今の時期しか

食べられない

秋限定の栗蒸し羊羹

 

実家近くの

老舗和菓子店が

秋にだけ売り出す

お楽しみ。

 

老舗といっても

都会の由緒正しき

老舗店というより

 

昔からずっとやってます

の老舗店。

 

普段はモナカが売りの

お店だから

モナカ苦手な私は

秋以外は足が向かない。

 

けれど

この時期になると

ソワソワする。

 

もう始まったかな?

終わる前に行かないと。

 

普通の羊羹の

半分の大きさなのに

結構いいお値段がする

 

そして

賞味期限が当日のみ

 

たくさん買って

少しずつ食べることが

できないのが残念だけど

 

ダイエットも忘れて

一本ガッツリ

食べたくなる。

 

甘さも控えめで

もっちりした感じが

ういろうっぽくもあり

 

大きな栗が

綺麗に一列に並び

その上にうっすらと

透明な寒天がかかってる。

 

写真がないのが

とっても残念。

 

最初に食べてから

ずっと同じ形で

同じ味。

 

秋という漢字が

私の頭の中で

栗蒸し羊羹と

変換されるくらい

 

この時期絶対外せない

秋の味覚。

 

息子の学校が始まり

秋に日本に帰れなくなり

栗蒸し羊羹は

ぐーんと遠ざかった。

 

「今年も、栗蒸し羊羹食べたよ」

と母に聞くたび

食べられないことに

と切なくなる。

 

でも

息子の手が離れるまでの辛抱

 

そしたら

美味しい秋に

日本に行く。

 

栗蒸し羊羹も

それまでのお預け。

 

そう覚悟をしていたけれど

案外早く

その時が来た。

 

念願の栗蒸し羊羹が

食べられたのは

父のお葬式で

日本に帰った時。

 

もう後1週間遅かったら

栗蒸し羊羹は

終わっていた

と聞いて

 

死に目にも会えなかった

親不孝娘に

父からの

最後のプレゼントだった。

 

仕方ないな

そんなに好きなら

食べさせてやろう

 

って思ったのかも

しれません。

 

この季節になると

大好きな栗蒸し羊羹と

それより

もっと大好きな父を思い出す。

 

寂しい思い出だけじゃなく

美味しい思い出も

一緒に残してくれるなんて

やっぱり父、最高!です。

 

食べたくなる秋の限定商品

 

 

 

 

 

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