「補習校に行って、なにかいいことあるのかよ!」
数年前
反抗期真っ只中の
息子に言われたセリフ。
うーん
確かにこれといった
メリットは思い浮かばなかった。
補習校をやめた子たちは
すごく優秀で
日本語なくても
キラキラした生活してる。
バイリンガルだと
できる仕事もたくさんあるよ!
なんて実例も
もちろんあげられず
息子の言葉に
詰まりながらも
「多分、よかったか、よくなかったかは
死ぬときわかる」
とりあえず
今時点では
わかりません
と答えといた。
私も
補習校に延々と通わせ続けたことが
よかったのか
そのころは
考えたことがなかったけれど
今となると
疑問かも。
補習校で
得た経験もあるけれど
補習校以外で
得られた経験は
逃してるわけだし
わからないっていうのが
本音。
親としては
心のヒダヒダを
日本語で話せることは
メリットだけど
それは
私のメリットで
息子のメリットでは
全然ない。
そんなことがあってから
数年経った今年の夏
息子は
日本中を旅行した。
行き先は言うけれど
誰と会うかは
一切言わない息子が
帰ってきてポツリ
「〇〇さんに会った」
その〇〇さんって
小学2年生の頃
日本に帰国した
補習校で一緒だった
〇〇さん?
なんでも忘れちゃう
息子が
〇〇さんのことを
覚えていたのも
びっくりだし
連絡を取り合っていたことも
びっくり
そんなに仲良しだったっけ?
いろんな連絡方法がある
今時の子
誰かと繋がっていれば
そこから
どんどん繋がって
補習校の同窓会に
なったよう。
その後も
いろんなところで
開催された
同窓会。
ずっと会ってなくても
ずって連絡をとってなくても
こんなふうに集まれるなんて
羨ましいな
親としては
なんだか嬉しい。
補習校は
日本語を習得するところというより
何年経っても続く友達と
会えるところというなら
その点だけなら
補習校に行ったメリットは
息子にはあったんじゃないかと
思う。
それ以上のメリットが
これから出てくるのか
出てこないのか
神のみぞ知る
です。