「これ金継ぎできますか?」
と、ローレン。
「いや、できないから接着剤つけて焼いて」
と、先生。
このアメリカの陶芸クラスで
Kintsugiって言ったよね。
もしかして
日本語の金継ぎ?
って聞くと
「そうそう
お皿を焼く前に
ヒビが入っちゃったから
金継ぎできるか
先生に聞いたの」
と、笑顔のローレン。
金継ぎを知ってることにも
びっくりだけど
接着剤つけて焼け!
って言った先生の言葉にも
二人でびっくり。
焼き物に接着剤
ありですか?
ローレンは
大学で陶芸をとっていたらしく
その教授に
金継ぎを
教えてもらったらしい。
陶芸をとっていたくらいだから
かなりの日本通。
ローレンは
このクラスの
ムードメーカー。
3回目のクラスの時に
全員に名前を聞きまくり
それでやっと
クラスメイトの名前がわかって
クラスがいい感じになった。
先生、自己紹介させてって
話ですが。
ローレンは
大学時代
日本人の友達もいたらしく
日本語の発音は
ばっちり。
毎回会うたびに
ちゃんとした発音で
私の名前を呼べるのは
アメリカンとしては
珍しい。
ローレンは
善良な人って感じが
全身から溢れ出てるような人
どんな作品を見ても
アメージング!
私の片口になれなかった
意味不明な作品にも
もちろん
アメージング!
私にとっては
ローレンあなたが
アメージングです。
アメリカでの
お稽古事は
これで三つ目。
陶芸をしてみたかったのも
あるけれど
陶芸なら少しはわかる
と思ったのも
理由の一つ。
全く初めてのものをするのも
チャレンジだけど
ある程度わかっていると
英語でも厳しくないかと
思うチキンゆえです。
一人でクラスに入るのは
不安だけど
一人が嫌で入れないほど
若くはありません。
でも
やっぱり一人ポツンといるよりは
誰かと笑いながら
できるのは楽しい。
誰にもフレンドリーで
礼儀正しいけれど
ウィットにも富んでいて
嫌味のないローレン
あなたがいて
よかった。