「ゴジラって知ってる?」
と聞いてくる夫。
知ってるけれど
映画は一本も
見たことはない。
夫は
映画はハリウッドの作り物!
のスタンスで大嫌い
自分から
誘ってくることはない。
ゴジラに
興味はないけれど
毎週火曜日の
映画の日なら
行ってもいいかな。
でも本当は
12月8日封切りの
ジブリ映画
僕たちはどう生きるか
の方を見たかった。
いつも行く映画館は
もちろんやってない。
こんな田舎で
日本の映画をやっても
絶対
見る人はいなさそう。
諦めきれずに
Googleで検索してみると
嘘みたいだけど
一件だけ
やってる映画館があった。
実はその映画館
ずーっと行ってみたかった
レトロな映画館。
アメリカの田舎
あるあるなのか
ダウンタウンには
かなり古い建物が
残ってる。
そこだけみたら
まるで観光地のような
街並み。
日本ほどは
古くないけれど
大草原の小さな家の
ローラが買い物に行ってた
街並みくらいは
古い感じ。
行ってみたいと思いつつ
上映しているのは
マイナーな映画か
なぜか
ファミリーコンサート。
不思議な映画館で
やっているのか
いないのか
いつも謎だった。
そこで
日本の映画が
見られるなんて
もう
行くしかない!
そんな映画館だから
この映画は1日一回
夜だけの上映。
早速
早めに行ってみると
ドアが開かない。
もしかして
もういっぱいで
入れない?
と思ったら
上映30分前にならないと
開場しないという。
なんか
劇場みたいで
ワクワクする。
そして
横を見ると
チケットブース
ちっちゃな部屋になっていて
おばあちゃんが座ってる。
先にチケットを買うと
「ここのポップコーン、おすすめだよ」
と教えてくれる。
入場して
ポップコーンを購入。
おじいちゃんが
ポップコーンを渡してくれて
「塩味ついてるけれど、足りなかったらそこの塩を使ってね」
とありえないくらい親切。
この映画館も
レトロだけど
働いている人も
レトロで親切。
中に入ると
思ったよりは大きくて
300人は入れそう。
椅子は今時みたいに
フルフラットではないし
椅子の間隔も
狭くて
座りやすくはないけれど
それを差し引いても
その古さが味がある。
映画が始まる前は
普通はCMだけど
ここは違って
この映画館の歴史を
流してた。
1898年にできたこの建物は
最初は金物屋さん
そして
家具屋さん
食料品やさん
レストランとかわり
そして
映画館になった
125歳。
しかしその後
映画館が潰れて
行政が買い取ったそう。
なので今では
地域のイベントや映画なんかを
してるらしい。
そして
この映画館
商業的な施設ではなく
ボランティアで
営業してる。
おじいちゃん
おばあちゃんが
働いている意味が
ここでわかりました。
このレトロな映画館を
みんなで守ってるって感じで
ますます好感度アップ。
映画が始まる頃には
30人くらい
入ってきた。
日本のアニメを
見たい人が
結構いるのに
びっくりでした。
それより
驚いたのは
映画の途中で
出て行く人たちが
いたこと。
どんなにつまらなくても
出て行くって
考えたことなかった。
ジブリ映画や
日本に詳しくないと
アメリカ人には
ちょっと厳しかった
内容だったかもしれません。
実は私も
帰ってきてから
ウィキペディアで調べて
わかったところも!
ただ一つ
残念だったのは
英語の吹き替えだったこと。
やっぱりアニメって
声優さんの声があって
完璧なのに😭
でも
気になっていた映画館に
入れたし
久しぶりに
大きなスクリーンで
ジブリ映画を見られたから
大満足です