12月11日に、笠間登り窯復興プロジェクト(第5回)に参加してきました。今回は個人の作家さんの
ところにおじゃましました。個人の窯もまだまだ修復が進んでいないところが多いとのことでした。
これは登り窯よりは規模がやや小さい穴釜と呼ばれる窯だそうです。一見形が残っていますが使い物
にはならないそうで、一度全部解体します。といってもできるだけ煉瓦が割れないようにそっとそっと崩
していきます。使える煉瓦は一つ一つ丁寧にきれいにして、またここに窯が築かれる時に備えます。
この作家さんのギャラリーの前の木に大きなカメムシがいました。30㎝以上の新種でした。
さりげなく置かれた作品の一つ一つにこころ惹かれました。
最高のロケーションに位置しています。斜面に立地しており、ギャラリー(右側の部屋)の窓から外を見る
と、谷へ続く雑木林が一面に広がり、工房(左側)の外は登り斜面になるのですが昼頃には、気持ちのい
い光が差し込んできます。これ以上の贅沢はないのでは?と思えるようなロケーションです。以前、造園
家の方が「南斜面を好んで住宅地を造成することが多いけれど、本当に気持ちいいのは、北向きの斜面
なんだ。」とおっしゃっていました。今回、まさにそれを実感しました。是非、また訪ねてみたいお宅です。