隣で泳いでいる人が
なんかおかしい。
いつものように
ジムのプールで泳いでいると
隣のレーンのご婦人が
なにか変。
何がおかしいんだろ?
泳ぎながら
何度も
チラ見をすると
どうも
ゴーグルが
変に曲がってる。
どう見ても
目に合ってなくて
微妙に
右にズレている。
気が付いてしまうと
気になって仕方ない。
言ってあげたいけど
もしかして
何か事故か病気で
真っ直ぐに
つけられないのかも。
泳ぎながらも
どうしても
気になる。
そう思っていると
今までプールサイドの
椅子に座っていた人が
そのご婦人に近づいて
何か囁いて
椅子に戻る。
その後
ご婦人を見ると
ゴーグルがちゃんとした位置に
直ってた。
すごく親切な人が
いるのね。
ひとごとながら
よかったぁ。
なんだか私まで
スッキリ。
でも
あの囁いた女性
泳ぎもせず
ただ座ってる。
プールなのに
水着すら着ていない
一体なんのために
プールサイドに
いるんだろう?
そのご婦人は
その後も黙々と泳ぎ
上がるタイミングが
一緒になった。
そこで
やっと謎が解明。
プールサイドの女性は
ヘルパーさんだった。
30分も
休まず泳いでいたのに
プールから出たご婦人は
足元がおぼつかない
おばあちゃんだった。
ヘルパーさんが
ご婦人の手を取って
ゆっくり更衣室に
連れて行く。
お仕事だったんだ。
ご婦人は
健康のためなのか
リハビリなのか
わからないけれど
足元が
おぼつかなくなっても
いくつになっても
泳げるのって
素晴らしい。
そして
それをちゃんと支えてくれる人が
いるのも
素敵。
いつまで
バイオリン弾けるかな?
陶芸が
できなくなる時も
くるのかな?
若い頃は
スキューバにスキー
なんでもできると
思っていたけれど
趣味も
年と共に変わってきて
いつまで続けられるのか
時々考える。
でも
泳ぐことだけは
年をとっても
続けられそうなことがわかって
とっても嬉しい日に
なった。
あ、でも
ヘルパーさんを雇える財力は
必要かも😭