ある日
「車を買ってくる」
と言って出かけた夫。
届いた車は
車体が低い
スポーツカータイプ
助手席に乗るのも
寝ないと入れないくらいで
非常に乗りにくい。
4人乗りなのに
後部座席は
体の大きなアメリカ人には
無理でしょ!
の広さ。
ブロロロンのエンジン音も
この年になると
乗っているのが
恥ずかしい
一番困るのは
Costcoで買ったものが入らない
小さいトランク。
ま、いいでしょ
どうせ夫の車だし。
その後の夫は
暇があれば
常に磨き
お店の駐車場では
トナラーが来ない
お店からずーっと離れたところに
ポツンと停めるくらいの
入れ込みよう。
そこまでは
許せるけれど
長距離ドライブを
労わるように
時々私の車で
通勤する。
残された私と
スポーツカーもどき。
免許を取って
初めて買った車
白いトレノを
初日にぶつけた私。
うちまで届けてくれた
ディーラーの人が
なぜかギアを
バックに入れて
停めていた。
エンジンをかけた途端
急発進でバックをし
駐車場の壁にぶつかった。
新車なのに
初日なのに
車が傷ついた時の
悲しさを知っているゆえに
乗るのが怖い
夫の車。
あんなに愛している車を
ぶつけたり
擦ったりしたら
と、想像するだけでも
恐ろしい。
なので
出来るだけ
夫の車しかない時は
出かけないようにしてた。
ただ
魔がさしたのか
近所のお茶のみ友達の家に
ちょっと行ってみた。
彼女の家
そういえば
道路からの入り口
ちょっと段差があったような。
ま、いいか。
彼女の家についてみると
入口が少し
いや、かなり上に上がってる。
大丈夫かな?
恐る恐る
ゆっくり入っていくと
全然大丈夫。
たっぷりおしゃべりして
帰る時
敷地から道路に出る時
一応ゆっくり走ってみたけれど
「ガリガリ」
やった。
車体が低い車で
坂道降りたら
こうなるわ。
途中で止めることもできず
引き続き
「ガリガリガリ」
家に帰って見てみると
見た目は大丈夫。
ちょっと怖いけれど
前のバンパーを
そっと触ってみる。
ザラザラ
やっぱり擦ってる。
でも
一回でできる傷より
多い気も。
この車体の低い車
今まで一度も擦ったことが
ないわけがない。
きっと夫もやってる。
このバンパー
プラスチックだから
錆びることもなさそうだし
今更言っても
がっかりさせるだけなので
このことは
お墓まで持っていくことにします。
今日も
楽しそうに
車を磨く夫。
Happy husband
Happy life 💕