義両親宅での

ディナーの後

 

義母が

大きなファイルを

持ってきた。

 

義母の祖父が書いた

手紙を

読んでくれるらしい。

 

義母の祖父は

1865年生まれで

 

夫から見ると

ひいおじいちゃん。

 

私のひいおじいちゃん

なんて

 

話にしか

聞いたことがないし

 

写真も見たことがない。

 

そんな時代の人が

書いた手紙があるなんて

すごいわ。

 

義母の祖父は

弁護士だったらしく

 

仕事柄なのか

事務所名の入った便箋に

タイプライターで

打ってあった。

 

義母の祖父から

自分の子供(義母にとっては叔母さん)

に宛てた

手紙らしい。

 

義母が手紙を

読み出した。

 

「1945年7月29日。。」

 

それを聞いて

一瞬固まった。

 

終戦のちょっと前。

 

誕生日に送った小切手は

届いているか?

 

ディナーに

チキンとビーツとポテトと

アイスクリームを食べた

 

孫(義母のこと)が

遊んでいる時に

怪我をしたとか

 

本当に

普通の近況報告の手紙。

 

実家の母から聞く

1945年と

 

全く違う

その手紙の1945年

 

当たり前だけど

アメリカでは

普通の日常だったんだなぁと

今更ながら思う。

 

その日付けに

ギョッとしてしまったけれど

 

当時のアメリカを

知ることができたのは

良かったと思う。

 

日本で

戦争をしていた頃

 

アイスクリームを

食べる生活をしていたなんて

思いもしなかった。

 

実家の母が

普通にアイスクリームを

食べられるようになったのは

いつなんだろう?

 

そう思うと

絶対

母には言えない🤐

 

それにしても

亡くなってから

65年も経って

 

自分の書いた手紙を

読まれているなんて

 

ご先祖様も

さぞびっくりしているに

違いない。