって大丈夫。」

 

18分なら

待てるけれど

 

もしかして

80?

 

いつもの通り

数字が聞き取れない私の

早とちりで

80分だった!

 

とりあえず

夫には

帰ってもらったけれど

 

80分もかかるなんて

どれだけ見るんだろ?

 

妊娠以来の

ウルトラサウンド

 

赤ちゃんがいるなら

80分は嬉しいけれど

 

自分の身体じゃ

全く嬉しくない。

 

でも

丁寧に見てくれるのに

文句は言えない。

 

「吸って吸って吸って

 

とめてーーーー!」

 

の声に合わせて

なんどもなんども

繰り返す。

 

水泳クラブの

育成コースで

鍛えた肺

 

吸って止めるは

そんなに辛くない。

 

できるだけ

協力して

 

早く終わらせたいから

目一杯吸い込んで

とめ続ける。

 

そう思えるのも

この技師さん

 

ほめるのが上手い。

 

「いいわねー

スィーティ

じょうず!

Good job !」

 

この歳になると

褒められることなんて

無いから

 

スィーティなんて

言われたら

 

思っている以上に

嬉しい。

 

あ、これって

ほめる文化のいいところ?

 

やっぱり

褒められるのは

 

おばさんでも

嬉しい。

 

ふと

日本で

バリウム飲んで

 

検査をした時のことを

思い出した。

 

クルクル回る

台の上で

 

いろいろ

体勢を変えていく。

 

指示通りに

動きたいけれど

 

技師さんの

思い通りにいかないらしく

 

強い語彙とため息で

本当に凹んだ。

 

まだ若かったから

それでも

なんとかできたけれど

 

歳をとったら

絶対できない検査だな

 

と強く思った。

 

もしかしたら

この時も

 

優しく褒めてもらったら

上手くできたかも

なんて思う。

 

ほめる文化も

そんなに悪くない

 

むしろ

いい文化でした。

 

今まで

誤解していて

ごめんなさい。