陶芸をはじめた。

 

ブロ友さんの作品に

刺激を受け

 

そして、そろそろ

外に行く活動も

始めたかったから。

 

ちょうどよく

コミカレでのクラス

 

残席わずかで

ぎりぎり入れた。

 

どうも

継続する生徒さんが

多いらしい人気クラス。

 

新参者で少々不安ながら

何もわからず行った初日

 

渡されたシラバスには

教科書で見慣れた

土偶と縄文土器。

 

久しぶりの再会。

 

こんなアメリカの片田舎で

会えるなんて

不思議なような

懐かしいような。

 

この先生

土偶と縄文土器が

お好きらしく

とつとつと語る、語る。

 

自分が作ったわけじゃ無いのに

こんな時

誇らしい気持ちになる。

 

「陶芸やったことある?」

と期待を込めて

先生に聞かれ

 

「初めてです」

と答えると

目に見えてガッカリされた。

 

すいません


でも

日本人全員

陶芸できるわけ

ありませんって。

 

シラバス

チャチャっと説明して

 

講義やら

作り方やら

そんなことはすっ飛ばして

すぐに始めるとこが

らしいです。

 

陶芸といえば

ろくろだよねって

ワクワクしてたのに

 

人数が多くて

ろくろを使えるのは

先輩方が最初

 

新参者は

手びねりグループに

回された。

 

ろくろでつくる

蕎麦猪口や

ご飯茶碗しか考えてないから

なんだか

すごーくガッカリ。

 

手びねりって

何作ればいいんだろ。

 

手びねりの参考作品として

もらった資料には

 

マントを被った

お爺さんの頭の上に

鶏の足が生えた家がのってる

写真。

 

書いていても

さっぱり意味がわかりません。

 

こんなわけわからない

置物じゃなく

 

普通に使えるものを

作りたい。

 

やる気を削がれて

悶々とした気持ちのまま

始まった手びねりの先生は

おばあちゃん先生。

 

年の頃は

80を過ぎてる?

って感じで

 

大丈夫かな

なんて失礼なことを

思っていたけれど

彼女はアーティストでした。

 

何を作っていいかわからない私に

先生の作品集を見せてくれて

ここから選んだら?と

 

日本とテイストが違うけど

繊細で素敵な作品がいっぱい。

 

でも

アーティスト先生の作品なんて

作れるはずもなく

 

とりあえず

片口でも作ろう。

 

粘土を伸ばしたり

型にはめたり

平らにならしたり

 

粘土って気持ちいい。

 

粘土遊びって

息子が小さい時以来

 

ケーキや

食べ物作って

お店屋さんごっこしたなぁ。

 

なんかこういうの

好きだったっけ。

 

おばあちゃん先生

思いの外

丁寧で繊細で

アメリカンっぽく無い器用さで

(失礼!)

いろんな技術を

一つ一つ実践しながら

教えてくれました。

 

作りはじめた片口は

使った粘土が多過ぎて

気がついたら

大きなボウルになり

 

片口の説明が

よくなかったのか

 

おばあちゃん先生は

カラスのようなくちばしを

付けてくれ

もうこの時点で

片口とはいえず

 

そのくちばしは

重過ぎて

だらんと下がるし

 

ボウルは

だんだんお皿のように

底は凹んでくるし

 

もうなんのための器なのか

作った本人にも不明です。

 

3時間のクラスは

ここで終わり。

 

ろくろを使えなくて

残念だったけど

 

おばあちゃん先生と

色々試行錯誤で

作ったのは面白かったし

 

粘土を捏ね捏ねするのは

久しぶりに無心になれて

癒されました。