結婚するまで

薬はあまり

飲まない派だった。

 

薬に頼らず

まずは

我慢できるまで我慢

 

そして

最後に薬

の私に対して

 

結婚した夫は

大の薬好き。

 

好きが語弊があるとしたら

何か症状があると

いえいえ

まだ症状がなくて

これからありそうでも

すぐ薬を飲む。

 

そんなに薬飲んで大丈夫なの?

逆に体に悪いんじゃない?

 

さらっと言えても

新婚だったから

やめさせることもできず

なんとなくうやむやに。

 

ビタミン剤から始まり

痛み止め

風邪薬

 

映画で見たのと同じ!

って感激するくらい

薬の棚には

ずらりと並んだ薬の数々。

 

アメリカチックだなぁ

と思っていたけど

妊娠を期に

薬の波は私にも

押し寄せてきた。

 

まずは

妊娠後処方された

何かの薬

 

これは

超絶酷かった。

 

これを飲むと

激しく気分が悪くなる。

 

これは

自己判断で中止。

 

今思うと

よかったのか不明だけど

本当に死にそうなくらい

飲むのが嫌だった薬。

 

その後

つわりに悩まされる。

 

マタニティどころか

今まで着ていた服が

ゆるゆるになるくらい

大人になって一番

痩せてしまった。

 

なにも食べられない。

 

その時期が

あまり長く続き

検診のたびに

体重が軽くなる私に

 

やっと

薬が処方された。

 

妊婦が薬なんて

いいんですか?

 

なんて思う理性なんて

一欠片も残ってないくらい

辛かった。

 

すがるように飲んだ薬で

嘘みたいにつわりが消えて

食欲もりもりに。

 

こんないい薬があるなら

もっと早く処方してほしかった。

 

薬の明細を見て

処方されなかった訳がわかりました。

 

新薬らしく

原価がすごく高い

 

その頃で

500ドルを超えていた。

 

保険との兼ね合いで

処方し辛かったんですかね

先生?

 

でも

その高価な薬

保険がほぼカバーしてくれて

安心して買えました。

 

今までの辛さはなんだったの?

っていうくらい

効き目抜群。

 

もっと早く

この薬があれば

もっと楽しい妊婦ライフを

送れたのに。

 

それからは

薬に対する考え方も

少しずつ変わった。

 

痛み止め

気持ち悪い止め

めまい止め

 

この三つが常備薬。

 

対処療法で

薬に頼るのがいいのか悪いのか

分からないけれど

 

辛い時間を減らす意味は

あると思う。

 

夫みたいに

躊躇なくどんどん飲むまでには

至らないけれど

 

休めない時

スキップできない行事

薬に頼ってます。

 

最近

体に痒みを

感じるようになり

ファミリードクターに

相談すると

 

「なにか対処してる?」

 

保湿剤の使用を

聞かれてるのかと思いつつ

なにもしてないと答えると

 

「じゃ、アレルギーの薬飲んで」

 

え、保湿剤じゃなくて

アレルギーの薬ですか?

 

騙されたと思って飲んでみると

ピタッと痒みが消えた。

 

それも

たった一錠で。

 

なんだったんだろう?

 

でも

痒みがなくなり

ゆっくり眠れるようになって

生活の質が上がった。

 

先生の診断の凄さと

薬の凄さ

ダブルで感じる出来事でした。