1月1日の能登半島地震を受け今年金沢競馬の重賞のエア予想に取り組む『金沢重賞はぜんぶやる』の企画、残すところ正規の重賞に関しては12月28日の金沢ファンセレクトカップを残すだけ(ほかに27日の準重賞・あての木賞を計画しているもののNAR・JRA合同の年末年始競馬企画『KEIBAカラフルDays』にはこの記事の執筆時点で対象にない)になったが、幸い、金沢競馬を楽しみ重賞体系を学ぶきっかけになった。

 

実は予想に取り組んでみて、ウチのじーちゃんズの3頭(ルドルフ爺さん:シンボリルドルフ、カメ爺さん:キングカメハメハ、ハーさん:ハーツクライ)が、

『金沢競馬の重賞って東海地区で用いられるSP(スーパープレステージ)格付けって使えそうだよね』

って話を展開し、それを興味深く聴いていたのがエピさん(エピファネイア)。エピさんから、

『この際だから独自に金沢競馬の重賞全部SP格付けで振り分け、さらに準重賞から重賞に昇格させた際SPⅢへの格付け効きそうなレースも考えてみますか。』

って提案もあったので早速格付け想定を行うことになった。

  

 

ルドルフ爺さん(シンボリルドルフ):金沢ってある程度重賞路線体系はできているのにローカルグレードがないというのは気になるな。

エピさん(エピファネイア):そういう意味であれば東海地区(名古屋・笠松)の重賞に導入されているSP(スーパープレステージ)制が金沢ならしっくりくると思う。

カメ爺さん(キングカメハメハ):確かにそうだわ。重賞以外でも東海北陸交流とか結構効きそうだし。

ハーさん(ハーツクライ):それないと陣営もどこ目標にするかモチベーション変わってくるし。

 

 

エピさん:まずは2歳路線を見てみようか。

ハーさん:ネクストスターに関しては賞金額の関係でSPⅠは楽勝だね。

ルドルフ爺さん:中距離の番組が少なくヤングチャンピオンのいきなりのSPⅠってなんとなく無理あるのもわからないでもないが。

カメ爺さん:頂点が頂点なだけに致し方無いのかな~

エピさん:あとで触れるけど過去に年末年始の『競馬プレミアムウィーク』でピックアップされていた『あての木賞』の重賞移行とかカギになりそうな気がする。

 

エピさん:次は3歳路線を。

ルドルフ爺さん:三冠競走は順当にSPⅠは楽だろうね。

ハーさん:牝馬と短距離パッとしないみたいだけどMRO金賞は『四冠制』の名残だからこれも順当とみて。

カメ爺さん:ノトキリシマ賞が弱いな~。ワシはSPⅡでもいいと思ったが。

エピさん:ここは旧『四冠制』の重賞がすべてSPⅠ で統一された形だね。本当は牝馬の最強決定戦あるとSPⅠ増えると思うな。

 

エピさん:続いて充実の古馬路線を見てみよう。ちなみに白山大賞典だけはJpnⅢに格付け済なだけに別格なので除いてということで。

カメ爺さん:この路線だと基幹競走はSPⅠは当たり前かな。

ハーさん:牝馬がⅢ→Ⅰ→Ⅱの流れになってしまったが読売レディス杯がグランダム・ジャパンの指定あるしSPⅠは避けられなかったところか。

ルドルフ爺さん:ファンセレクトカップもJRAでいえば有馬記念に匹敵する一戦だからSPⅠで丁度よさそうだし。

エピさん:ここは基幹競走が多めだしSPⅠが手厚くなるの仕方ないかな。

 

エピさん:あと、準重賞の中にもSPⅢに移行できそうなのあるんだけどこんな感じかな。

エピさん:考えるに記者選抜移行がマストになるけどこの2つは押さえておきたいね。

ルドルフ爺さん:敬馬賞はユニークだし『9歳以上の重賞』となるとばんえい競馬しか考えつかないと思うがSPⅢくらいで重賞にして箔ついてもいいと思うぞ。

ハーさん: あての木賞は奨励馬条件みたいだけど『金沢デビュー馬』のほうがわかりやすい気がする。

カメ爺さん:今のところ他に重賞に昇格できそうな準重賞って金沢って見つからないようだし。

エピさん:そういう意味では残った準重賞とかは東海地区の準重賞に倣って『P』格付けとかやったほうよさそうだし。

 

ハーさん:あと、ファンファーレの問題も発生するね。

エピさん:そこは現在の重賞ファンファーレをSPⅠのみで使う方式にしてSPⅡ・Ⅲとかは現行の準重賞のファンファーレを充てたほうがよさそうだと思う。

カメ爺さん:ということは準重賞ように新たにファンファーレを新設とか。

ルドルフ爺さん: それはしっくりくるな。

 

ルドルフ爺さん:金沢ってローカルグレードの導入では東海2場に後れを取っているところがあるし格付けをちゃんとさせておかないときゅう舎関係者のモチベーション上がらない気がするな。

エピさん:そういう意味ではSP制は金沢にも向いていると思う。

カメ爺さん:これでローカルグレードのない高知と佐賀がさらに後れを取りそう。

ハーさん:高知と佐賀は共通グレードにしてもいいと思う。『高知・佐賀スタリオンシリーズ』って組まれているくらいだし。

 

 

私も金沢競馬の重賞のエア予想を『全部やる』ようになって見えた課題が今回のローカルグレード導入問題。『金沢は重賞数少ないから』という問題ではなく東海地区との歩調はとったほうがいいのではとの4頭の目論見であった。実際東海2場の場合はSPⅠが手厚くなる事情があり、金沢も導入されれば御多分に漏れないのではと考えているようである。

 

 

 

実は…

 

今年から2年間を予定していた『金沢重賞は全部やる』の企画、私も父が死んだことでメンタル的に不安定になってしまったのもあり28日の金沢ファンセレクトカップをもって当初の目的を終えたと判断し終了することにした。『能登半島地震復興支援』的な競走は来年以降も実施される可能性もあるが、最終的には岩手における『夢・希望 未来へ前進』のような調教師会・騎手会レベルの協賛競走に収斂される可能性を見込んでエピローグという形をとらせていただいた。それでなくてもJRA開催日の地方重賞は簡略化してでも取り組みことができるようになっているし。