黒船賞の発走を3月25日に控える高知競馬。残念なことに新年度4月以降、個人協賛競走の受付が休止されることになった。黒船賞当日についても昨年の同レース開催前のレース中に事故死した塚本雄大騎手を偲び厩舎や自身も事故で脊髄を損傷し復帰が叶わず引退後の現在は競馬組合のスタッフとして活躍している妹尾将充さんらが個人協賛競走を立ち上げている。
実は、この動きに心を痛めていたのが史実ではラストランの有馬記念を棒に振ったデューくん(ドウデュース)と史実では懸命のリハビリも叶わず最近引退したジャックさん(ジャックドール)。2頭に個人協賛競走と企業協賛競走の理想のあり方について語ってもらうことにした。
ジャックさん(ジャックドール):もったいない話なんだけど高知で新年度から個人協賛競走休止することになったね。
デューくん(ドウデュース):組合の公式発表に理由まで発表ないみたいだけとあくまで『諸事情』の範囲なんだろうか。
ジャックさん:高知は一発逆転ファイナルレースの効果もあるから売上げ順調なのに…
デューくん:『当初の目的達成したから』で終わらせても困るんだよね。
デューくん:その一方で高知も企業協賛競走は継続みたいだしそっちの方に(馬券外の)売り上げシフトしていくのかな?
ジャックさん:わからないでもないかな。企業協賛の方がまとまった協賛金集まりやすい事情もありそうだし。
デューくん:高知の動きで他に個人協賛競走に力入れている地方競馬場に影響出ないといいんだけど。
ジャックさん:実はその『協賛競走』なんだけど…僕理想像見つけたんだ。
デューくん:教えて!教えて!
ジャックさん:まず企業協賛から。まず募集する競走の枠の計画策定して主催者のサイトで募集かけて一般競争入札みたいなやり方はできないのかなって思うんだ。
デューくん:『地方競馬=自治体の公営競技』って原則のはずだし公共事業の入札考えたらできてもおかしくないね。あと、協賛めぐって談合みたいなの仕掛けられても困るはずだからその防止策も必要だし。
ジャックさん:かえって指名競争入札の類にするとなじまないし。
ジャックさん:それと、個人協賛競走の場合は、募集する競走のクラスによって個人単位でのプロポーザル方式とかいいんじゃないかな。個人協賛競走となると『提案力』も求められると思うから。
デューくん:う~ん…プロポーザルはわかるんだけど募集するレースの枠に当てはめるのではなくゼロから企画組んだ形での個人プロポーザルとかしっくりくるんじゃないかな。自分で希望するレースの区分リクエストできるし。
ジャックさん:ゼロから競走組み立てるのも面白いけど、主催者でどういうクラス区分組んでいるのかその辺の知識ないとハードル高そう。
デューくん:そういう意味で言ってしまうと、NARでも農水省でもいいから『(個人・企業)協賛競走の募集指針』というのを設けてくれないと各主催者もそうだけも協賛する常連の方とか踏み切れないものあるんじゃないかな。
ジャックさん:それを一つの基準に各競馬場が『協賛競走応募の手引き』みたいなの作れば一番ベストかなと思う。
2頭とも協賛競走の『競争入札化』が必要になるのではという見解。入札で協賛競走を募るというのも悪くはないが特定の企業・個人に偏っても政治献金みたいに思われるので一定の歯止めは必要とデューくんは見ている。入札が不調に終わった際や一社応札みたいなことになった場合の随意契約の可能性には触れていないが随意契約なら面白くない話のように2頭は考えているようだ。ゾウたん的には協賛競走に競争原理を持ち込んでも経済文化的には成り立たないのではと思うが…『面白さ』の発展を2頭は見据えているのかもしれない。