牛乳の棚の前で
固まる。
棚には
買うのに躊躇するくらい
容器が潰れているか
薄汚れている牛乳が四つだけ
転がっている。
必要だけど
これは
買いたくない。
でも
その後ろには
これでもかって言うくらい
牛乳が積み上がっている。
手を伸ばしても
届かないし
ビニールでぐるぐる巻きに
なっていて
届いても無理。
係の人
早く気がついて
新しい牛乳をセットして
くれないかな。
お店の中をうろうろして
戻って来たけれど
まだ
そのまま。
牛乳買う人
いないのかな?
しばらく牛乳の棚の前で
観察してると
買いたそうな人は
いるけれど
凹んだ状態を見て
去って行く。
これ
諦める案件?
お店の人を
ちょっと離れたところに
発見。
「凹んでない牛乳
欲しいんですけど
新しいの出してもらえますか?」
聞こうとして
一瞬迷う。
きっと
こう聞いたら
まず
嫌な顔される。
ここは
私の担当じゃないから
とか言って
他の人を呼びにいきそう。
他の人がくるまで
手持ち無沙汰で
待つこと数分。
やってきた人も
「すいません
ちゃっちゃと出しますね」
は、期待できない。
マイペースで
新しい牛乳を並べるのに
また数分。
この
悪いことしてないのに
微妙な雰囲気で待つのも
辛い。
この物価高に
牛乳が
他のスーパーより
ちょっと安いけど
数十セントだしなぁ。
時間と気持ちを考えて
他のスーパーに
行くことにしました。
誰も何も言わないのは
きっと
思っていることは
みんな同じなはず。
そこにあるのに
買えない牛乳
今日が初めてでは
ありません。
これも
アメリカあるある
お客様が神様だった頃が
懐かしい。